12月15日、日本選手権を兼ねたトップリーグ順位決定トーナメントの決勝が行われ、神戸製鋼コベルコスティーラーズがサントリーサンゴリアスを55-5で破った。
神戸製鋼にとって、トップリーグでは創設年以来の15季ぶり、日本選手権としては18季ぶりの優勝となった。
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今季からチームに加入し、神戸製鋼の躍進に大貢献したダン·カーターは、決勝でも13得点を挙げるなどの活躍を見せた。
カーターは今季、レギュラーシーズンでリーグ2位の総得点64を記録するなど、世界トップレベルのプレーで日本のファンを魅了してきたが、ピッチの外での貢献度も相当大きなものだったようだ。
「決勝の舞台を経験したことのない選手たちが、私やアンドリュー·エリス、アダム·アシュリークーパーに、勝つための秘訣を聞いてきたが、私は、今までやってきたことを信じていれば大丈夫だと伝えた」
カーターが決勝後の会見で明かした、チームメートとのやりとりだ。数々の大舞台で結果を残してきたスーパースターからの言葉は、決勝を前に緊張する選手たちを勇気づけたに違いない。
ゲームキャプテンを務めた橋本大輝は、カーターがウェイン·スミス総監督とともに、低迷していたチームに「明確な道しるべ」を授けてくれたと話す。
「これまで、神戸製鋼は能力があるとずっと言われてきた。(カーターとスミス総監督が)自分たちがどうしたら勝てるのかという方向性を示してくれた。(ラグビーを)やっていて楽しい。こんなにラグビーっておもしろいんだ!と思った」
カーター自身は、「チームのみんながそれぞれの役割を果たしたので、今季の成功につながった。私がやったことは小さなことだ」と謙虚だが、選手たちが精神的支柱として彼を頼りにしていたことは間違いない。
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