【独占コラム】ジェイ・ボスロイド選出『Jリーグで活躍しそうな英国選手ベストイレブン』

Jay Bothroyd

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サッカー元イングランド代表のフォワード(FW)で、Jリーグのジュビロ磐田と北海道コンサドーレ札幌でもプレーしたジェイ・ボスロイド氏が、2月17日に2023年シーズンの開幕を控えるJリーグを含む、海外で過ごした経験について思い出を振り返る。Jリーグで活躍しそうなイングランド人選手の『ファンタジーイレブン』(夢のベスト11)も選出した。


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日本に行って選手寿命を伸ばし、高いレベルでプレー

Jリーグの2023年シーズン開幕が近づいてきたが、日本に行ってプレーするイングランド人選手が少ないことを残念に思う。

私のキャリアで最高の決断は、カーディフ・シティに加入したことだ。素晴らしい3シーズンを過ごし、イングランド代表にも選出された。次に良かった決断は、日本に行って、ジュビロ磐田と北海道コンサドーレ札幌でプレーしたことだ。

選手寿命を伸ばし、高いレベルでプレーすることができた。共にプレーした選手に影響を与え、成長させることもできた。

現在のイングランドは、少し変わってきている。ドイツやイタリアに出ていってプレーする選手が増えてきた。ジェイドン・サンチョやフィカヨ・トモリは、それで成功を収めている。キャリアの終盤にアメリカやオーストラリアに行く選手もいる。

だが、多くの選手は、居心地のいい場所から離れて、外国のトップリーグで優秀な選手たちとプレーするよりも、下部リーグに移籍して国内に留まることを選ぶ。私は違った。大勢の中の一人にはならず、自分が正しいと思うことをやる人間だ。大衆に従うことはない。

海外での経験が自分を大人にした

21歳のとき、プレミアリーグとチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)のクラブからのオファーを断り、セリエAのペルージャに加入した。オファーがなくて仕方なく国外に出たわけではない。父親と一緒にイタリアサッカーを見ていた子供のころからの夢だったのだ。

とても大きなカルチャーショックを受けたが、その経験で精神的に成長できた。ほとんどの21歳は実家で母親と暮らすだろうが、私は厳しい環境に身を投じた。

渡航前に選手リストを見ると、オーストラリア人やギリシャ人の選手がいて、アフリカ出身の選手も数人いた。だが、彼らは長い休暇を取っていたので、最初の2週間は、私以外の全員が英語の話せないイタリア人選手だった。

最初の1か月間は、山中での合宿だった。話す相手は誰もおらず、携帯電話の使用料は1か月で7000ユーロ(約98万円 ※1ユーロ=140円換算)に達した。ペルージャに戻ってからは、少し落ち着いた。ペルージャは学園都市で、アメリカ人や多くの外国人が住んでいた。イタリア語も学び始め、少しずつ上達した。

イタリア人選手のプレースタイルも学んだ。彼らにとって重要なのは3つの「F」だ。家族(Family)、フットボール(Football)、そして食事(Food)だ。私は、これらの本質的な意味を学ぶことができた。まだ若者ではあったが、このような経験が私を大人にしてくれた。トレーニングでは手を抜かず、試合と同じように取り組まなくてはいけないことも理解した。

10年後に日本に渡航したときには、他の選手たちに影響を与えられるようになっていた。チームメートの成長を助け、ヨーロッパでプレーできる実力を持つ選手たちにアドバイスできた。マインドセット(考え方)を変える機会があったのだ。

ここまで書いたことを考慮して、Jリーグのためになるポテンシャルのあるイングランド人選手11名のリストを作成した。ほとんどがキャリア終盤の選手たちだが、もし彼らが日本に行ったら、影響を与えられるだろう。彼らが日本に行くべきだと言いたいのではない。

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ジェイ・ボスロイド選出 Jリーグで活躍しそうなイングランド人選手ベストイレブン

ジェイ・ボスロイド選出 Jリーグで活躍しそうなイングランド人選手ベストイレブン
(SN Illustration)

フォーメーション:4-3-3
GK:トム・ヒートン
DF:ナサニエル・クライン、ジャマール・ラスセルズ、ベン・ミー、ライアン・バートランド
MF:ジョンジョ・シェルヴェイ、ジェイク・リヴァモア、リース・オックスフォード
FW:テオ・ウォルコット、ダニエル・スタリッジ、アンドロス・タウンゼント

もし彼らが本当に移籍するとなれば、日本サッカーの哲学と文化について受け止める覚悟を持つ必要がある。社会と文化に適合するのが、どこよりも大変なのだ。

「イングランドでは、こうしていた」と言うと、「ここはイングランドじゃない。日本だ」と返されたことは何度もある。最初は混乱したが、時間が経つにつれて、「それもそうだ。変わらなければならないのは、私の方だ」と気づいた。

私が変えようとしていたのは、ピッチ上でのマインドセットだ。それなら変えられる。前述のリストに挙げた選手たちは、日本でそれができる才能があると思う。

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多くのイングランド人選手にJリーグへ行ってほしい

他にも候補の選手たちはいる。リストのベンチメンバーに入れてもいいかもしれない。ジェイ・エマニュエル・トーマスは、スピードがあって体も強い。彼はインドでプレーしているので、場所を変えるのは現実的だ。アダム・ララーナはブライトンでプレーしているとはいえ、キャリアの終盤に差し掛かっている。年齢を気にすることはない。イニエスタは36歳で日本に行った(訳注:イニエスタの神戸入団時の年齢は34歳)。ララーナの技術と賢いプレッシング能力があれば、問題ないだろう。

もっと多くのイングランド人選手にJリーグへ行ってほしい。たくさんの日本人選手たちが国外でプレーしていて、その数は増える一方だ。ワールドカップでの彼らの活躍を見ただろう。私がリストに挙げたような、イングランドのフットボーラーたちは、それに貢献できるはずだ。

翻訳:早坂卓真

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Jay Bothroyd

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Jay Bothroyd is a columnist for The Sporting News, offering his expert take on the world of football. Jay enjoyed an illustrious career in England as a striker with the likes of Wolves, Cardiff City and QPR, and spent time with Perugia in Italy. He moved to Asia in 2014, where he enjoyed a goal-filled spell in the J. League with Jubilo Iwata and Hokkaido Consadole Sapporo. He has played for his country at both junior and senior level, making his full international debut for the Three Lions against France in 2010. As well as writing for TSN, Jay is an established TV pundit in the U.K.