AFCアジアカップ2023を戦うプレミアリーグ選手:冨安健洋・三笘薫・遠藤航ら

Dom Farrell

坂東実藍 Miran Bando

AFCアジアカップ2023を戦うプレミアリーグ選手:冨安健洋・三笘薫・遠藤航ら image

カタールで開催された2022年のFIFAワールドカップから1年と少しが経ち、中東にサッカーの国際大会が戻ってきた。

AFCアジアカップが2024年1月12日深夜から2月10日深夜(1月13日未明から2月11日未明)に開催される。ホスト国のカタールは2019年の前回大会王者。2000年と2004年大会を制した日本以来となる大会連覇を目指す。

[AD] DAZNを通常よりオトクに! DMM X DAZNホーダイ登場

カタール・ワールドカップ期間中、プレミアリーグは6週間半にわたって中断された。だが、アジアカップ2023では中断されない。一部のクラブは主力選手不在でリーグ戦を続けることになる。また、FAカップ4回戦やカラバオ・カップ準決勝にも影響する。

ここでは、アジアカップ2023に出場予定の8人のプレミアリーガーをまとめる。

アジアカップ2023に出場予定のプレミアリーグ選手

冨安健洋(日本代表/アーセナル)

今季のアーセナルでレギュラーのスタメンではなかった。だが、チームが不調だけに、万能なディフェンダーである冨安にいてほしいとミケル・アルテタ監督が望んでいるのは間違いないだろう。

25歳の冨安は最近、ふくらはぎのケガによる約1か月の離脱から復帰したところ。彼を擁する日本はタレントが豊富な前回大会ファイナリストで、カタール・ワールドカップでドイツやスペインといった欧州の強豪を倒しており、有力候補として今大会に臨む。

サムライブルーが決勝まで勝ち進んだ場合、アーセナルはホームでのクリスタル・パレス戦、リバプール戦、そしてアウェーでのノッティンガム・フォレスト戦、ウェストハム戦で冨安を欠くことになる。

Getty Images

サマン・ゴドス(イラン代表/ブレントフォード)

ゴドスは今季のプレミアリーグで先発出場が7試合。いずれもブレントフォードの直近7試合だ。チームはこの間に6敗し、降格圏転落へと近づいている。だが、その責めをゴドスだけに負わすことはできない。

イランはカタール・ワールドカップでイングランドに敗れ、ウェールズには勝利したが、続くアメリカ戦で再び黒星を喫し、グループステージで姿を消した。今回のアジアカップ2023では、UAE、香港、パレスチナと同組だ。

キム・ジス(韓国代表/ブレントフォード)

センターバックのキムは2023年7月にKリーグ2の城南FCからブレントフォードに移籍したが、トップチームで一度も出場していない。だが、有力候補の韓国の一員だけに、大会の大半を戦うことになると見られる。

この期間にブレントフォードはFAカップ3回戦の再試合でウォルバーハンプトンと対戦。現地2月10日にもプレミアリーグでウォルバーハンプトンと戦う。その間にホームにノッティンガム・フォレストとマンチェスター・シティを迎え、敵地でトッテナムと対戦だ。

三笘薫(日本代表/ブライトン)

日本代表の最終スカッドに三笘が含まれたことは、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督にいぶかしげな反応を引き起こした。活発なウィンガーはブライトンが1-1で引き分けたクリスタル・パレス戦で足首を負傷し、4週間から6週間の戦列離脱が見込まれたからだ。

これはつまり、日本がD組で対戦するベトナム、イラク、インドネシアとの試合に26歳の三笘が出場しないことを意味する。一方、ブライトンはアジアカップ2023の間にプレミアリーグのホームゲームでウォルバーハンプトンやクリスタル・パレスと対戦。FAカップ4回戦でシェフィールド・ユナイテッド、プレミアリーグでルートン・タウンやトッテナムとのアウェーゲームを控えている。

Kaoru Mitoma Brighton
(AFP/Jiji Press)

[AD] Amazonでサッカー日本代表グッズをチェック!

遠藤航(日本代表/リバプール)

遠藤は今季のリバプールでユルゲン・クロップ監督による抜け目ない補強だったことを証明した。30歳の守備的ミッドフィルダーは、公式戦24試合に出場し、2得点をあげている。プレミアリーグでは8試合に先発出場してきた。

日本代表に合流したことで、遠藤はリバプールがアーセナルに2-0で勝利したFAカップの一戦を欠場。さらにフルアムとのカラバオ・カップ準決勝2試合も欠場する。そのほか、リバプールは遠藤不在の間にプレミアリーグでボーンマスやアーセナルとアウェーで、チェルシーやバーンリーとホームで対戦だ。バーンリー戦はアジアカップ2023決勝の2月10日に予定されている。

ソン・フンミン(韓国代表/トッテナム)

韓国は64年ぶり通算3回目の優勝を目指している。再び国の期待を一身に背負うのが、ソンだ。ユルゲン・クリンスマン監督率いる韓国が、マレーシア、ヨルダン、バーレーンと対戦するグループステージを予想どおりに勝ち抜けば、ソンはトッテナムのFAカップ4回戦再試合(シティ戦)を欠場することになる。シティはソンが現在のプレミアリーグで最も多くの8ゴールを決めている相手だ。

また、トッテナムは現地1月14日に敵地でマンチェスター・ユナイテッドと対戦。ホームでのブレントフォード戦とブライトン戦も控えており、その間にエバートンとのアウェーゲームに臨む。

ファン・ヒチャン(韓国代表/ウォルバーハンプトン)

韓国はワンマンチームではまったくない。ファンとソンのコンビは強烈な力となる。今季のファンはプレミアリーグで10ゴールと得点王争いで良い位置につけている選手だ。

27歳のファンは、ブライトンとの試合でその得点数を増やすことができない。また、韓国が決勝トーナメントに勝ち進めば、ホームでのユナイテッド戦やブレントフォード戦、その間に行われるアウェーでのチェルシー戦も欠場することになるだろう。現地1月16日にはブレントフォードとのFAカップ3回戦の再試合もある。

Getty Images

ジャスティン・ウブネル(インドネシア代表/ウォルバーハンプトン)

オランダ出身のディフェンダーであるウブネルは、ウォルバーハンプトンがアーセナルに1-2で敗れた現地12月2日の試合でベンチ入りしたが、出場機会はなかった。まだトップチームデビューを飾っていない。一方で、インドネシア代表としては、アジアカップに向けて1月2日に行われたリビアとのフレンドリーマッチでデビューしている。

インドネシアはFIFAランキングがアジアカップ出場国で最も低い149位。グループステージはD組で日本、ベトナム、イラクと対戦する。

原文:Premier League players at Asian Cup 2023: List of stars missing club games for 2024 tournament in Qatar(抄訳)
翻訳:坂東実藍

Dom Farrell

Dom Farrell Photo

Dom is the senior content producer for Sporting News UK. He previously worked as fan brands editor for Manchester City at Reach Plc. Prior to that, he built more than a decade of experience in the sports journalism industry, primarily for the Stats Perform and Press Association news agencies. Dom has covered major football events on location, including the entirety of Euro 2016 and the 2018 World Cup in Paris and St Petersburg respectively, along with numerous high-profile Premier League, Champions League and England international matches. Cricket and boxing are his other major sporting passions and he has covered the likes of Anthony Joshua, Tyson Fury, Wladimir Klitschko, Gennadiy Golovkin and Vasyl Lomachenko live from ringside.

坂東実藍 Miran Bando

坂東実藍 Miran Bando Photo

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。