「クラシコ」制したバルサ、宿敵レアルの望み絶つ(前編)

Joe Wright

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バルセロナはサンティアゴ・ベルナベウで開催された伝統の一戦エル・クラシコでレアル・マドリードを3対0で下し、ラ・リーガでのタイトル争いにも致命的な一撃を与えた。

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宿命のライバル、レアル・マドリードの本拠地で開催されたリーグ戦の後半、ルイス・スアレス、リオネル・メッシ、そしてアレイクス・ビダルがゴールを決めた。このゴールは、カタルーニャのファン達に、敵地で開催されたリーグ戦のクラブ記録となる3連勝をもたらした。そしてこの勝利により、リーグトップのバルセロナと2位アトレティコ・マドリードとの勝ち点差は9となった。

ダニエル・カルバハルのハンドにより、メッシのPKによるゴールを与えてしまったジネディーヌ・ジダン率いるリーグの前王者は、首位から14ポイント差をつけられることとなった。消化試合数が1試合少ないものの、2年連続タイトル制覇への希望は、大きなダメージを受けてしまったようだ。

レアルは、8月のスペイン・スーパーカップではバルサを完全に倒している。しかしそれ以降、バルサはあらゆる試合で負けを喫することはなかった。カタルーニャのファン達は、優勝に向け後を追うのはレアル側であると自信満々、前半のホームサイドの苛立ちをも楽しんでいるようだった。

本拠地での試合を迎えたレアルは、バルセロナの4人体制のMFに対し、先発でマテオ・コヴァチッチをぶつけるという驚きの起用を行った。ケガにより出場が危ぶまれていたクリスティアーノ・ロナウドも先発出場した。そして後半9分、ついにスアレスが沈黙を破る前、カリム・ベンゼマがもう少しで、その先手を行くところだった。

ジダンは攻撃の補強準備をしていた。しかし、カルバハルが退場処分となり、メッシがラ・リーガにおける対レアル過去最多17本目のゴールを決めると、もうジダンの手で試合の流れを変えることはできなかった。

控えのガレス・ベイルがゴールまであと一歩に持ち込むものの、ビダルがアディショナルタイムで追加のゴールを押し込み、レアルを突き放した。金曜にはアトレティコがエスパニョールに敗れたこともあり、レアルは2018年のリーグ首位には手が届かなくなってしまった。

後編へ続く)

Joe Wright

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Joe is a Senior Editor at Sporting News. He was previously a sub editor and writer for Goal.com before spending six years as part of the Stats Perform editorial news service, covering major global sports including football, tennis, boxing, NBA, rugby union and athletics. Joe has reported live on some of the biggest games in football, including two UEFA Champions League finals, Euro 2016, the Confederations Cup 2017 and the 2018 World Cup final at the end of a month in Russia.