5月25日、元バルセロナのアンドレス・イニエスタがJリーグのヴィッセル神戸を退団することを発表した。だが、まだスパイクを壁に掛ける準備はないという。
40歳に近いイニエスタは、7月初旬に無所属となる。イニエスタは今季の14試合のうち出場3試合。出場時間が38分にとどまっており、出場機会が退団理由と示唆している。
神戸で5年を過ごしたイニエスタはクラブへの想いが強く、退団発表の会見では涙も見せた。しかし、プレー続行を望んでおり、現時点で引退は考えていない。
イニエスタは会見で「まずはここでしっかりと時間をまっとうして、そこからどんな可能性が出てくるかを見ていきたいと思っています」と話した。
「サッカーを続けたい。サッカー選手としてプレーしながら引退したい気持ちが強いので、ここではそれが難しい状況という中で、そういったかたちで引退できる場所を見つけたいと思っています」
アンドレス・イニエスタは何歳?
イニエスタは2023年5月11日で39歳になった。来年の5月で40歳の大台だ。だが、まだ引退を望んでいない。
イニエスタはその素晴らしいキャリアで34の主要タイトルを獲得してきた。そのうちの32タイトルは、伝説的なバルセロナでの22年で手にしたものだ。バルセロナではUEFAチャンピオンズリーグで4回優勝。スペイン代表でFIFAワールドカップを制しており、EURO(欧州選手権)でも2度の戴冠を果たしている。
ヴィッセル神戸での5シーズンでは、2019年の天皇杯と2020年のFUJI XEROX SUPER CUP(スーパーカップ)を制し、2つのタイトルを獲得した。Jリーグでは優勝しておらず、最高位は2021年の3位。今季は首位に立っているが、イニエスタはシーズン半ばで去ることになる。
アンドレス・イニエスタの次の所属クラブはどこに?
来年5月で40歳になるイニエスタだが、まだキャリアに終止符を打つつもりはない。
イニエスタはヴィッセル神戸退団が「最も難しかった決断のひとつ」と話している。
「ずっとここで引退する姿を想像してきました。しかし、時に物事は希望どおりにいかないものです」
「この数か月間も激しいトレーニングを重ね、チームに貢献するための準備はできている感覚でやってきました。しかし、監督の優先順位も違うところにあると感じ始めました」
『ESPN』によると、イニエスタはアメリカ、サウジアラビア、カタール、UAEのクラブから関心を寄せられているという。会見で今後について問われると、イニエスタは「正直に言いますと、自分もまだ分かりません」と答えた。
退団会見でイニエスタは涙を見せた。クラブからは大きな花束が贈呈され、チームはスペインのレジェンドと写真撮影をしている。
※当記事はスポーティングニュース国際版の記事を基に、日本版編集部が翻訳・編集を行なっています。