【2018年ドラフト会議まとめ】吉田・根尾ら甲子園のスターたちはどの球団へ?

Satoshi Katsuta

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★ポイント1:根尾、藤原、小園が1巡目で競合

1巡目指名は3人の高校生に人気が集まった。

根尾昂(大阪桐蔭高)と小園海斗(報徳学園高)が4球団、藤原恭大(大阪桐蔭高)が3球団に指名され、単独指名されたのは松本航(日体大)ただひとり。抽選の結果、ロッテが藤原、中日が根尾、広島が小園の交渉権を獲得した。

続く外れ1位の入札では、日本ハムが吉田輝星(金足農業高)を単独で指名。甲子園を沸かせた吉田は、多くの高卒ドラフト1位選手を育ててきた日本ハムに一本釣りされた。

また、小園を外したオリックスは、同じく高校生遊撃手の太田を指名した。なんとしても高校生の遊撃手が欲しかったことがうかがえる。

外れ1位の入札ではこの2球団が単独で交渉権を獲得したが、その他は再び競合。辰巳涼介(立命館大)が4球団、上茶谷大河(東洋大)が2球団に指名され。抽選の末、楽天が辰巳、DeNAが上茶谷の交渉権を手に入れた。

3度目の入札では重複なく、東京ヤクルトスワローズが清水昇(国学院大)、読売ジャイアンツが高橋優貴(八戸学院大)、阪神タイガースが近本光司(大阪ガス)、福岡ソフトバンクホークスが甲斐野央(東洋大)をそれぞれ指名し、1巡目の交渉権を確定させた。

【重複選手】

重複1回目:藤原恭大(大阪桐蔭高):ロッテ、楽天、阪神
重複1回目:根尾昂(大阪桐蔭高):中日、日本ハム、巨人、ヤクルト
重複1回目:小園海斗(報徳学園高):広島、オリックス、ソフトバンク、DeNA

重複2回目:辰巳涼介(立命館大):楽天、阪神、巨人、ソフトバンク
重複2回目:上茶谷大河(東洋大):DeNA、ヤクルト

※太字は交渉権獲得


【1巡目指名・確定】

セ・リーグ

  • 広島:小園海斗(報徳学園高)
  • ヤクルト:清水昇(国学院大)
  • 巨人:高橋優貴(八戸学院大)
  • DeNA:上茶谷大河(東洋大)
  • 中日:根尾昂(大阪桐蔭高)
  • 阪神:近本光司(大阪ガス)

 

パ・リーグ

  • 西武:松本航(日体大)
  • ソフトバンク:甲斐野央(東洋大)
  • 日本ハム:吉田輝星(金足農高)
  • オリックス:太田椋(天理高)
  • ロッテ:藤原恭大(大阪桐蔭高)
  • 楽天:辰巳涼介(立命館大)

★ポイント2:目玉を獲得した3球団は2位で即戦力投手を指名!

1巡目でくじ引きを制した中日、広島、ロッテの2巡目は手堅かった。

中日は1位指名も予想された150キロ右腕の梅津晃大(東洋大)、ロッテは東妻勇輔(日体大)、広島は島内颯太郎(九州共立大)と2巡目で即戦力投手の交渉を獲得。この3球団は高校生の有望株を1位で獲得し、2位で即戦力投手を獲りにいく理想的な指名に成功した。

松本の一本釣りを果たした西武は、大谷翔平を彷彿とさせる大型右腕の渡辺勇太朗(浦和学院高)を2位で指名。松坂大輔、涌井秀章、菊池雄星など、多くの高卒投手を育ててきた西武で渡辺がどんな投手に成長するか楽しみだ。

「大砲候補」と目される高校生も順当に指名された。広島が3位で林晃汰(智弁和歌山)、ソフトバンク3位で野村大樹(早稲田実業)、ヤクルト4位で濱田太貴(明豊高)の交渉権をそれぞれ獲得。

★ポイント3:吉田に柿木!日本ハムで甲子園のスターがチームメートに

日本ハムは、今甲子園で活躍したスターを次々指名した。外れ1位で吉田輝星を指名すると、2位では野村佑希(花咲徳栄高)、4位で万波中正(横浜高)、5位で柿木蓮(大阪桐蔭高)を次々に指名する。今夏の甲子園の決勝で投げあった吉田と柿木がチームメートとなったわけだ。

日本ハムはこれまで、ダルビッシュ有、斎藤佑樹、中田翔、大谷翔平、清宮幸太郎と、甲子園を沸かせた選手を獲得してきた。

北海道の地で甲子園のスターがどのように成長していくか楽しみだ。


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Satoshi Katsuta

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かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。