豪州制した森保JがW杯へ! 2点奪取の三笘薫が救世主に|サッカーW杯アジア最終予選

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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サッカー日本代表"SAMURAI BLUE"は3月24日、FIFAワールドカップ2022カタール大会のアジア最終予選でオーストラリア代表を2−0で下し、7大会連続のW杯出場を決めた。敵地で試合が膠着するなか、後半39分から出場の三笘薫が2発決めて救世主となった。

W杯切符を手にするために、最低でもドローに持ち込む必要があった森保ジャパンは、批判の声があがりながらも"常連メンバー"で敵地オーストラリアに乗り込むはずだった。ところが試合直前に大迫勇也、酒井宏樹、さらには前田大然まで離脱するという緊急事態に追い込まれた。相手のオーストラリア代表もホームとはいえ、アーロン・ムーイやトム・ロギッチら主力を欠く布陣を強いられ、同じく危機的状況でこの試合に臨むことになった。

日本は4−3−3システムを維持し、センターフォワードにはFW浅野拓磨が先発。ウイングのMF南野拓実、MF伊東純也に、ボランチのMF田中碧がチャンスをつくるも、相手GKのマシュー・ライアンの堅牢な守りに阻まれ、あえなく無失点で前半を終えた。

後半開始早々にFKを献上しながらもGK権田のファインセーブでしのいだが、パスが通らない場面も増え、日本は耐える時間帯に。後半19分、浅野から最終予選初出場となるFW上田綺世、DF長友佑都からDF中山雄太に入れ替えたものの、得点につならがない。

苦しい展開で試合終了時間が迫るなか、後半39分に南野からMF三笘薫、田中からMF原口元気に変更。後半44分、DF山根視来とMF守田英正がゴール前で決定機を生むと、山根のクロスを受けた三笘が押し込んで、ついに先制点を奪取。さらに4分のアディショナルタイムの間も守りに入らず、左サイドから中央へとボールをキープしたまま駆け抜けた三笘は、右足でダメ押しの2点目を決めた。

膠着した試合を切り崩した"救世主"三笘は、試合後、DAZNでの独占中継の解説を務めた中村憲剛氏からインタビューを受け、森保一監督から「点を決めてこい」といわれてピッチに入ったと語った。

2−0で豪州に勝利した日本代表は、勝ち点21でグループBの2位以上が確定。29日のベトナム代表との最終戦を待たず、7大会連続のW杯出場が決まった。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。