【独占コラム】2023-2024プレミアリーグの優勝、得点王は? ジェイ・ボスロイドが徹底予想

Jay Bothroyd

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今週末、イングランド・プレミアリーグが帰ってくる。トレブル(三冠)を達成した、王者マンチェスター・シティは、新記録となるリーグ4連覇を狙う。

アーセナルとしては、コミュニティ・シールドを制しただけに、その勢いに乗りたいところだろう。チャンピオンズリーグ出場権獲得を視野に入れるマンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、チェルシー、ニューカッスル、トッテナムは、さらなる高みを目指す。

昇格組のルートン・タウンは、1992年以来となる1部リーグでのシーズンに挑む。ほかにも数え切れないほど、記憶に残るストーリーが今季も生まれるだろう。

サッカー元イングランド代表のフォワード(FW)で、Jリーグのジュビロ磐田と北海道コンサドーレ札幌でもプレーしたジェイ・ボスロイド氏が、『スポーティングニュース』に独占コラムを寄稿し、日本時間8月12日に開幕するプレミアリーグ2023-2024シーズンを予想した。

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プレミアリーグを制するのは?

つい最近まで、今季もマンチェスター・シティが優勝すると思っていた。いまもまだ、シティが最有力だと思っているが、イルカイ・ギュンドアンとリヤド・マフレズの代わりとなる選手を見つけなければならないだろう。

彼らの得点力なしでシティが4連覇できるかどうか、私にはわからない。賭けるとすればシティだが、2週間前ほどの確信を持てているわけではない。

シティが現状に満足してしまうと言う人もいるが、ペップ・グアルディオラ監督がいる限り、それはあり得ない。彼は常に高みを目指しているから、現状満足など受け入れない。シティは過去6シーズンで5回リーグ優勝している。誰も満足しているようには見えない。彼らは常に挑戦し続け、すべてを勝ち取りたいと思っているのだ。

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欧州チャンピオンズリーグ出場権を獲得するのは?

アーセナルリヴァプールチェルシーだ。

チェルシーの新加入選手たちは、プレシーズンでいいパフォーマンスを見せた。マウリシオ・ポチェッティーノ新監督は、意見が尊重されることを求める監督だ。

チェルシーは必要としていた入れ替えを行うことができた。ポチェッティーノ監督は本当に一緒に仕事をしたい選手を自分で知っているから、これはとてもいいことだ。チェルシーで働いている友人がいるが、チーム内の雰囲気はとても良く、ポジティブだと言っていた。みんなポチェッティーノのやり方を受け入れていて、エゴがないそうだ。

だからこそ、私は彼らが素晴らしいシーズンを送るだろうと予想している。エンツォ・フェルナンデスやミハイロ・ムドリクといった選手たちは活躍を見せるだろう。昨季のチェルシーに欠けていたのは一貫性だ。スタメンが安定しなかった。常に優勝しているチームを見ると、全体の9割は同じ11人で戦っている。チェルシーのスタメン変更数を見ると、昨季のプレミアリーグで最も回数が多かった。

私はアーセナルのファンだ。彼らがシティに迫ることを願っているが、今季もチャンピオンズリーグ出場権獲得ができれば満足だ。

デクラン・ライスが1億500万ポンド(約190億円)で加入したが、中盤の選手層が厚いとはまだ思えない。ユリエン・ティンバーは本当にいい選手だと思う。

問題は攻撃面だ。アーセナルがシティにプレッシャーをかけるには、プレミアリーグで20得点を挙げるストライカーが必要だ。すべての大会を通してではなく、リーグだけで20得点だ。他の大会を含めれば、 30〜35得点を決められるような選手だ。

チャンピオンズリーグの抽選では、強豪チームと同じグループに入る可能性が高い。ポット2に入るということは、バイエルン・ミュンヘンやバルセロナ、パリ・サンジェルマン(PSG)のようなチームと一緒になる可能性があるということだ。昨季のヨーロッパリーグのような戦い方はできないだろう。昨季は、出場選手をローテーションさせることができたが、今季は土曜日のプレミアリーグ、週中のチャンピオンズリーグ、両方でベストチームを起用する必要がある。

マン・シティが素晴らしい理由は、ジャック・グリーリッシュを外し、フィル・フォーデンを入れるといったことができるからだ。アーセナルに、まだその余裕はない。

ブカヨ・サカを外したとして、チームの質を変えずに起用できる選手はいるのか? リース・ネルソンは若くていい選手だが、サカとはレベルが違う。ガブリエル・ジェズスを外してエディ・エンケティアを入れれば、大きく質が落ちる。マルティン・ウーデゴールの代わりは、エミール・スミス・ロウになる。

チャンピオンズリーグで準々決勝に進出し、プレミアリーグで再びトップ4に入り、カップ戦のどちらかで優勝することができれば、私は本当にハッピーだ。

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2023−2024シーズンのサプライズ

サプライズと呼んでいいのか、わからないが、今季もブライトンが躍進するだろう。アレクシス・マックアリスターがリヴァプールに移籍したことで、ブライトンが再びサプライズを起こすことは不可能だと思われるかもしれないが、彼らはリクルートメントは素晴らしい。

モイセス・カイセドも退団しそうだが、ブライトンはこれまでにも、ベン・ホワイト、イヴ・ビスマ、マルク・ククレジャ、レアンドロ・トロサードのような質の高い選手を失いながら、前進を続けてきた。

三笘薫とエヴァン・ファーガソンは昨季ブレイクし、フリオ・エンシソとファクンド・ブオナノッテも頭角を現した。彼らは若さと経験を見事に融合させており、サッカー界で最も革新的な監督の一人であるロベルト・デゼルビの下で、再び進歩することができるだろう。

三笘はまだまだ成長する。今季は大きなシーズンになるだろう。対戦相手も彼の実力を知り、対策を練ってくる。三笘はそれを乗り越え、再び活躍することができるだろうか。シーズン序盤が好調であれば、クリスマスの頃にはビッグチームが彼のことを話題にするだろう。

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プレミアリーグから降格するのは?

ルートンシェフィールド・ユナイテッドエヴァートン

ルートンは素晴らしいストーリーを持っているが、残念ながら苦しい戦いになるだろう。

バーンリーはチャンピオンシップでやっていたようなプレーを試みると、苦戦するかもしれない。2シーズン前のノリッジは、プレミアリーグに上がってきて散々な目にあった。ノッティンガム・フォレストがシーズン途中でスタイルを変えたように、ヴァンサン・コンパニ監督も、調整しなくてはいけないだろう。ブレントフォードは、低予算で昇格したチームがいかにスタイルを進化させることができるかを示す好例だ。

昇格組の中には毎年、降格争いから抜け出せるチームが出てくる。特にシェフィールド・ユナイテッドのベストプレーヤー、サンデル・ベルゲを獲得したバーンリーは、その可能性が高い。

シェフィールド・ユナイテッドはベルゲを失っただけでなく、イリマン・エンディアイェもマルセイユに移籍した。彼らの抜けた穴は、ポール・ヘッキングボトム監督にとって致命的だ。

今季、エヴァートンの運は尽きてしまうような気がする。ショーン・ダイチ監督は彼らを残留させたが、今季もチームは基本的には変わっていない。守備は万全だろうが、十分な得点が奪えるとは思えない。

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今季の得点王は?

アーリング・ハーランドが2年連続で得点王になる可能性はあるが、今回は30得点を超えることはないだろう。おそらく、20~25得点といったところだろうか。特に昨季の終盤数試合で、ハーランドはあまり得点を挙げられなかったが、そのときに守備の選手たちがどのような対応をしていたか、他のチームも全員が知っているだろう。

ハーランドへの対応策が見つかったと言っているわけではない。ケビン・デブライネ、フィル・フォーデン、ロドリ、ジャック・グリーリッシュなど、ワールドクラスの選手が相手では、マン・シティがチャンスを作ることを防ぐのは難しいからだ。ただ、昨季のように彼が得点を量産することは期待できないだろう。

シティは3バックを多用し、チャンピオンズリーグ終盤のときのように、現実的に戦うかもしれない。

ハリー・ケインがトッテナムに残れば、ゴールデンブーツ奪還を狙える。アンジェ・ポステコグルー監督の下、より攻撃的なサッカーを展開するだろう。もし、バイエルン・ミュンヘンが今月末までに彼との契約を成立させることができなければ、私はイングランド代表のキャプテンを推したい。

翻訳:早坂卓真

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Jay Bothroyd

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Jay Bothroyd is a columnist for The Sporting News, offering his expert take on the world of football. Jay enjoyed an illustrious career in England as a striker with the likes of Wolves, Cardiff City and QPR, and spent time with Perugia in Italy. He moved to Asia in 2014, where he enjoyed a goal-filled spell in the J. League with Jubilo Iwata and Hokkaido Consadole Sapporo. He has played for his country at both junior and senior level, making his full international debut for the Three Lions against France in 2010. As well as writing for TSN, Jay is an established TV pundit in the U.K.