1993年に創設された日本プロサッカーリーグ『Jリーグ』のトップリーグに当たる『J1リーグ』は、2023年で創立30周年を迎えた。記念すべき2023年シーズンはヴィッセル神戸がクラブ初となるリーグ優勝を成し遂げた。
ここでは、歴代の優勝チーム、MVP、得点王についてまとめる。
J1リーグ歴代優勝チーム一覧
年度 | 優勝 | 第1S | 第2S | MVP | 得点王 |
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1993 | V川崎 | 鹿島 | V川崎 | 三浦知良(V川崎) | ラモン・ディアス(横浜M) |
1994 | V川崎 | 広島 | V川崎 | ペレイラ(V川崎) | フランク・オルデネビッツ(市原) |
1995 | 横浜M | 横浜M | V川崎 | ストイコビッチ(名古屋) | 福田正博(浦和) |
1996 | 鹿島 | ‐ | ‐ | ジョルジーニョ(鹿島) | 三浦知良(V川崎) |
1997 | 磐田 | 鹿島 | 磐田 | ドゥンガ(磐田) | エムボマ(G大阪) |
1998 | 鹿島 | 磐田 | 鹿島 | 中山雅史(磐田) | 中山雅史(磐田) |
1999 | 磐田 | 磐田 | 清水 | アレックス(清水) | ファン・ソンホン(C大阪) |
2000 | 鹿島 | 横浜M | 鹿島 | 中村俊輔(横浜M) | 中山雅史(磐田) |
2001 | 鹿島 | 磐田 | 鹿島 | 藤田俊哉(磐田) | ウィル(札幌) |
2002 | 磐田 | 磐田 | 磐田 | 高原直泰(磐田) | 高原直泰(磐田) |
2003 | 横浜M | 横浜M | 横浜M | エメルソン(浦和) | ウェズレイ(名古屋) |
2004 | 横浜M | 横浜M | 浦和 | 中澤佑二(横浜M) | エメルソン(浦和) |
2005 | G大阪 | ‐ | ‐ | アラウージョ(G大阪) | アラウージョ(G大阪) |
2006 | 浦和 | ‐ | ‐ | 田中マルクス闘莉王(浦和) | ワシントン(浦和) マグノ・アウベス(G大阪) |
2007 | 鹿島 | ‐ | ‐ | ポンテ(浦和) | ジョルジーニョ(川崎) |
2008 | 鹿島 | ‐ | ‐ | マルキーニョス(鹿島) | マルキーニョス(鹿島) |
2009 | 鹿島 | ‐ | ‐ | 小笠原満男(鹿島) | 前田遼一(磐田) |
2010 | 名古屋 | ‐ | ‐ | 楢崎正剛(名古屋) | ケネディ(名古屋) 前田遼一(磐田) |
2011 | 柏 | ‐ | ‐ | レアンドロ・ドミンゲス(柏) | ケネディ(名古屋) |
2012 | 広島 | ‐ | ‐ | 佐藤寿人(広島) | 佐藤寿人(広島) |
2013 | 広島 | ‐ | ‐ | 中村俊輔(横浜M) | 大久保嘉人(川崎) |
2014 | G大阪 | ‐ | ‐ | 遠藤保仁(G大阪) | 大久保嘉人(川崎) |
2015 | 広島 | 浦和 | 広島 | 青山敏弘(広島) | 大久保嘉人(川崎) |
2016 | 鹿島 | 鹿島 | 浦和 | 中村憲剛(川崎) | レアンドロ(神戸) ピーター・ウタカ(広島) |
2017 | 川崎 | ‐ | ‐ | 小林悠(川崎) | 小林悠(川崎) |
2018 | 川崎 | ‐ | ‐ | 家長昭博(川崎) | ジョー(名古屋) |
2019 | 横浜M | ‐ | ‐ | 仲川輝人(横浜M) | 仲川輝人(横浜M) マルコス・ジュニオール(横浜M) |
2020 | 川崎 | ‐ | ‐ | オルンガ(柏) | オルンガ(柏) |
2021 | 川崎 | ‐ | ‐ | レアンドロ・ダミアン(川崎) | 前田大然(横浜M) レアンドロ・ダミアン(川崎) |
2022 | 横浜M | ‐ | ‐ | 岩田智輝(横浜M) | チアゴ・サンタナ(清水) |
2023 | 神戸 | ‐ | ‐ | 大迫勇也(神戸) | 大迫勇也(神戸) アンデルソン・ロペス(横浜M) |
※1993~1995、1997~2004、2015~2016年は2ステージ制を採用。第1S=第1ステージ、第2S=第2ステージ。
J1リーグ優勝回数ランキングベスト3
順位 | チーム | 優勝 回数 |
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1 | 鹿島アントラーズ | 8回 |
2 | 横浜F・マリノス | 5回 |
3 | 川崎フロンターレ | 4回 |
J1リーグとは
『J1リーグ』は、ルヴァンカップ、天皇杯に並ぶ国内3大タイトルの1つとされている。
1993年に開幕したJリーグ(J1)は、創設当初、10チームからスタートした。その後、徐々にチーム数は増えていき1999年に『J2リーグ』が設立、2014年には『J3リーグ』が新たに設立された。Jリーグには、2023年時点で60チームが加盟しており、日本のプロサッカーリーグとして大きな盛り上がりを見せている。なお、2024年からはJリーグの全カテゴリー20チーム統一に伴い、20チームでリーグ戦が行われ、J2への自動降格も3チームとなる。これまでのリーグ戦は年間34試合が基本であったが、2024年からはチーム数増加に伴い年間で38試合をこなすこととなる。
J1では、年間最終順位の上位クラブに翌年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権が与えられる。Jクラブの出場枠は本大会3枠、プレーオフ1枠とされている。本大会の出場は、J1優勝クラブ、J1準優勝クラブ、天皇杯優勝クラブの3クラブとなる。プレーオフには、J1・3位クラブor前年度ACL優勝クラブが出場権を手にする。ACLの2022年度からのレギュレーション変更により、ACLで優勝したJリーグクラブがJリーグの競技成績(J1で2位以内or天皇杯優勝)を満たしていない場合、次年度のACL出場プレーオフ枠はACL前回大会優勝クラブに置き換わり、J1の3位クラブの出場権は喪失となる。
ただし、2024-2025シーズンからは『AFCチャンピオンズリーグエリート』(ACLE)、『AFCチャンピオンズリーグ2』(ACL2)および『AFCチャレンジリーグ』(ACGL)へと大会名が変更される。
それに伴い、レギュレーションも一部変更となる。AFCランキング東地区1位の日本には、ACLEの本大会出場枠が3枠、セカンドティアにあたるACL2の本大会枠は1枠となった。なお、2025-2026シーズンの出場枠は2023-2024シーズン終了後に決定される。
J1リーグの歴史
ヴェルディ川崎の2連覇で幕をあけた『J1リーグ』は、2023年で創立30周年を迎えた。近年、J1のレベルは増しており、毎年どのチームが優勝するか分からないほど拮抗したリーグとなっている。このように、実力差の少ないリーグであるといった点もJ1の魅力の1つだ。
J1で最も優勝を収めているチームは、鹿島アントラーズ。いわゆる『オリジナル10』でもある鹿島は、8回の優勝を誇り、J2降格の経験は1度もない。特に、2007~2009年においては3連覇を達成しており、この記録は今もなおJリーグの歴史に刻まれている。2016年以降、優勝から遠ざかっている状況であるが、ここぞとばかりに決める勝負強さは今も健在だ。
J1で2番目に優勝を収めているチームは、横浜F・マリノス。鹿島と同じくオリジナル10でJ2降格の経験が1度もない横浜Mは、ここ数年、ハイライン・ハイプレスを用いた縦に速いサッカーで圧倒的な攻撃力を誇る。優勝を果たした2019年には、Jリーグ史上初となる同一クラブから2選手が得点王に輝いた。横浜Mのアタッキングフットボールは世界からの注目度も高く、多くのサッカーファンを魅了している。
J1で3番目に優勝を収めているチームは、川崎フロンターレ。2017~2022年の6年間で4度の優勝を手にしている川崎の躍進は目を見張るものがある。特に、2連覇を果たした2020年・2021年では圧倒的な強さを見せた。2020年は、『J1史上最速優勝』&『J1最多勝点』を達成し、2021年は、リーグ戦38試合でわずか2敗と『J1最少敗戦記録』を達成した。この頃の川崎は、まさに『Jリーグ史上最強』と言っても過言ではないだろう。
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