UEFAチャンピオンズリーグの賞金:欧州CL出場クラブはいくら稼げるのか?|2023-2024シーズン

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UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)に出場することは、クラブにとって極めて大きな利益になり得る。

関連記事:ボルシア・ドルトムント対レアル・マドリーの見どころ|UEFAチャンピオンズリーグ2023-24決勝(外部配信)

そのため、ヨーロッパのトップクラブは欧州CLを最高峰の大会と位置づけている。大会で好成績を収め、特に決勝トーナメントに進出すれば、さらなる収入につながるからだ。

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UEFAは2023-2024シーズンの欧州CLの賞金について、総額が昨季と同じ20億3000万ユーロ(約3390億1000万円/1ユーロ=167円換算)と発表している。

『スポーティングニュース』では、2023-24シーズンの欧州CLグループステージと決勝トーナメントで各チームが獲得できる賞金をまとめた。

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2023-24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ賞金

昨季、初優勝を果たしたマンチェスター・シティは、大会を通じて約8000万ユーロ(約133億6000万円)を手にした。

今季の優勝チーム(レアル・マドリーないしボルシア・ドルトムント)には、最大で8514万ユーロ(約142億1838万円)が支払われる。ただ、これは開幕から優勝まで完璧な成績を収めた場合だ。

大会出場チームが手にする賞金は、いくつかの方法で分配される。総額のうち最も割合が大きい(55%)のは、以下の表のように、大会における成績に応じて分配される賞金だ。その他の45%は、2つの別々の方法でグループステージに出場する32チームに分配される。

成績に応じた賞金(総額の55%)

ラウンド賞金
優勝2000万ユーロ(約33億4000万円)
準優勝1550万ユーロ(約25億8850万円)
準決勝進出1250万ユーロ(約20億8750万円)
準々決勝進出1060万ユーロ(約17億7020万円)
ラウンド16進出960万ユーロ(約16億320万円)
GSでの勝利280万ユーロ(約4億6760万円)
GSでのドロー93万ユーロ(約1億5531万円)
GS出場1564万ユーロ(約26億1188万円)

係数に基づいた分配(総額の30%)

賞金総額6億ユーロ(約1002億円)の30%は、過去10年の欧州での成績をランキング化した係数アルゴリズムに基づき、欧州CLグループステージに出場した全32チームに分配される。

このアルゴリズムに基づき、欧州の舞台で優勝した場合のボーナスポイントを加え、全チームが1位から32位まで順位づけされ、そのランキングに応じて賞金が分配される。最も低いランクでシェアひとつ分(113万7000ユーロ/約1億8988万円)、最も高いランクで32シェア、3638万ユーロ(約60億7546万円)だ。

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放映権マーケットプール(総額の15%)

また、すべての放映権契約が完了すると、放映権収入の一部として総額の15%にあたる3億ユーロ(約501億円)がさらに分配される。

それぞれの放映権に比例して欧州CL出場クラブが加盟する各国の連盟に分配され、各国の連盟が以下に基づいて各出場クラブに分配する。

  • 各国連盟に分配されるうち50%は、UEFAが定める一定割合に基づき、欧州CL出場クラブに分配
  • 残りの50%は、2023-24シーズンの欧州CLで各クラブが行なった試合数に比例して分配

原文:UEFA Champions League prize money breakdown 2023/24: How much will winners get?(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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A Sports Journalism Masters graduate, Nathan Evans joined The Sporting News in 2022 after working at Opta/Stats Perform for six years. He's an avid fan of Bradford City, FC Köln and the Pittsburgh Penguins.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。