プレミアリーグのウィング選手ベスト20:三笘薫がランクイン|2023-2024シーズン

Dom Farrell

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イングランドの古典的な4-4-2であっても、ジョゼ・モウリーニョやラファエル・ベニテス時代の実践的な4-2-3-1であっても、現代のもっと自由気ままな4-3-3であっても、ウィングの試合を変えるようなプレイは常にプレミアリーグで輝いてきた。

このポジションでのプレイは、ここ30年で進化してきた。かつて「ウィングの魔術師」はドリブルとクロスにもっと特化していたが、現在のウィングは定期的にゴールを決める、チームにとって主要な得点源となっている。

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『スポーティングニュース』では、記者の投票で現在(2023年9月時点)のプレミアリーグのウィングをランキング化した。そのトップ20をご紹介する。

モハメド・サラーは同世代で最も優れたウィングのひとりであり、リバプールの歴代最高ウィングにふさわしいことを示し続けるかもしれない。ブカヨ・サカとマーカス・ラッシュフォードは、それぞれアーセナルとマンチェスター・ユナイテッドの看板となるスターたちだ。

ランキングのトップ20は以下のとおりとなった。

2023-2024プレミアリーグのウィング選手ベスト20

20. ミハイロ・ムドリク(チェルシー)

1月にアーセナルとチェルシーが巨額の移籍金で争奪戦を繰り広げたムドリクは、後者に加入してからかなり厳しい時期を過ごしてきた。プレシーズンのシャフタール・ドネツク戦で何度か目を引くパフォーマンスを見せ、その明らかな才能を改めて思い出させたが、それを具体的な何かに変えなければいけない。

Mykhailo Mudryk, Chelsea
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19. アントニー(マンチェスター・ユナイテッド)

ムドリクほどがっかりさせているわけではないが、エリク・テン・ハフ監督のアヤックス時代のお気に入りとして、1億ユーロ(約158億円/1ユーロ=158円換算)を投じて獲得したアントニーだけに、ユナイテッドはもっと見返りを必要としている。昨季はプレミアリーグデビューから3試合連続3得点をあげ、公式戦で8得点をマークした。少なくともそれ以上を築いていかなければいけない。

18. ジェレミー・ドク(マンチェスター・シティ)

エキサイティングなダイヤモンドの原石は、常にジョゼップ・グアルディオラ監督を魅了しているわけではない。だが、ドクの1対1の能力は、今季のシティに新たな次元をもたらす可能性がある。退団したリヤド・マハレズの穴を埋めるという大きな役割を担う若きベルギー代表が、すぐに活躍できれば理想的だ。

17. デヤン・クルセフスキ(トッテナム)

クルセフスキは2021-2022シーズン途中に加入し、素晴らしいインパクトを残した。だが、トッテナムにおけるアントニオ・コンテ監督の時代が終わりに向かう中で失速。現在はアンジェ・ポステコグルー体制となり、ハリー・ケインが去ったトッテナムで、得点力の面でも貢献を期待されている。

Dejan Kulusevski has given Tottenham a new dimension

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16. ジェイドン・サンチョ(マンチェスター・ユナイテッド)

2021年に目玉補強としてボルシア・ドルトムントからユナイテッドに加入したサンチョだが、以降はフラストレーションのたまる日々を過ごしてきた。安定的な調子とフィットネスを目指すも、ここまでは結果につながっていない。だが、欧州で引く手あまただったのが当然という目覚ましいパフォーマンスの選手に復活することが依然期待される。

15. ブレナン・ジョンソン(トッテナム)

昨季のノッティンガム・フォレストが残留を果たす上で重要だったのが、攻撃陣でモーガン・ギブス=ホワイトとともに精力的なパフォーマンスを見せたジョンソンだ。昨季はプレミアリーグで8得点をあげ、移籍市場終了近くに4750万ポンド(約87億8750万円/1ポンド=185円換算)でトッテナムに移籍した。

14. ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)

攻撃陣でどんなディフェンダーにとっても脅威となる選手だ。昨季はやや停滞したが、ヨーロッパカンファレンスリーグ決勝で決勝点をあげる英雄となり、再び勢いを取り戻した様子。実際、2023-2024シーズンは好スタートを切っている。

Jarrod Bowen celebrates for West Ham
Getty Images

13. ブライアン・ムベウモ(ブレントフォード)

アイバン・トニーが賭博規則違反で長期出場停止となったブレントフォードだが、ムベウモという同じように冷静なPKキッカーを見つけた。そして彼の武器はそれだけではない。昨季9得点、8アシストを記録したムベウモは、さらなる飛躍を目指している。

12. マイケル・オリース(クリスタル・パレス)

チェルシーからの関心があったが、パレスとの契約を延長した。21歳のオリースは昨季、二桁アシストを記録した6選手のひとりだ。10月に負傷から戻る見込みで、復帰が待望されている。

11. ラヒーム・スターリング(チェルシー)

マンチェスター・シティ、そしてイングランドでレギュラーの座を失い、スターリングにとっては難しい時期が続いた。だが、今季序盤はマウリシオ・ポチェッティーノ新監督の下で若返ったかのようで、非常に若いチームの中でベテランのひとりとして重要な役割を担っている。

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10. レアンドロ・トロサール(アーセナル)

昨季のトロサールはアンフィールドでリバプールを相手にハットトリックを達成し、1月にブライトンからアーセナルへの移籍を果たした。ベルギー代表はアシストマンとして目立ち、フルアム戦では3アシストで3-0の勝利に貢献。昨季は二桁アシストを記録した。

9. 三笘薫(ブライトン)

日本のスターである三笘は、ウォルバーハンプトン戦でセンセーショナルなドリブル突破から、早くも年間ベストゴールとなるような得点をあげた。この夏、ブライトンはアレクシス・マカリステルとモイセス・カイセドを放出している。三笘が現在の調子を続ければ、ブライトンで次に巨額移籍を果たす選手となるだろう。

8. ディオゴ・ジョッタ(リバプール)

フィットネスの問題が解決したことが望まれる。ジョッタは適応性があり、リバプールの前線で重要な存在だ。中央からやサポート役としてのプレイもこなせるだが、最も力を発揮するのは左サイドから。プレミアリーグ通算50得点に迫っている。

Diogo Jota scores Tottenham winner
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7. ルイス・ディアス(リバプール)

ディアスの加入は2021-2022シーズンに四冠を目指したリバプールのXファクターとなった。偉業には届かなかったが、ディアスの重要性はすぐに明らかになった。ディアスがいなければ、リバプールはサディオ・マネの移籍を認めなかっただろう。昨季、ディアスが負傷離脱したことは、ユルゲン・クロップ監督に大きく響いた。

6. ソン・フンミン(トッテナム)

ケインとコンビを組むのが最後となった昨季、ソンはベストの調子を出せずに苦しんだ。現在のポステコグルー体制では、トッテナム新時代の主役としての責任も負っている。だが、バーンリー戦でハットトリックを達成したのを見る限り、十分にその役割をこなせるはずだ。

5. ジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ)

昨季の得点とアシストの数は、世界を沸かせるものではない。だが、グリーリッシュはそれ以上に多くをシティにもたらし、圧倒的な強さを誇ったチームに欠かせない存在だった。グアルディオラの指示を文字どおりに実践し、幅のある高い位置を保って、ポゼッションを大切に、いつでも使えるオプションとなっている。グリーリッシュが出場しないとシティの積極性は低下。彼がプレイしない機会は減っている。

Jack Grealish
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4. ガブリエウ・マルチネッリ(アーセナル)

アーセナルのダイナミックなウィングコンビのひとり。サカほど騒がれないが、マルチネッリがミケル・アルテタ監督の下で才能を開花させ、相手にとって恐れるべき存在であることは変わらない。アーセナルが優勝を争った昨季は、プレミアリーグでチーム最多となる15得点をあげた。

3. マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)

シーズン中盤でのクラブと代表での活躍は、絶好調なら世界でも肩を並べる存在がいないほどのアタッカーであることを思い起こさせた。2023-24シーズンの課題は、シーズンを通じてそのパフォーマンスを維持することだ。あまりセンターフォワードにこだわらないのは良いスタートだろう。

2. モハメド・サラー(リバプール)

昨季のサラーはプレミアリーグで19得点をあげ、公式戦では3シーズン連続となる30得点超を達成した。それでも比較的落胆のシーズンとささやかれていたことは、この驚異的なレベルの出来がいかに当たり前のように思われているかを物語っている。現代のプレミアリーグの偉人であり、リバプールにとって代わりはほぼいないという選手だ。まだサウジアラビアに移籍する可能性が残っている。

Bukayo Saka playing for Arsenal
(Getty Images)

1. ブカヨ・サカ(アーセナル)

サラーの活躍があたりまえと思われている点は、このランキングでサカをトップに選出したことに影響したかもしれない。だが、サカはその計り知れない安定感とスキル、意欲で、アーセナルを大きく高めた選手だ。今後はイングランド代表でも同様の影響力を発揮してくれるだろう。

原文:Best Premier League wingers: Top 20 LW, RW in 2023/24 EPL(抄訳)
翻訳:スポーティングニュース日本版編集部

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Dom Farrell

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Dom is the senior content producer for Sporting News UK. He previously worked as fan brands editor for Manchester City at Reach Plc. Prior to that, he built more than a decade of experience in the sports journalism industry, primarily for the Stats Perform and Press Association news agencies. Dom has covered major football events on location, including the entirety of Euro 2016 and the 2018 World Cup in Paris and St Petersburg respectively, along with numerous high-profile Premier League, Champions League and England international matches. Cricket and boxing are his other major sporting passions and he has covered the likes of Anthony Joshua, Tyson Fury, Wladimir Klitschko, Gennadiy Golovkin and Vasyl Lomachenko live from ringside.