明治安田生命J1リーグは8月18日から8月20日に3日に渡って第24節9試合を行う。ここでは横浜FCvsセレッソ大阪、横浜F・マリノスvsFC東京の試合をピックアップし、オッズをもとに勝敗を考察してみる。
■両試合の下馬評をチェック
まずは両試合の下馬評をチェックしよう。『遊雅堂』が発表しているオッズによると、横浜FC勝利の場合は3.40倍、セレッソ大阪勝利の場合は2.05倍と差が開いた。ドローの場合は3.50倍だ。
もう1試合はさらに明確なオッズ差がつけられている。横浜FMの勝利は1.70倍の一方、FC東京の勝利には4.20倍の数字がつけられた。ドローの場合も4.20倍となっている。なお、横浜FM勝利の1.70倍は今節のオッズで2番目に小さい数字。「勝利は固い」と考えられている試合だ。
このオッズにはどういった要因があるのだろうか。両チームの状況を整理して、オッズの背景を考えてみる。
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■横浜FC vs C大阪
まずは横浜FCvsC大阪の試合から、両チームの現状を見ていく。
ホームの横浜FCは4勝6分け13敗、勝点18で17位。同じ勝点で並ぶ16位の柏レイソル、勝点17で最下位の湘南ベルマーレと残留争いの渦中にいるチームだ。総得点数17はリーグワースト。総失点数43は下から2番目で、ここまで攻守ともに苦しい戦いを強いられている。
特にエースストライカーの小川航基の海外移籍も苦境に拍車をかけている。昨シーズンはJ2得点王の活躍で昇格に導き、今シーズンも15試合でチームトップの6ゴールを記録。チーム随一の稼ぎ頭が流出したことで、前線の破壊力は低下。代役の補強もなく、現有戦力でいかに対処するか、という後半戦になっている。
とはいえ、ここ数試合では明るい材料も見えている。7月16日の第21節サンフレッチェ広島戦では90+4分に同点弾を許したものの、上位のチームから勝ち星まであと一歩に迫った。中断明け、8月6日の第22節では優勝争い中のヴィッセル神戸から2-0の金星。前半の井上潮音のスーパーゴールがそのまま決勝点となった。
直近となる12日の第23節アビスパ福岡は0-2の完封負け。それでも福岡を上回るボール支配率、シュート数を記録した。ポジティブなスタッツを残しているだけに、きっかけさえあれば浮上していく予感もある。
対するC大阪は11勝3分け9敗、勝点36で6位につける。順位は上位だが、直近の成績は不安が残るものとなっている。
中断期間が明けた8月の公式戦で、3試合勝利なし。まずは2日の天皇杯で湘南に1-1、PKで敗れてラウンド16敗退となった。6日の第22節FC東京戦は0-1で黒星。12日の第23節柏戦は試合終了間際、90+6分に進藤亮佑が劇的な同点弾を挙げて、1-1でなんとか連敗を脱した。
今夏の移籍市場でストライカーの加藤陸次樹がアカデミー時代を過ごした広島へ完全移籍。ボランチの原川力がFC東京へレンタル移籍となり、主力の2人がチームを離れた。新戦力はJ2の藤枝MYFCからFW渡邉りょう、大宮アルディージャからMF柴山昌也を獲得している。
渡邉はJ2で日本人トップの13ゴールを記録しており、得点面での期待が大きい。ここまで主に途中出場で公式戦3試合に出場しているが、未だ得点はなし。後半戦では彼がどれくらいフィットできるかがカギを握りそうだ。
順位表ではC大阪が上位にいるが、直近の成績だけを見ると状況は芳しくない。残留争い中の柏と土壇場のドローという結果を見れば、横浜FCにも大いにチャンスがあると考えられる。オッズ差はあるものの、ここでは直近数試合の結果を考慮して、大胆に横浜FCの勝利を予想したい。
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■横浜FM vs FC東京
ホームの横浜FMは14勝5分け4敗、勝点47で2位。首位の神戸とは同じ勝点、勝敗数でも並んでおり、両者を分けるのは得失点差だけ。リーグ連覇に向けて順調なシーズンを送っているチームだ。
総得点数46は神戸の43を上回ってリーグトップ。総失点数25はトップ5のチームでは最多となるが、攻撃が魅力なチームだけに許容範囲と言ったところだろう。
中断期間はセルティック、マンチェスター・シティとヨーロッパの強豪クラブと打ち合いの試合を演じた。再開初戦、8月6日の第22節浦和レッズ戦は0-0の引き分け。12日の第23節ガンバ大阪戦はヤン・マテウス、アンデルソン・ロペスがゴールを決めて、2-1で競り勝った。8月も引き続き強さを見せているが、前節で退場処分を受けたエルベルの欠場は痛手に。代役候補筆頭の宮市亮がどれだけのパフォーマンスを見せられるか。
FC東京は9勝5分け9敗、勝点32で10位となっている。総得点数29に対し、総失点数が31。やや失点数の多いチームと言えるだろう。
8月2日の天皇杯ラウンド16ではJ2のロアッソ熊本に0-2と苦杯をなめた。それでも6日の第22節C大阪戦、12日の第23節京都サンガF.C.戦と2試合連続で完封勝利。経験豊富なGKヤクブ・スウォビィクがベンチに控える中、20歳の野澤大志ブランドンがクリーンシートを維持していることも大きなポジティブ要素だ。
夏の移籍市場では安部柊斗がベルギーのRWDモレンベークに移籍した。しかし、原川、ジャジャ・シルバと実力者を獲得したことで、戦力はむしろ前半戦より上がっているかもしれない。シルバは交代出場でここ2試合に出ているが、原川はまだ公式戦出場はなし。彼らがチームにもたらす化学変化にも注目だ。
直近の成績はどちらも良好。順位差はあれど、オッズどおりの簡単な試合にはならない印象を受ける。なお、両者は6月3日の第16節で一度対戦。当時は3-2でアウェイの横浜FMが制した。今回の試合は横浜FMのホーム、日産スタジアムで行われる。時として拮抗した試合を分けるのはサポーターの存在だ。前回同様、接戦を横浜FMが制する展開を予想したい。
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