マンチェスター・シティとジョゼップ・グアルディオラ監督は2022-2023シーズン、初のチャンピオンズリーグ(CL)優勝も含めた歴史的な3冠を達成した。
国内では、5月20日(日本時間21日)にアーセナルがノッティンガム・フォレストに0-1と敗れたことで、シティのプレミアリーグ優勝が決まった。また、FAカップでは6月3日(同4日)にライバルのマンチェスター・ユナイテッドを下して戴冠を果たしている。
ヨーロッパの舞台では、準決勝でレアル・マドリーを2戦合計5-1と下し、クラブ史上2度目のチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出を果たした。
シティで欧州最高峰の大会を制していなかったことで、グアルディオラには大きなプレッシャーがかかっていた。チームのスターであるストライカーのアーリング・ハーランドも、シティでCLを制覇するのが目標と話していた。
そして2023年6月10日(日本時間11日)に行われた決勝で、シティはロドリの決勝点でインテルに1-0と勝利。歴史的な3冠を達成している。
関連記事:マンチェスター・シティがCL初制覇で3冠達成! インテルを1-0で下す
3冠達成のためにシティが倒してきたチーム
プレミアリーグ
プレミアリーグでは2位のアーセナルに4ポイント差の勝ち点89で優勝を飾った。
順位 | チーム | 勝ち点 | 試合数 | 総得点 | 得失点差 | 次戦 |
---|---|---|---|---|---|---|
1. | マンチェスター・シティ | 89 | 38 | 94 | +61 | - |
2. | アーセナル | 85 | 38 | 88 | +45 | - |
チャンピオンズリーグ
シティは6月10日(同11日)のCL決勝でインテルと対戦した。
バイエルンを下してベスト4に駒を進めたグアルディオラのチームは、CL準決勝で王者レアル・マドリーと対戦した。
シティは昨年も同じ準決勝でマドリーと対戦。終盤の逆転劇で敗退を余儀なくされた。アディショナルタイムにロドリゴの2ゴールを許し、延長戦でカリム・ベンゼマにPKを決められ、2戦合計5-6と敗れている。
だが今季はマドリッドでのファーストレグでケビン・デ・ブルイネがゴールを決め、1-1で引き分けると、イングランドでのセカンドレグでは4-0と王者を粉砕。2戦合計5-1で勝利した。
迎えた決勝、シティはロドリの決勝点でインテルに1-0と勝利を収めた。
今季のシティのチャンピオンズリーグ
日付 | ラウンド | 対戦相手 | 結果 |
---|---|---|---|
9月6日 | グループステージ | セビージャ(A) | 勝(4-0) |
9月14日 | グループステージ | ボルシア・ドルトムント(H) | 勝(2-1) |
10月5日 | グループステージ | コペンハーゲン(H) | 勝(5-0) |
10月11日 | グループステージ | コペンハーゲン(A) | 分(1-1) |
10月25日 | グループステージ | ボルシア・ドルトムント(A) | 分(0-0) |
11月2日 | グループステージ | セビージャ(H) | 勝(3-1) |
2月22日 | ラウンド16ファーストレグ | RBライプツィヒ(A) | 分(1-1) |
3月14日 | ラウンド16セカンドレグ | RBライプツィヒ(H) | 勝(7-0) |
4月11日 | 準々決勝ファーストレグ | バイエルン・ミュンヘン(H) | 勝(3-0) |
4月19日 | 準々決勝セカンドレグ | バイエルン・ミュンヘン(A) | 分(1-1) |
5月9日 | 準決勝ファーストレグ | レアル・マドリー(A) | 分(1-1) |
5月17日 | 準決勝セカンドレグ | レアル・マドリー(H) | 勝(4-0) |
6月10日 | 決勝 | インテル(N) | 勝(1-0) |
FAカップ
6月3日(同4日)にウェンブリー・スタジアムで行われたFAカップ決勝で、シティはライバルのユナイテッドに勝利した。
開始わずか12秒にイルカイ・ギュンドアンが先制点をあげると、ブルーノ・フェルナンデスのPKで追いつかれたものの、後半に再びギュンドアンがネットを揺らして優勝している。
準決勝でシティはリヤド・マフレズがハットトリックを達成。シェフィールド・ユナイテッドを相手に3-0と快勝した。一方、ユナイテッドはブライトンとの準決勝をPK戦の末に勝ち抜いている。
日付 | ラウンド | 対戦相手 | 結果 |
---|---|---|---|
1月8日 | 3回戦 | チェルシー(H) | 勝(4-0) |
1月27日 | 4回戦 | アーセナル(H) | 勝(1-0) |
2月28日 | ラウンド16 | ブリストル・シティ(A) | 勝(3-0) |
3月18日 | 準々決勝 | バーンリー(H) | 勝(6-0) |
4月22日 | 準決勝 | シェフィールド・ユナイテッド(N) | 勝(3-0) |
6月3日 | 決勝 | マンチェスター・ユナイテッド(N) | 勝(2-1) |
マンチェスター・シティは3冠を達成したことがあるか?
答えはイエスだ。だが、ここで言う3冠とは異なる。2018-2019シーズン、グアルディオラはシティをプレミアリーグ、FAカップ、そしてカラバオ・カップで優勝に導き、国内3冠を達成した。1シーズンに3つのトロフィーを獲得したのは、シティのクラブ史上初のことだった(コミュニティーシールドを含めれば4冠)。
この時のプレミアリーグのタイトル争いはギリギリとなり、シティは勝ち点わずか1差でリバプールを倒して優勝した。最終節でブライトンに敵地で4-1と勝利し、勝ち点98でシーズンを終えている。
EFLカップでは決勝でPK戦の末にチェルシーを撃破。FAカップではワトフォードに決勝で6-0と圧勝した。
しかし、プレミアリーグ、FAカップ、そしてCLを制しての3冠を達成したことで、シティにとって4年前を上回る快挙となったのは確実だ。これまで、同一シーズンにこの3つのトロフィーを獲得したイングランドのクラブはユナイテッドのみ。シティはそれに並んだ。
もちろん、グアルディオラ個人はすでにこの3冠を達成していた。バルセロナの監督時代、2008-2009シーズンにラ・リーガ、コパ・デル・レイ、そしてCLで優勝している。
原文:Man City treble chase 2023: Pep Guardiola, Citizens eye historic season with three trophies(抄訳)
翻訳:スポーティングニュース日本版編集部
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