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1978年に埼玉・所沢の地に誕生してから40周年を迎える埼玉西武ライオンズ。辻発彦監督2年目の今シーズンは、2008年以来10年ぶりの優勝を目指している。このオフシーズンに大きな補強はなかったものの、強力打線は健在。投手陣との歯車が噛み合えば、面白い存在となることは間違いない。そんな西武の注目ポイントを3つ取り上げよう。
★ポイント1:菊池雄星はソフトバンクから勝ち星を奪えるか?
昨シーズン、16勝6敗・防御率1.97の成績を残し最多勝・最優秀防御率のタイトルを獲得した菊池雄星。同時に、ベストナイン・ゴールデングラブ賞も受賞し、現時点でのキャリアハイを達成した。これで2016年から2年連続で2桁勝利となり、球界の左腕エースの座に上り詰めたといってもいいだろう。
その菊池は入団以来、福岡ソフトバンクホークスから勝ち星を挙げたことはなく、昨シーズンまで12連敗中(17試合)。今春のオープン戦ではソフトバンク戦に1試合先発し、3回1失点、4奪三振と及第点の成績を残した。しかし、70球を要しており球数は多かった。パシフィック・リーグを制するためにもソフトバンクは超えなければならない。今シーズンこそ、シーズンで勝ち星を挙げたいところだ。
★ポイント2:15年ぶりに復帰した松井稼頭央
2003年オフにFA権を行使しニューヨーク・メッツへと移籍した松井稼頭央が、15年ぶりに選手兼任コーチとして西武へと戻ってきた。MLB移籍以前のように遊撃手ではなく、外野手としてのプレーが濃厚となっており、両翼のポジションでレギュラーを争うことになりそうだ。
今シーズンの松井は千葉ロッテマリーンズの福浦和也とともに、野手としては球界最年長となり、全盛期の動きは期待できないかもしれない。しかし、メジャーリーグでの経験などは若い選手の多い西武にとって大きな財産となるはずだ。
プレーだけでなくコーチ、そして伝道者としての役割に期待したい。
★ポイント3:森友哉は『打てる捕手』として輝くことができるか?
2013年のドラフト1位で大阪桐蔭高校から西武へと入団した森友哉。『打てる捕手』として大きな期待を背負っての入団だった。その森は1年目から一軍で起用されて6本塁打を記録すると、2年目は17本塁打と順調に数字を伸ばした。しかし2年目からは捕手としてはなく、外野・指名打者での出場だった。以降も起用法が一貫せず、3年目も外野で49試合に出場するなど、捕手としての出番は減ってしまっていた。
状況が変わったのは2016年オフだった。田辺徳雄監督が辞任し、辻監督が就任すると森を捕手一本で起用すると明言。昨シーズンはキャンプから炭谷銀仁朗、岡田雅利とレギュラー争いを行っていた。しかし、キューバ代表との練習試合で死球を受け骨折。争うことなく、戦線離脱となってしまう。
昨季、8月半ばに一軍復帰を果たした後に外野での出場はなく、捕手もしくは指名打者での出場となった。2018年のオープン戦でも捕手として起用されており、ここまで打率.345、1本塁打、5打点の成績を残している。この活躍を続け炭谷との正捕手争いを制したいところ。
球界に不足している『打てる捕手』が誕生するのは2018年の西武かもしれない。
※数字は2018年3月22日終了時点