5月14日、米連邦最高裁判所は、州が許可したスポーツ・ギャンブルを禁止する連邦法は、憲法違反であるとの判決を下した。この判決は、スポーツ界に大きな影響をもたらす可能性がある。
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最高裁は、6対3の投票結果を受けて、「プロフェッショナル及びアマチュアスポーツ保護法(PASPA)」は違憲であるとの判決を言い渡した。この裁判は、ニュージャージー州が、カジノやレース場でのスポーツ・ギャンブルを合法化するため、連邦法は違憲であると提訴していたもの。
この判決により、ニュージャージー州だけでなく、全米においてギャンブルを合法化することが可能になった。現在ギャンブルは、ネバダ州と、法令適用を除外されている一握りの州でのみ合法である。
ギャンブルとスポーツを専門とする弁護士のダニエル・ウォーラックは、「これで正式に、スポーツ・ギャンブルを合法化することが他の州でも可能になった」とツイートした。
最高裁は、PASPAは米国憲法修正第10条の「州と国民に留保された権限」に違反しており、州が独自の法令を制定することを妨げているとした。そして、「これはあたかも、連邦公務員が州立法機関に在駐し、連邦政府にとって都合の悪い提案が州議会を通らないようにしているようだ」と述べた。
この判決が及ぼす影響は、すぐに現れ、スポーツ界を大きく変えるであろう。ニューヨーク・ポストは、ニュージャージー州では2週間以内にギャンブルが合法化され、他の州もそれに続くだろうと報じた。
アイラース・アンド・クレイシック・ゲーミング(Eilers & Krejcik Gaming)は、2017年に発表した同社のレポートの中で、2年以内に以下の14の州でスポーツ・ギャンブルが行われるだろうと予想する。コロラド州、コネティカット州、デラウェア州、インディアナ州、マサチューセッツ州、ミシガン州、ミシシッピー州、モンタナ州、ニュージャージー州、オハイオ州、ネバダ州、ペンシルベニア州、バージニア州、ウェストバージニア州。更に、5年以内には、他の18の州でも合法化され、最終的には残りの州も合法化法案を議会で通すだろうと言う。
そして、合法的なギャンブルは、最終的に年間160億ドルを稼ぐ米国産業に成長すると見込んでいる。
アメリカのチームスポーツ関係者は、この判決に注目し、今後の計画を立てている。NFLの理事であるロジャー・グッデルは3月、「我々はこの動きに何年も前から注目している」とコメントした。
NBAは1月に、NBAの試合に掛けられた全掛け金の1%をギャンブル運営会社に請求するというコメントをした。これは、「賭けによって球団が負うリスクと費用、およびNBAの試合がつくり出す商業的価値に相当する」と言う。MLBも同様の手数料を模索しており、MLBとNBAの経営者陣は、ギャンブル法案に関して州議員にロビー活動を行っている。
スポーツチームも、チームとより良い関係を築こうとするスポーツ・ギャンブル運営会社から、スポンサー料を得ることができるかもしれない。
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原文:Supreme Court strikes down gambling prohibition, opening door for legalized gambling nationwide
翻訳:日本映像翻訳アカデミー