▶サッカーを観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
米国チームを4回目のワールドカップ優勝へと導いたミーガン・ラピノーは、あらためて平等な報酬への行動を求めている。
米国女子サッカー代表チーム(USWNT)は7月7日(日本時間8日)にフランスで行われた決勝戦において、2-0でオランダを下し、見事に王座を守った。試合後半にラピノーがPKを決め、ローズ・ラベールもその後にネットを揺らした。
国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は2023年に行われる女子ワールドカップでの賞金を現在の2倍、6000万ドル(約65億2000万円)に増額すると表明した。だが、その前年2022年にカタールで行われる男子のワールドカップの賞金は4億4000万ドル(約478億2000万円)だ。
決勝戦の前にもこの問題に関して発言していたラピノーは今大会で得点王(ゴールデン・ブーツ)と最優秀選手賞(ゴールデン・ボール)を獲得した。その後もラピノーはこの問題についてあらためて言及した。
今年3月にジル・エリス監督率いるUSWNTの選手達は報酬や待遇面で男子チームとの間に不平等があるとして、米国サッカー協会(USFF)に対して性差別の訴えを起こした。ラピノーは協会に具体的な行動を求めている。
「次に何が起こるべきか、私たちが何を望んでいるかが、皆が知りたいことです。平等な報酬が私たちに相応しいかどうかといった議論は終える時なのです」。
「私たちは何をするべきなのでしょう? ジャンニ(インファンティーノFIFA会長)、どうですか? カルロス(コルデイロUSFF会長)、どうですか? 皆さん、私たちは何をするべきですか? 皆で話し合い、実際に何かを始める時です」。
「この大会で私たちは多くの努力をして、多くのことを成し遂げました。これはフィールド上での価値が(男女で)同等であることの証になるはずです」。
「だけど、それ以外のことは不平等のままだと思います。私たちが男女間の差をなくしたことで、今までの議論はすべて無効で意味のないものになりました」。
試合後の記者会見でもラピノーは続けた。
「議論から次のステップに進めるときです。社会が間違いに気が付くことで、誰も傷つくわけではありません。そうですよね」。
ラピノーは今大会6得点を挙げ、決勝戦後にピッチ上で行われた表彰式では得点王と最優秀選手賞のトロフィーをインファンティーノFIFA会長から手渡された。
その場で会長と何を話したのかと問われると、ラピノーは「ただの友好的なあいさつです。会長は苦笑していました。私が何を言いたいかわかっていたのだと思います。会長は私に“話し合いましょう”と言ったと思います。“はい。喜んで”と私は答えました」。
ピッチ上のインファンティーノ氏には観客席から巻き起こった”equal pay”(平等な報酬)の大歓声も耳に入ったはずだ。
ラピノーと彼女のチームメイトたちは優勝賞金として400万ドル(約4億3400万円)を分かち合うことになる。昨年、ロシアでの男子ワールドカップで優勝したフランスチームが受けとった額は3800万ドル(約41億3000万円)だ。
観客席からの歓声について、ラピノーは「嬉しかったです」と答えた。
「外国のスタジアムで満員の観客が私たちの目の前で行動を起こしました。フランスの大統領(エマニュエル・マクロン)もFIFAの会長もUSFFの会長も、世界を代表する人たちがその場にいました。これこそが民衆が望んでいることで、それはいつでも実現されるべきなのです」
- 原文:Women’s World Cup 2019: Megan Rapinoe tells FIFA president she wants action on equal pay
- 翻訳:角谷剛
- 編集:SNJ編集部
■【オリンピック特集】ファン必見!注目記事・動画まとめ
※記事はIOC公式サイト『Olympic Channel』提供
【DAZN関連記事】
● 【2019年版】DAZNの最新取扱説明書はこちらへ
● DAZNの料金体系|月々に支払う料金はいくら?
● DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント ※
● DAZNをテレビで視聴する方法って?|大画面でスポーツ観戦を!
● 【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説
「※」は提携サイト『Goal』の記事です