東京五輪バスケ女子決勝:日本代表が銀メダル獲得! アメリカはオリンピック7連覇達成

大西玲央 Reo Onishi

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8月8日、さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)にて東京オリンピック女子バスケットボール競技の決勝、日本代表対アメリカ代表の一戦が行なわれ、アメリカが90-75の勝利でオリンピック7連覇を達成した。日本は史上初となる銀メダル獲得という偉業を達成した。

日本の先発メンバーには髙田真希(#8/デンソー・アイリス)、町田瑠唯(#13/富士通レッドウェーブ)、林咲希(#27/ENEOSサンフラワーズ)、宮澤夕貴(#52/富士通レッドウェーブ)、赤穂ひまわり(#88/デンソー・アイリス)が名を連ねた。

アメリカは日本をしっかりとスカウティングした固いディフェンスで、先手を打ってきた。日本はいつもの形がなかなか作れないなか、ベンチから本橋菜子(#15/東京羽田ヴィッキーズ)が3ポイントショットを決め得点を繋ぎ、39-50のスコアでハーフタイムを迎えた。

後半も最後まで戦う姿勢を崩さず、スピードで攻めるバスケットボールを展開した日本だったが、アメリカのインサイドを打ち破ることができず、75-90の敗戦となった。

アメリカのドーン・ステイリー・ヘッドコーチは「最後の最後でベストパフォーマンスを出すことができました」と話した。

「攻守でいい仕事ができました。日本が我々を追い詰めにきたので、チームの集中力も大きく増しました。チームを金メダルへと導いてくれた2人のレジェンドがチームにいてくれて良かったです」。

自身5度目の金メダルを獲得したダイアナ・タラーシは「日本が全力で来ることは分かっていました」と話した。

「私たちも日本の全試合を見返し、しっかりと対策を練りました。集中してプレイしなければ負けてしまう相手なので、全力で取り組みました」。

日本のトム・ホーバス・ヘッドコーチは「このチームと共にした旅路は山あり谷ありのとても長いものでした」と大会を振り返った。

「しかし銀メダルを手にした選手たち、その誇らしい表情を見ることができて、その価値はあったなと改めて感じました。選手やスタッフを含めた日本バスケットボール全体のためにも、とても嬉しいです。明日以降、きっとまた色々と実感が湧くのだと思います」。

アメリカはブリトニー・グライナーが30得点、5リバウンド、エイジャ・ウィルソンが19得点、7リバウンド、5アシスト、ブリアナ・ステュワートが14得点、14リバウンド、5アシスト、4スティール、3ブロックをマーク。

敗れたものの、見事銀メダルを獲得した日本は、髙田が17得点、本橋が16得点、町田が8得点、6アシストを記録した。

ボックススコア

大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。