レバークーゼンの実現なるか? シーズン無敗を達成したサッカークラブ『インビンシブルズ』たち

Dom Farrell

山下晴輝 Haruki Yamashita

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レバークーゼンはその驚異的な勢いによりクラブ初のブンデスリーガ優勝を決め、バイエルンの支配に終止符を打った。さらに驚くべきは、シャビ・アロンソ率いる活気に満ちたチームは1試合も負けることなくそれを成し遂げたことだ。この無敗記録はブンデスリーガだけにとどまらず、UEFAヨーロッパリーグやDFBポカールの決勝までも無傷で進んでいる。

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彼らが今シーズンの最終章に突入し忘れられない祝賀の準備を始めるなかで、ここではレバークーゼンが目指す『インビンシブルズ』(無敵のチーム)を紹介しよう。

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過去にシーズン無敗を達成したクラブはある?

リーグ戦の1シーズンを無敗で終えたチームは数多くあり、中には全試合で勝利を収める完璧なシーズンを送ったチームもある。もしレバークーゼンが無敗でヨーロッパリーグとDFBポカールを制覇することができれば、近年のサッカー史上最も大きな功績となり、歴史上のインビンシブルズと肩を並べることになるだろう。

ここでは、欧州男女主要サッカーリーグから最も有名な6つの例を取り上げる。

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アーセナル(2003-2004シーズン)

現代において間違いなく最も有名なシーズン無敗の王者だ。これはプレミアリーグが世界的に注目されるようになったことが一因で、アーセン・ベンゲルは創造力をかき立てるチームを編成し、大陸間の注目度がイングランドサッカーをさらなる高みへと昇華させることを初めて実感させた。

アーセナルが38試合中26勝12分けで獲得したベンゲル3度目のタイトルは、彼にとって最高の功績となった。

なお、これは彼の最後のリーグ優勝でもある。ジョゼ・モウリーニョ率いるチェルシー、ペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティ、ユルゲン・クロップ率いるリバプールなどはその後勝ち点の記録を伸ばしているものの、アーセナルのいわゆるインビンシブルズの偉業に匹敵するチームはいまだ現れていない。

Arsenal Invincibles

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プレストン・ノース・エンド(1888-1889シーズン)

アーセナルはプレミアリーグ時代最初のシーズン無敗を達成したクラブであると主張できるが、イングランドサッカー界最初のインビンシブルズは、19世紀末にその名を歴史に刻んだプレストン・ノース・エンドだ。

プレストンは当時の22試合制のリーグを18勝4分けで優勝。さらにFAカップも制覇し、イングランド初の国内2冠を達成した。

ユベントス(2011-2012シーズン)

バイエルンのリーグ11連覇は、ユベントスが2011-2012シーズンから2019-2020シーズンにかけて達成した9連覇を抜いて、欧州主要リーグの新記録となった。

その9連覇における最初のシーズンで、カルチョ・スキャンダル(※)以来のタイトルを獲得したユベントスは、アントニオ・コンテの指揮のもと23勝15分けで無敗優勝を成し遂げた。事実、それ以降のユベントスの支配を終わらせることができたのはコンテ自身のみで、2020-2021シーズンでインテルを優勝に導いたことでそれが証明された。

※2006年に発覚したイタリアサッカー界最大の不祥事。審判の選出などに不正関与したとして、ユベントスをはじめとした複数のクラブや一部の権力者が罰せられた。

Antonio Conte
(Getty Images)

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セルティック(2016-2017シーズン)

スコットランドの強豪セルティックとレンジャーズはそれぞれ2シーズン無敗の歴史を誇っており、直近ではスティーブン・ジェラードが率いたレンジャーズが2020-2021シーズンに無敗を達成している。しかし、ブレンダン・ロジャーズが34勝とわずか4つの引き分けでリーグ優勝に導いた2016-1017シーズンのセルティックはとりわけ特別だ。彼らはスコティッシュ・リーグカップとスコティッシュ・カップまでも制覇し国内タイトルを総なめにした。

ペルージャ(1978-1979シーズン)

無敗でシーズンを終えればリーグ優勝は確実と思われがちだが、必ずしもそうではない。1978-1979シーズンのペルージャのセリエAでの活躍は伝説だろう。ペルージャはイタリアのトップリーグが総当たり戦になって以来、シーズン30試合を無敗で戦い抜いた最初のチームとなった。しかしながら、彼らはそのうち19試合を引き分けたことにより、3敗を喫したACミランに3ポイント差(当時は勝利による勝ち点が2の時代)で競り負け優勝を逃した。

バルセロナ(2021-2022シーズン)

シーズン無敗もそうだが、シーズン全勝は試合のレベルを確実に引き上げる。ジョナタン・ギラルデス率いるバルセロナの女子チームが2020-2021シーズンに達成したのは、まさにこのことだった。リーガFの30試合に加えてコパ・デル・レイとスーペルコパも制覇し、国内の全試合で勝利を収めたのだ。

レバークーゼンのヨーロッパにおける教訓になるかもしれないのが、このバルセロナの失速である。女子チャンピオンズリーグの準決勝第2戦でヴォルフスブルク相手に0-2で敗れ、無敗記録は46試合目で途絶えた。2戦合計5-3で決勝に進んだものの、最後はリヨンに1-3で敗れている。

原文:Has any team ever gone an entire season unbeaten? Top European football clubs without loss as Bayer Leverkusen chase history
翻訳:山下晴輝(スポーティングニュース日本版)

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Dom is the senior content producer for Sporting News UK. He previously worked as fan brands editor for Manchester City at Reach Plc. Prior to that, he built more than a decade of experience in the sports journalism industry, primarily for the Stats Perform and Press Association news agencies. Dom has covered major football events on location, including the entirety of Euro 2016 and the 2018 World Cup in Paris and St Petersburg respectively, along with numerous high-profile Premier League, Champions League and England international matches. Cricket and boxing are his other major sporting passions and he has covered the likes of Anthony Joshua, Tyson Fury, Wladimir Klitschko, Gennadiy Golovkin and Vasyl Lomachenko live from ringside.

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スポーティングニュース日本版アシスタントエディター