女子日本代表がアメリカ代表に敗れ、グループフェーズの成績は1勝1敗に

大西玲央 Reo Onishi

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7月30日、さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)にて東京オリンピック女子バスケットボール競技、グループBの日本(FIBAランク10位)対アメリカ(同1位)の一戦が行なわれ、アメリカが86-69で勝利した。

日本の先発メンバーには長岡萌映子(#0/トヨタ自動車アンテロープス)、髙田真希(#8/デンソー・アイリス)、林咲希(ENEOSサンフラワーズ)、町田瑠唯(#13/富士通レッドウェーブ)、赤穂ひまわり(#88/デンソー・アイリス)が名を連ねた。

日本は出だしこそアメリカに連続7得点を許したものの、徐々に落ち着きを取り戻し、3ポイントショットを10本中6本成功と連発し第1クォーターを30-28とリードした。

第2クォーターにはアメリカがスモールラインナップでアジャストし、日本は強度の上がった相手のディフェンスに苦しみ始めた。

40-49で迎えた後半、試合を通して仕掛けていたフルコートプレスからターンオーバーを生み出すことが出来ながらも、フィニッシュまで繋げられない日本。

徐々に疲れも出始めたのか、第1クォーターに入っていた3Pショットが入らなくなり、スコアを離され敗戦に至った。

勝利したアメリカのドーン・ステイリー・ヘッドコーチは「日本のプレイスタイルはいつも対戦するのが難しいもの」と語った。

「第1クォーター後は、相手にもっとドリブルをつかせるように仕向けることができた。この厳しいグループで、徐々にチームとしてまとまってきた」。

日本のトム・ホーバスHCは「アメリカ相手に勝つためには、常にベストを出し続けなければならない」と話した。

「しかしその中でも、自分たちのディフェンスが効くことは分かったし、オープンでのショットを作り出せていた。次には決勝戦で対戦したい。我々もその時はより準備ができているようにしていきたい」。

2連勝スタートとなったアメリカは、エイジャ・ウィルソン(ラスベガス・エイセズ/WNBA)が20得点、10リバウンド、ブリアナ・スチュワート(シアトル・ストーム/WNBA)が15得点、13リバウンド、6アシスト、ブリトニー・グライナー(フェニックス・マーキュリー/WNBA)が15得点をマーク。

1勝1敗となった日本は、髙田が15得点、林が12得点、町田が9得点、11アシストを記録した。

次戦は8月2日に日本がナイジェリア、アメリカがフランスと対戦する。

ボックススコア

大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。