【西武】育成左腕の東野が自主退団「野球とは違った道に進む」

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4月18日、西武は育成契約の東野葵から自主退団の申し入れがあったことを発表した。

東野は2018年育成ドラフト1位で指名され日本経済大から西武へと入団した左腕。1年目は二軍で8試合に登板し2勝3敗、防御率7.85の成績。2年目となった昨年は11試合の登板で0勝1敗、防御率3.74だった。今シーズンはここまで登板がなかった。

球団を通じて東野は、「このたび、わたくし東野葵は埼玉西武ライオンズを退団して、野球とは違った道に進むことにいたしました。応援していただいたファンの皆さま、今季の契約を結んでいただいた球団には申し訳ない気持ちでいっぱいです」とファン、球団へ申し訳なさを伝えた。

退団を申し入れた理由には、「昨年の春季キャンプで肘の靭帯を損傷し、昨シーズン中に復帰してからも肘を庇うように投げる日々でした。今年は育成で迎えた3年目のシーズンでしたが、自主トレ中に再び肘を痛め、さらにキャンプ中に痛みが増し、症状が悪化してしまい、自分の靭帯の状態を踏まえ、引退を決意した次第です」と自身の肘の状態を考えてのことと明かした。

現役時代の思い出として、「一番の思い出は1年目、鎌ケ谷での北海道日本ハム戦で初勝利を挙げられたことです。投げ合った相手は斎藤佑樹さんでした」と二軍での初勝利を挙げた。

最後に、「一軍で活躍することはできませんでしたが、ファンの皆さまには計り知れないくらい感謝しています。苦しい時でも温かいメッセージをいただき、いつも頑張ろうという気持ちになれました。これまで本当にありがとうございました」と感謝を表した。

渡辺久信GMは、「当球団としては、退団を慰留をしましたが本人の意思が強かったため、受け入れることとしました。東野にとって2年目の昨シーズンはファームでの成績も向上し、彼の将来を非常に楽しみにしていましたので、大変残念に思います。球団としても手術を勧める中で、本人は最終的には保存療法を選択しましたが、左肘の痛みがなかなか取れず苦しかったと思います。ライオンズで過ごした約2年半の経験を活かして、次のステージで輝いてくれることを願っています」と次のステージでの活躍を願った。