2023-2024シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝、ボルシア・ドルトムントvsレアル・マドリードの一戦が刻々と迫っている。
この試合はサッカーの聖地ともいわれるイングランドのロンドン、ウェンブリー・スタジアムにて行われる予定だ。
ウェンブリー・スタジアムは、過去8度もチャンピオンズリーグ決勝の地に選出されおり、2007年の改修工事後から数えると3度目となる。直近の決勝戦は、今回と同じくドルトムントが勝ち上がった2013年で、その際は国内のライバルであるバイエルン・ミュンヘンに1-2で惜しくも敗れた。
何万人ものサポーターがこの試合を現地で見ようと躍起になることは間違いないが、UEFAの席配置はしばしば物議を醸し、失望する者も少なくないだろう。実際、多くの席がクラブではなく企業関係者や一般客に割り当てられており、それに対する批判が殺到している。
スポーティングニュースは、以下でスタジアムの収容人数や席配置、チケット価格などについてまとめる。
ウェンブリー・スタジアムの収容人数・席配置
ウェンブリー・スタジアムの公式収容人数は90,000人だが、今回の試合に向けてUEFAはこのうち86,600枚のチケットしか発行していないようだ。これらのチケットは参加クラブ、一般客、商業パートナーに分配される。
分配方法は以下の通りだ。
- 25,000席はドルトムントのサポーターへ
- 25,000席はレアル・マドリードのサポーターへ
- 10,000席は一般客へ
- 26,600席は販売されず、UEFA、地元主催者、UEFA加盟国協会、商業パートナー、放送局へ
近年増えてきているとはいえ、たったの25,000席しか各クラブのサポーターに割り当てられていない事実がファンをいら立たせているようだ。欧州サッカーサポーター協会(FSE)は、「FSEは、UEFAと地元主催者に対し、サポーターのために正しく行動し、これらの割り当てを増やすよう求める」との声明を発表した。
「FSEの度重なる要求を受け、ここ数シーズンで大きな進展があった。ウェンブリー・スタジアムで行われる2023-2024シーズンのチャンピオンズリーグ決勝は、ここ10年間で最大の割合である58%のチケットがサポーターに分配される。また、アテネで行われるヨーロッパカンファレンスリーグ決勝は66%のチケットがサポーターに分配されており、これはUEFA主催のクラブ大会の決勝戦としては史上最高記録である」
「ただ、全ての決勝戦で一貫したアプローチがまだ必要だ。ヨーロッパリーグ決勝においてわずか50%のチケットでは全く足りず、全ての欧州大会決勝戦でチケットの少なくとも66%を参加クラブのサポーターに分配するという我々の要求にははるかに及ばない」
「参加クラブのサポーターには、一般販売よりも明確な優先順位が与えられる必要がある」
CL決勝のチケット価格はいくら?
UEFAは、スタジアムの区画ごとに段階的な料金システムを採用している。
両クラブのサポーターだけが購入できる『サポーター優先席』は、1枚60ポンド(12,000円/1ポンド=200円換算、以下同)。
『カテゴリー3』は1枚160ポンド(約32,000円)、『カテゴリー2』は1枚430ポンド(約86,000円)、最も高い『カテゴリー1』は1枚610ポンド(約122,000円)である。
もし一般販売でチケットを逃した場合、第三者機関のウェブサイトを通じて入手できる可能性はあるが、その場合はさらに高い値段で販売されるだろう。
障害者用のチケットは1枚60ポンド(約12,000円)で、同伴者のためのチケット1枚も含まれている。
UEFAは、各価格帯で入手可能なチケットの枚数は公表していない。
CL決勝のキックオフ時刻は?
2023-2024シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦は、イギリスのロンドン、ウェンブリー・スタジアムにて、現地時間の6月1日(土)に行われる予定だ。
国 | キックオフ時刻 |
イギリス | 6月1日(土)20:00 |
日本 | 6月2日(日)4:00 |
原文:Wembley Stadium capacity: Total crowd, seat allocation for Real Madrid vs. Borussia Dortmund in 2024 UEFA Champions League final
翻訳:山下晴輝(スポーティングニュース日本版)
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