チェルシーのチャンピオンズリーグ逆転劇の歴史:過去に2点差から逆転した例はある?

Joel Sritharan

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4月12日(日本時間13日)に行われた2022-2023シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグで、チェルシーはレアル・マドリーにサンチャゴ・ベルナベウで0-2と敗れた。3回目の優勝を願う彼らには痛手となる黒星だ。

前後半にそれぞれカリム・ベンゼマ、マルコ・アセンシオのゴールを許した一方で、チェルシーはロドリゴに対する決定的な阻止でベン・チルウェルが一発退場となった。

戦前、チェルシーが3-0の勝利を収めると話していたチェルシー共同オーナーのトッド・ベーリーは、この結果を少し恥ずかしく思っていることだろう。

ただ、敗れたものの、チェルシーにはCLのセカンドレグで逆転してきた過去がある。『スポーティングニュース』がその歴史を振り返る。

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チャンピオンズリーグにおけるチェルシーの逆転劇

チェルシーはCL決勝トーナメントのセカンドレグで逆転したケースがこれまでに4回ある。

そのいくつかは、現在暫定監督として指揮を執るフランク・ランパードがチームに在籍していたときのものだ。18日(同19日)のセカンドレグでマドリーを本拠地スタンフォード・ブリッジに迎える際、そこからインスピレーションを得る必要があるかもしれない。

1stレグ 対戦相手 シーズン ラウンド 最終スコア
3-1 ナポリ(イタリア) 2011-12 R16 5-4
3-1 PSG(フランス) 2013-14 準々決勝 3-3
(アウェーゴール)
2-1 フェネルバフチェ(トルコ) 2007-08 準々決勝 3-2
1-0 ドルトムント(ドイツ) 2022-23 R16 2-1

チャンピオンズリーグにおけるチェルシーの過去最大の逆転劇

どんな逆転劇もサッカーファンは大好きだ。だが、CL決勝トーナメントのセカンドレグでの逆転劇ほどスリリングなものはないだろう。

2012年に欧州最高峰の大会でチームがトロフィーを勝ち取るまでの過程で、チェルシーのサポーターはホームでの逆転劇を経験した。彼らは18日(同19日)のスタンフォード・ブリッジでも同じ展開となることを願っている。

CL優勝へ望みをつなぐために、ランパード率いるチェルシーは、マドリー相手に2点差を挽回する必要がある。過去にそれを達成したのは2回。どちらもスタンフォード・ブリッジでの試合だ。

2012年:ナポリ相手の逆転劇

  • ファーストレグ:ナポリ 3-1 チェルシー
  • セカンドレグ:チェルシー 4-1 ナポリ(延長戦)

ナポリでの初戦は、フアン・マタのゴールでチェルシーが先制したものの、エセキエル・ラベッシの2ゴールと議論を呼んだエディンソン・カバーニの得点で1-3とナポリに先手を取られた。

リーグ戦における不調に加え、CLでも前途が厳しくなり、チェルシー上層部はアンドレ・ビラス=ボアス監督を解任。ロベルト・ディ・マッテオを暫定監督に据えた。

迎えたセカンドレグ、チェルシーはディディエ・ドログバとジョン・テリーのゴールで2点を先行。ナポリに1点を返されるも、ランパードがPKを決めて延長戦に持ち込む。そして延長戦でブラニスラフ・イバノビッチが4点目を決め、スタンフォード・ブリッジに駆けつけたチェルシーのファンを熱狂させた。

2014年:デンバ・バ弾で準決勝進出

  • ファーストレグ:PSG 3-1 チェルシー
  • セカンドレグ:チェルシー 2-0 PSG(アウェーゴールルールで突破)

パリでの初戦で1-3と敗れ、ジョゼ・モウリーニョ監督が指揮を執っていたチェルシーは、2014年のCLで準決勝に駒を進めるために魔法が必要となった。

そしてセカンドレグ、チェルシーは負傷したエデン・アザールに代わって出場したアンドレ・シュールレが前半32分に先制点を奪取。必要な追加点を目指す中、シュールレやオスカルのシュートがゴールマウスに嫌われ、スタンフォード・ブリッジは緊張を増していく。

迎えた87分、デンバ・バがゴールを決め、モウリーニョ監督はタッチ際をダッシュし、選手たちと祝福。そしてDFたちに叫んで指示を出す。チェルシーはそのまま2-0で勝利し、アウェーゴールルールによってラウンド突破を果たした。

なお、アウェーゴールルールは2021-2022シーズンに廃止となっており、現在は2試合を終えて合計スコアが並んだ場合は延長戦で勝負を決する。延長戦で決着がつかなければPK戦が行われる。

原文:Biggest Chelsea Champions League comebacks: Largest deficit overcome by Blues in knockout stage 2nd legs(抄訳)
翻訳:スポーティングニュース日本版編集部

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Joel Sritharan is a freelance writer for Sporting News UK.