「クラシコ」制したバルサ、宿敵レアルの望み絶つ(後編)

Joe Wright

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サンティアゴ・ベルナベウは大歓声に包まれ、力強い試合開始を迎えた。開始2分、ロナウドがヘディングでゴールを決めたが、その後掲げられたオフサイドフラッグにより、歓声はすぐにかき消された。

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バルサはレアルに主導権を渡したように見えた。その後は膠着状態が続き、試合展開は緩やかなペースとなり、レアルの選手と観衆とも苛立っていた。

しかし、30分で突如として決定的な場面を迎える。メッシからの巧妙なパスを受けたパウリーニョが放ったシュートに対し、ケイラー・ナバスが好セーブ。その後、ロナウドが相手ゴール近くにボールを持ち込むも、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンがポスト横でファインセーブした。

ついに試合が勢いを見せた。ナバスがヘディングでパウリーニョのシュートを再び防いた。一方、ベンゼマはゴールポストの右側から放ったマルセロのクロスに合わせたが、テア・シュテーゲンが続けざまに防いだ。

レアルの前半の立ち上がりの状態は良かったものの、後半勢いをつけたのはバルサだった。ホームチームではなくビジターであるバルセロナは優勢な状態を無駄にすることはなかった。

イヴァン・ラキティッチはマドリードのMFの間を抜け、ボールを右に運んだ。そのボールはセルジ・ロベルトへと渡り、彼のファーストタイムクロスによって、ノーマークで左から飛び込んだスアレスが冷静にゴールを決めた。

レアルの苛立ちが急速に高まった。特にスアレスのカセミロに対する反応に対し激しいブーイングが起こった。その後マドリードの主将セルヒオ・ラモスの腕がスアレスの顔面を直撃した。

ジダンはメンバーチェンジの準備をしていた。しかし63分、試合の行方は王者レアルの手の届かない方向へと進んでしまった。スアレスのシュートは2度にわたり阻まれることになる。最初はナバスによって、そしてその後はゴールポストに阻まれることとなった。そしてパウリーニョがリバウンドを決めようとした際、カルハバルがあからさまに腕を上げ、ボールをブロックしてしまったのだ。

結局ボールはゴールに入った。しかし、得点にはならず、審判のホセ・マリア・サンチェス・マルティネスはこのプレーをペナルティーとし、カルハバルを退場処分、その後メッシはナバスの頭上を高く超えるPKを決めた。

終盤でマルコ・アセンシオとベイルが投入され、レアルは得点につながる寸前まで持ち込んだ。ウェールズ人選手ベイルのシュートはテア・シュテーゲンに阻まれ、その後、ラモスのシュートもブロックされ、ロナルドもクロスに追いつくことができなかった。

エルネスト・バルベルデが指揮するバルセロナは、アディショナルタイムで、この重要な試合での勝利を確信することとなった。メッシはゴールエリアの端に位置していたビダルにボールを上げた。彼が放った低いボールは手を伸ばしたナバスを逃れ、ゴールが決まった。

レアルのリーグ制覇の希望は、ほぼ消滅したと言えるだろう。土曜にバレンシアがビジャレアルに勝利を譲り、バルサは2位と9ポイント差で首位に立ち2017年を終えることになった。

原文:Barcelona delivers Real Madrid major blow in El Clasico triumph

翻訳:Ayako Hayashi

 

Joe Wright

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Joe is a Senior Editor at Sporting News. He was previously a sub editor and writer for Goal.com before spending six years as part of the Stats Perform editorial news service, covering major global sports including football, tennis, boxing, NBA, rugby union and athletics. Joe has reported live on some of the biggest games in football, including two UEFA Champions League finals, Euro 2016, the Confederations Cup 2017 and the 2018 World Cup final at the end of a month in Russia.