西武・辻監督3年目の来シーズンは試練の年に!?【3点解説】

Satoshi Katsuta

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今シーズンが2年契約の2年目だった辻発彦監督だが来シーズンの契約更新は確実な状況だ。チームを10年ぶりのリーグ優勝に導いた手腕はさすがの一言。しかし、来シーズンは厳しいシーズンとなるかもしれない。投打の主軸がチームを離れる可能性があるからだ。

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★ポイント1:菊池雄星はポスティングでメジャー挑戦濃厚

投手陣ではエース・菊池雄星がチームを去る可能性が高い。花巻東高時代からメジャーへの憧れが強かった菊池は、以前から球団へその要望を伝えていた。
そして今シーズン、3年連続となる2桁勝利に到達し念願のリーグ優勝も達成した。順調にいけば来シーズン中に国内FA、そして2020年に海外FA権を取得するが、それより一足先にポスティング制度により移籍を目指すことが濃厚だ。

3年連続2桁勝利を挙げている投手が退団となれば、戦力的には大きなマイナスとなる。だが、悲観ばかりする必要はない。2年前には7度の2桁勝利をマークしている岸孝之が、東北楽天ゴールデンイーグルスへと移籍した。そこからわずか2年でチームはリーグ制覇を成し遂げているのである。

菊池の退団により多和田真三郎をはじめとした若い投手が発奮し、頭角を現してくるはずだ。

★ポイント2:主将浅村は国内FAを取得済で争奪戦も

今シーズン途中にチームの要でもある浅村栄斗が国内FA権を取得した。3割、30本塁打、100打点を期待できる二塁手だけに宣言をすれば、争奪戦となる可能性は高い。

もちろん、シーズン中ということもあり、本人の口から移籍に関するコメントはない。しかし、阪神タイガースや福岡ソフトバンクホークスは、すでに調査を開始しているとの報道もあり周囲は慌ただしい。

3番、二塁そして主将の浅村がチームを去るとなれば、チーム力は下がること必至だ。しかし、過去を見ると松井稼頭央がMLBに挑戦した直後に中島裕之(現・宏之/オリックス)が台頭。中島がチームを去ったあとに浅村が頭角を現しはじめた。リーダー的存在の選手が抜けることで、新たなリーダーが生まれてきたのである。

仮に浅村が退団しても、新たな主軸が生まれることに期待したい。

★ポイント3:松井稼頭央が二軍監督に?

菊池、浅村が退団する可能性がある一方、首脳陣には力強い仲間が加わりそうだ。今シーズン限りでの現役引退をすでに発表している松井稼頭央が、来シーズンから二軍監督に就任することが濃厚なのだ。今シーズンはテクニカルコーチとして辻監督を支えており、その信頼は厚い。正式な要請は全日程終了後と報道されているが、指導者の道を歩むことは確実だ。

松井には日米通算2700本以上の安打を放った実績に加え、楽天時代には日本一、メジャーリーグでワールドシリーズを戦った経験もある。日米を知るスーパースターが、新たな役割でチームを強くすることになりそうだ。選手としては最後に念願だった西武での日本一を勝ち取り、うれし涙で現役生活に別れを告げたい。

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※数字は2018年9月30日終了時点


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Satoshi Katsuta

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かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。