岡田彰布新監督体制で「アレ」を目指す阪神は、外国人選手が大きく入れ替わった。昨シーズンからの残留は中継ぎのカイル・ケラーただひとり。それでも投打ともに中心選手がしっかり固定されており戦力は充実している。
佐藤輝明と大山悠輔の守備位置を固定
打線の中心になるのが大山悠輔と佐藤輝明。クリーンナップとして打線を牽引していくことが期待される。
また、昨シーズンは大山が一塁、三塁に加えて両翼の合計4つ、佐藤も三塁、右翼、そして二塁と3つのポジションを守ったが、岡田監督は大山を一塁、佐藤は三塁で固定する方針。守備位置を固定し、打撃に専念させるのが大きな狙いとなる。
センターラインは中堅の近本光司、二塁は遊撃からコンバートされる中野拓夢、そして捕手は梅野隆太郎が務めることになる。いずれも実績があり大きな心配はいらない。
両翼と遊撃の3つは春季キャンプから競争となる。右翼の筆頭候補はドラフト1位ルーキーの森下翔太。中央大では通算9本塁打を放っておりパンチ力はある。鳥谷敬氏が背負っていた背番号「1」を託されただけに期待は大きい。高卒2年目の前川右京やかつての新人王髙山俊らがライバルとなる。
左翼は新外国人のシェルドン・ノイジーが一番手。右の大砲候補のノイジーはMLB通算7本塁打と実績は少ないものの、2019年には3Aで打率.317、27本塁打、102打点の成績を残した。開幕は「3番・左翼」が濃厚。もうひとりの新外国人ヨハン・ミエセスも外野が基本線。しかし同時にスタメン起用せず、ノイジーとの併用となりそうだ。
昨シーズンまでは中野が守っていた遊撃は守備が売りの高卒5年目・小幡竜平と2019年に113試合出場の木浪聖也が争う。
原口文仁に糸原健斗、北條史也、さらには新加入の渡邉諒に髙濱祐仁らも各ポジションでの争いに加わることで競争が活性化される。
青柳晃洋、西勇輝、湯浅京己、浜地真澄ら先発中継ぎともに充実
3年間で通算16勝を挙げたガンケルが福岡ソフトバンクホークスへ、藤浪晋太郎がポスティングシステムを利用してオークランド・アスレチックスへと移籍したが、投手陣の層は厚い。
先発ローテーションは青柳晃洋、西勇輝の両エースに左腕の伊藤将司が続く。1年間ローテーションを守ったことはないものの、才木浩人と西純矢の若手も続々と育っている。
また岩貞祐太が中継ぎから再転向。昨シーズンこそ1勝に終わったものの2020年と2021年には2桁勝利を挙げている秋山拓巳も虎視眈々。実績のある投手たちが定着すれば厚みは増す。
新戦力では191センチの長身右腕であるブライアン・ケラー。左では現役ドラフトでソフトバンクから加入した大竹耕太郎、ドラフト6位の富田蓮の名前も挙がってくる。また2021年ドラフト1位の森木大智も、二軍戦で結果を残せば先発のチャンスはあるだろう。
一方で、昨年4月にトミー・ジョン手術を受けた高橋遥人は、早くても今シーズン終盤の復帰となりそう。戦力としては計算できない。
中継ぎ陣も充実している。守護神には昨年ブレイクした湯浅京己が起用される見込み。セットアッパーには残留したケラーに浜地真澄、そして左腕の岩崎優も控える。
勝ちパターンに繋ぐ役割にも右では加治屋蓮に石井大智に小林慶祐、そして新外国人のジェレミー・ビーズリー。左も渡邉雄大に島本浩也、復調を目指す及川雅貴と揃っている。
オフシーズンに外国人選手の入れ替えはあったものの、大型補強はなかった。また、支配下ドラフトでは、1位の森下と6位の富田をのぞき4人の高校生を指名した。すぐに一軍で起用するための戦力というよりは、将来を見据えての指名となった印象だ。
まずは大山、佐藤、近本らの中心野手に青柳、西勇を中心とした投手陣をベースとして「アレ」を目指す。
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