バスケ男子日本代表がイラン代表との強化試合第3戦目に勝利

大西玲央 Reo Onishi

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6月27日、岩手県奥州市総合体育館(Zアリーナ)にてバスケットボール男子日本代表国際強化試合2021のイラン代表との第3戦が行なわれ、日本代表が76-50で勝利し対戦成績を2勝1敗で終えた。

日本の先発メンバーには富樫勇樹(千葉ジェッツ)、安藤周人(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、金丸晃輔(シーホース三河)、竹内譲次(アルバルク東京)、ギャビン・エドワーズ(千葉ジェッツ)が名を連ねた。

エドワーズがファウルを受けながら得点し先制した日本は、序盤から3ポイントショットが好調で、26-17と主導権を握った状態で第1クォーターを終えた。

第2クォーター序盤はシュートに苦しみながらも、中盤以降は富樫からエドワーズへの速攻や、張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)の3ポイントショットなどでリードを広げ、42-22の大差でハーフタイムを迎えた。

後半は金丸、竹内譲次、辻直人(川崎ブレイブサンダーズ)、ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)、ライアン・ロシター(宇都宮ブレックス)とスタートとメンバーを変えて臨んだ。しかし第3クォーターはフィールドゴールが14本中わずか2本、ターンオーバー5本とミスが目立ち、7-19とリードを一気に削られた。

しかし最終クォーターは張本と金丸の連続3ポイントショットで主導権を握った日本が、そのままリードを保ち勝利した。

試合後のインタビューで日本のフリオ・ラマス・ヘッドコーチは「凄く良い内容の試合でした」と語った。

「第3クォーターのみ懸念する部分がありましたが、そのほかでは自分たちのやりたいバスケットボールができました」。

特にディフェンスで相手のポゼッション平均得点(PPP)を0.76という低い数字に抑えられたのに対して、日本は1.15という目標を超える数字を出せたことをラマスHCは指摘していた。

3試合に渡って安定した活躍を見せたエドワーズは「こういった舞台でプレイすることは初めての経験だったので、とにかくハードにプレイすることを心掛けていた」とイランとの強化試合を振り返った。

「とてもエキサイティングで、新たな経験となっている。とにかく見ているみなさんが、誇りに思ってもらえるようなプレイをしていきたい」。

日本は宮城と岩手で行なったイランとの3連戦を2勝1敗で終えた。続く強化試合は、7月7日から沖縄アリーナで開催される日本生命カップ2021(沖縄大会)で、ハンガリー代表、ベルギー代表、フィンランド代表との対戦が予定されている。


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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。