60年ぶりW杯逃したイタリア、監督には厳しい批判も(前編)

Peter Hanson

60年ぶりW杯逃したイタリア、監督には厳しい批判も(前編) image

イタリアは、60年ぶりにワールドカップ予選敗退を喫した。対するスウェーデンは、貴重なスコアレスドローに持ち込み、イタリアとの対戦を2戦合計1対0とし、ロシアへの切符をつかんだ。

MORE:   今なら無料視聴可。スポーツを見るならDAZN(ダ・ゾーン)に!

1958年のスウェーデン大会以来、イタリアはワールドカップ出場を逃したことはなかった。しかし、敵地で行われたファーストレグで敗れたことで、イタリア代表チームのほころびが露呈し、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督の天下が終わりに近づいていることを証明した。

4度のワールドカップ優勝を誇るイタリア代表は、精彩を欠いたファーストレグとは打って変わって、サン・シーロでは良い動きを見せた。一方、スウェーデンのGKロビン・オルセンは前半終了間際、追い詰められた末にイタリアの猛攻を見事に防いだ。

2006年以来のワールドカップ出場を目指すスウェーデンの鉄壁の守備を前にイタリアはなすすべなく、ボール支配率では圧倒していたものの、2本のPKを与えていたかもしれない試合となった。

監督の責任問題が浮上している。情報筋によると、例え予選を通過していたとしても、ヴェントゥーラ監督は追い詰められていた。ファーストレグから、ナポリのスター選手ロレンツォ・インシーニェをスタメンから外す戦術が厳しい批判を受けているのだ。

わずか16ヵ月前に、アズーリはユーロ2016の準々決勝で、PKの末にドイツに敗れた。アントニオ・コンテによって開かれた道はヴェントゥーラには引き継がれなかった。

開始早々、イタリアが試合を支配した。マルコ・パローロがルドビク・アウグスティンソンのファウルをアピールしたが、主審はこれを認めなかった。

一方で、スウェーデンのマルクス・ベリがディフェンスをかいくぐって進む中、ボックス内のマッテオ・ダルミアンの手にボールが当たったかのように見えたが、主審はノーファウルの判定を下し、PKは与えられなかった。

イタリア代表として初めて公式戦に出場したジョルジーニョのパスにチーロ・インモービレが反応したが、惜しくもサイドネットでゴールを外れた。

その後、スウェーデンは、ファーストレグで得点を挙げたヨハンソンがひざを負傷して途中交代を余儀なくされる。インモービレの折り返しにカンドレーバがシュートで合わせるも、ゴールをかすめ枠外へ。

スウェーデンのエミル・フォルスベリがアンドレア・バルザーリのハンドを訴えるも、主審はこれを認めず、逆に抗議を続けたフォルスベリはイエローカードを受けた。

前半終了間際、プレッシャーをかけるイタリアは、ジョルジーニョのスルーパスで抜け出したインモービレがシュートを放つも、スウェーデンのGKロビン・オルセンに間一髪で阻まれる。その後、アレッサンドロ・フロレンツィのシュートも阻止された。

後編につづく)

Peter Hanson