【速報】パリ五輪 女子マラソン 鈴木優花が6位入賞 一山麻緒は51位|試合経過・結果・ハイライト

小座野容斉 Yosei Kozano

【速報】パリ五輪 女子マラソン 鈴木優花が6位入賞 一山麻緒は51位|試合経過・結果・ハイライト image

パリオリンピック陸上競技の女子マラソンが、日本時間8月11日(土)15時(パリ時間8時)から行われ、日本の鈴木優花が、2時間24分2秒と自己ベストを4秒更新して、6位に入賞した。

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優勝はシファン・ハッサン(オランダ)で2時間22分55秒は五輪新記録だった。ハッサンは今大会の5000メートル、1万メートルの銅メダリストで、1万メートル決勝から2日足らずでマラソンを走っての快挙だった。2位はティグスト・アセファ(エチオピア)で2時間22分58秒、3位はヘレン・オビリ(ケニア)で2時間23分10秒だった。一山麻緒は2時間34分13秒で51位だった。

オリンピック史上最も過酷といわれ、高低差が156mあるコースは、箱根駅伝の5区を上回るほどの急な登坂もあったため、ペースの変動も頻繁だった。しかし、その都度、マラソン4回目の鈴木は先頭集団に追いつく粘りを見せた。終盤でベストタイムの差が5分以上あった先頭集団の5人に置いて行かれたが、最後はしっかり入賞を果たした。

鈴木はレース直後のインタビューで「初めて、ケニア人選手、エチオピア人選手のペースの変動を身をもって体感できました。付くのも、不安がよぎるんですけれども、付かないと入賞ができないと思っていたので、自分の行けるところまで行こうと決めて、必死に付いていきました。」と話した。

レース直前で、日本記録保持者の前田穂南が右大腿骨疲労骨折のため欠場となったが、入賞の鈴木だけでなく、一山もよく健闘し完走した。

一山「日本って凄く世界中から愛されているんだな」

一山は「順位を見るとすごく惨敗なんですけど、走る前はすごく怖くて仕方が無かったんですけど。今日走ってみて、日本の方はもちろんなんですけど、世界中の方にJAPANを本当にたくさん応援してもらって、日本って凄く世界中から愛されているんだなって。そんな日本を背負って走れたことがうれしかったです。」と、こみ上げてくる涙を抑えながら話した。そして「(応援が無かった)東京オリンピックとは全然違って、これが本当のオリンピックなんだと肌で感じましたし。皆さんの応援が本当にうれしかったし、応援に背中を押してもらえました。」と話した。

超人ハッサン、5000メートルと1万メートルで「銅」、マラソンで「金」

 五輪新記録で金メダルのハッサンは、超人的なタフネスとスピードを見せた。
 今大会、8月2日に5000メートル予選(14分57秒65)、8月5日に5000メートル決勝で銅メダル(14分30秒61)。さらに8月9日の1万メートル決勝で銅メダル(30分44秒12)。そこから1日半(34時間半)後の8月11日午前のマラソン出場だった。
 2021年の東京オリンピックでは5000メートルと1万メートルで金メダル、中距離の1500メートルでも銅メダルというオールラウンダー。マラソン挑戦は2023年からで、10月のシカゴマラソンでは2分13秒44(世界歴代2位)で優勝していた。

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試合経過・ハイライト:鈴木は自己ベストで6位入賞!

※内容は逆時系列。時刻は日本時間表記

17:34 一山麻緒(日本)は51位。2時間34分13秒。

17:24 鈴木優花(日本)は6位入賞、2時間24分02秒は自己ベスト!。 

17:22 優勝はシファン・ハッサン(オランダ)2時間22分55秒。2位はティグスト・アセファ(エチオピア)2時間22分58秒、3位はヘレン・オビリ(ケニア)2時間23分10秒だった。

17:21 先頭はアセファ(エチオピア)とハッサン(オランダ)のデッドヒート。

17:18 先頭集団から1人遅れて4人になった。鈴木はさらにその後ろ。 

17:16 35キロ通過。1位はロケディ(ケニア)2時間16分9秒。鈴木は27秒遅れて6位2時間16分36秒で通過。

17:10 エッフェル塔の前を通過した。38キロ付近、鈴木は6位。 

17:05 鈴木が少し遅れた。現在6位。 

16:59 35キロ通過。1位はロケディ(ケニア)1時間59分43秒。鈴木はタイム差なしの5位。 

16:58 給水ポイントには男子マラソン6位の赤崎がいたが、鈴木へのスペシャルドリンクの手渡しに失敗。 

16:54 先頭集団が再び、ばらけてきた。鈴木は後方、6位争いか。 

16:52 鈴木は給水ポイントで水ではなく氷を取った。身体を冷やしている。 

16:50 32キロを通過、1時間50分ほど。 

16:48 鈴木は先頭集団に追いついた。9人の中にいる。 

16:44 30キロ通過。 1位はロケディ(ケニア)1時間43分59秒。 鈴木は4秒差の8位、1時間44分3秒。

16:43 鈴木が少し遅れた。 

16:40 鈴木は先頭集団の中で良いリズムで坂を上る。29キロ通過。先頭は5人。

16:37 28キロ過ぎ、コース最大の難所、急な登坂に差し掛かった。 

16:34 先頭集団は15人。鈴木はその中にいる。 

16:27 25キロ通過。1位はサルピーター(イスラエル)1時間26分34秒。鈴木は13位で6秒差の1時間26分40秒。一山は61位で1時間29分41秒

16:26 24.6キロ付近。先頭は3人。直ぐ後方に、第2集団が17.8人ほど。鈴木はその中にいる。

16:20 23キロ付近。リンドワーム(米国)が飛び出した。

16:13 中間点を通過、鈴木は18位。千兆集団は20人ほど。 

16:10 20キロを通過。1位はサルピーター(イスラエル)1時間9分31秒。鈴木は10位で1秒差の1時間9分31秒。一山は56位で1時間11分23秒。

16:07 19キロ付近。鈴木は先頭集団に追いついている。

15:50 15キロ通過。トップはオビリ(エチオピア)51分12秒。2位はジェプチルチル(ケニア)、2位はアレム(エチオピア)でいずれも同タイム。鈴木は15位51分26秒、一山は45位51分58秒

15:50 14.9キロ付近、登り坂が始まった。五輪史上最もタフなコースと言われる高低差156mのコース。 

15:49 14.3キロ通過。セーヌ川を渡った。 

15:45 13キロ通過。鈴木は先頭から15秒差、一山は21秒差。 

15:39 先頭はジュリアン(フランス)。

15:35 10キロ通過は、1位アセファ34分32秒、2位シャンクレ34分33秒というエチオピア勢。日本勢は鈴木29位34分37秒、一山40位34分39秒。

15:33 先頭は4選手。すぐ後ろに大集団が続く。その差は5秒。 

15:28 8キロ付近。先頭はガルバドラフ(モンゴル)

15:18 先頭集団が5キロを通過。1位はチュンバ(バーレーン)17分24秒。日本勢は鈴木が28位で17分27秒、一山が38位で17分28秒。

15:16 ルーブル美術館前の広場を通過。 

15:14 先頭集団が少しずつバラバラになってきた。 

15:13 ヴァンドーム広場を通過。

15:11 オペラ座の付近、3キロを通過。10分30秒のペース。 

15:10 序盤は観光名所を走るため、鋭角なカーブが多い。 

15:06 オーストラリア、2時間21分台の記録を持つダイバーが立ち止まってしまった。トラブル発生か。 

15:04 1キロの通過タイムは約3分35秒。

15:00 91人の選手が一斉にスタート。 

14:52 スタート地点の現在の気温は19度、湿度66%という。


パリ五輪女子マラソン 日本代表3人のベスト記録は?コースは?

3人のMGCと自己ベストの記録

鈴木優花
MGC1位:2時間24分9秒
自己ベスト:2時間24分9秒=2023年10月のMGC
一山麻緒
MGC2位:2時間24分43秒
自己ベスト:2時間20分29秒=2020年3月の名古屋ウィメンズマラソン

【欠場】前田穂南
MGC7位:2時間27分2秒
自己ベスト:2時間18分59秒=2024年2月の大阪マラソン

パリの観光名所を巡るコース

パリ市庁舎前をスタートし、ベルサイユ宮殿で折り返し、ナポレオンが眠る旧・軍病院のアンヴァリッドがフィニッシュとなる。パリ市庁舎、オペラ座、ヴァンドーム広場、チュイルリー庭園、ルーヴル美術館、コンコルド広場、グラン・パレ、トロカデロ庭園、ヴェルサイユ宮殿、エッフェル塔とパリ観光の名所を巡るコースとなる。

(日本陸上競技連盟の情報に基づきました)

 

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※以下、試合前時点の情報。

試合概要・日程

  • 大会・競技・種目:パリオリンピック2024 陸上競技 男子マラソン
  • 日程:8月11日(日)(日本時間)
  • 会場:パリ市内

テレビ放送・ネット配信・中継予定

  • NHK総合
  • TVer

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小座野容斉 Yosei Kozano

小座野容斉 Yosei Kozano Photo

東京都出身 早稲田大学政治経済学部卒。1989年毎日新聞に入社、写真部のカメラマンとして、春・夏の高校野球、プロ野球、ラグビーなどを撮影。デジタルメディア局に異動後は、ニュースサイト編集の傍ら、「K-1」などの格闘技、フィギュアスケート、モータースポーツも撮影してきた。アメリカンフットボールは、個人のライフワークとして、トップリーグの「Xリーグ」を中心に年間約70試合を撮影・取材。2020年2月毎日新聞を退社後は、ウェブ「アメリカンフットボール・マガジン」で約700本の記事を配信した。また、「NFLドラフト候補名鑑」出版にも携わった。日本スポーツプレス協会(AJPS)会員。