米国代表チーム、平昌五輪出場を巡り混乱

Chelsea Howard

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今週、ホワイトハウスの誤解を招く発言が発端となり、米国代表の平昌五輪参加が疑問視される事態となった。しかし、米国オリンピック委員会のトップ、スコット・ブラックマンは、「法的もしくは物理的に不可能」でない限り、五輪にはチームとして出場するとした。

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五輪出場に関する混乱が生じたのは、先週水曜に発せられた国連大使ニッキー・ヘイリーの発言がきっかけだった。彼女は、北朝鮮との緊張関係を理由に、来年2月に韓国で開催される平昌五輪に米国が代表を出場させるかどうかについて「未定」と述べたのだ。

ホワイトハウス報道官のサラ・ハッカビー・サンダースも木曜、ヘイリーと同様の発言を行った。しかし、その後ツイッター上で発言を撤回し、「米国は韓国での冬季五輪を楽しみにしている」と述べた。

ブラックマンは金曜、報道陣に対し、ホワイトハウスの発言に驚いたと述べ、誤解であるとしてこれを打ち消した。

「我々が少し驚いたのは確かですが、最終的には全く驚くほどのことではありませんでした」ブラックマンはUSA Todayを通じて語った。「あの発言には特に意図したメッセージはなく、ちょっとした誤解があっただけだと考えています。話題になってしまったけれど、結局のところすべては上手くいっています」

ブラックマンは、米国オリンピック委員会は選手もしくはスポンサーから、冬季五輪への不参加を示すようなコメントは受けていないと述べた。

五輪代表スキー選手のジュリア・マンカソはこの事態に対しコメントを発したが、昨年の韓国訪問時に安全だと感じたため、不安に思うことはなかったと述べている。

「政治はあくまで政治だと考えているし、五輪のような大会を攻撃するほど、この世界が悪意に満ちてはいないことを願います」マンカソは語った。

原文:U.S. team will compete in Winter Olympics unless 'legally or physically impossible'

翻訳:Ayako Hayashi

Chelsea Howard