米国女子サッカー代表カーリー・ロイドのNFL挑戦は1年後に延期か

John Skilbeck

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米国女子サッカー代表のスター選手カーリー・ロイドがNFLのキッカーになる夢は新型コロナウィルス感染拡大に伴い1年の延期を余儀なくされたと本人が認めた。

女子サッカーワールドカップで2回の優勝を果たしたロイドがNFL入りの夢を隠したことはない。昨年8月にNFLフィラデルフィア・イーグルスの練習に参加した際には、そのキックでアメフト関係者を唸らせた。

ロイドは長年に渡ってイーグルスのファンであったし、NFL初の女性選手となる資質は十分にあると自他ともに認めている。殿堂入りキッカーのモーテン・アンダーセン氏はロイドがサッカーボールを蹴る正確さを、複雑な形状をしたフットボールでも発揮できるよう手助けをする準備があると昨年語っている。

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だが、予想もされなかった事態の到来によって、東京オリンピックが2021年に延期されることが決まり、37歳のロイドはあともう少しだけ長く自分の専門とするスポーツに集中することを決めた。

NFL挑戦について問われたロイドは「今はサッカーに集中しています。でも私は子供の頃から挑戦することが好きでしたし、どんな挑戦からも逃げたことはありません。正しいトレーニングをして、正しいテクニックを覚えて、そして私に的確な蹴り方を教えてくれる人がいれば、きっとそれはできると思っています。どうやら1年かあとちょっとだけ先に延ばさないといけないようです。今はまだ誰にもはっきりとは先が見えない状況ですが、私は少なくともそれを諦めることはしません」と答えた。

世界中のスポーツが深刻なダメージを負う中で、もう1回オリンピックの舞台に立つためには、30代のロイドは想定していたより多くの努力を払う必要がありそうだ。ロイドは既に2008年と2012年のオリンピックで2回金メダルを獲得している。

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ヤフーと女性スポーツ財団(WSF)が主催した動画ストリーミング・イベントに出席したロイドは米国代表チームの一員として日本に行くことを目標にしていることを認めた。

「私にとっては、もう1年準備をする時間ができて、自分の限界値を押し上げることができて、さらにもっと優れた強いサッカー選手になれるチャンスだと捉えて、そのことを嬉しく思っています」とロイドは言った。

NFLは魅力的ではあるが、それでもロイドは2021年もサッカーに留まっているかもしれない。

「オリンピック延期はあと1年を私に与えてくれました。今年はもう間に合わないかもしれないと思っていましたが、もう1年サッカーをする時間ができました。私の年齢を問題視する人は多くいます。そのことは1年後にも今とはそれほど変わっていないでしょう。私は自分が今こそが最盛期にあると思っていますし、現在の調子はとても良いです」。そうロイドは語った。

John Skilbeck