メジャー帰りの強み! 青木とジーの対戦成績は?

Satoshi Katsuta

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今シーズンから青木宣親が古巣であるヤクルトスワローズに復帰した。昨シーズンはMLBにおいて、3球団を渡り歩きながら110試合に出場。打率.277と結果を残しており、その力は衰えていないだろう。チームも戦力としてはもちろん、技術・経験を後輩たちに伝えてくれる役割も期待しているはずだ。そして、もうひとつ。日本球界に今シーズンからやってきた新外国人選手たちとの対戦経験に基づいた、生の情報を伝達することも重要な役割だろう。

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中日のエース候補・ジーとは好相性

今シーズン、中日ドラゴンズにやってきた新外国人選手であるメジャー通算51勝のディロン・ジー。ニューヨーク・メッツ時代に松坂大輔ともチームメートだったことでも知られている。現時点でキャンプ・対外試合において結果を残しており、ローテーションの柱として期待されている投手だ。

そのジーに対し青木は、2012年の初対戦から9度にわたり顔を合わせ、打率.333と苦手意識はない。そして、3つの四球を選んでいることも心強い。昨シーズンは2打席で1打数1安打(1四球)と結果を残しているのも好印象だろう。多くの打者が初対戦となるジーの生きた情報を持っているのはプラスとなるはずだ。

また、広島東洋カープに加わったレオネル・カンポスとも2016年に対戦している。中継ぎとしての起用が濃厚なカンポスとは1打席のみの対戦ではあるものの、対戦していることが大きな財産となるだろう。

【メジャーでの対戦成績】

vs.ディロン・ジー(中日)

打率.333(6打数2安打)/3四球

vs.レオネル・カンポス(広島)

打率.000(1打数0安打)

交流戦で対戦!? マルティネスはカモに!

リーグが違うこともありレギュラーシーズンでは交流戦のみの対戦となるが、北海道日本ハムファイターズと千葉ロッテマリーンズの新外国人選手たちとも対戦経験がある。

とくに日本ハムのニック・マルティネスに対しては打率.571(7打数4安打)と好相性。4安打中2安打は二塁打とカモにしており、交流戦での対戦でも不安はなさそうだ。また、ロッテのエドガー・オルモスとは対戦が少ないものの打率.500(2打数1安打)を記録しており、相性は悪くない。

その他にもマイク・ボルシンガー(ロッテ)、マイケル・トンキン(日本ハム)の両選手とも対戦している。好成績を残しているわけではないものの、新外国人選手との顔を合わせていることは強みとなりそうだ。

【メジャーでの対戦成績】

vs.ニック・マルティネス(日本ハム)

打率.571(7打数4安打)/1四球

vs.エドガー・オルモス(ロッテ)

打率.500(2打数1安打)

vs.マイク・ボルシンガー(ロッテ)

打率.222(9打数2安打)

vs.マイケル・トンキン(日本ハム)

打率.000(2打数0安打)

プロ野球の世界において、一般的に初対戦では投手が有利と言われている。現在では事前に動画や詳細なデータが手に入ることもあり、以前ほどその傾向は強くないかもしれない。しかし、活きた対戦経験があるのとないのとでは大きく違うだろう。青木にはメジャー帰りという最大の強みを生かしてほしい。

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Satoshi Katsuta

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かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。