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菊池はNPBの左腕記録である最速158キロのストレートを持っている。しかし彼の最大の武器はテーブルから落ちるような変化を見せるスライダーだ。さらにカーブやチェンジアップも織りまぜることができる。投球モーションは、最後までボールをうまく隠すことができている。打者はリリースポイントを見極めるのに苦労するため、何がくるか判断がしづらいのだ。彼の投球は ここで見ることができる 。
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とても魅力的な才能ではあるが、菊池はキャリアを通して多くの怪我も経験している。規定投球回を初めてクリアしたのは2016年だ。その年でさえ、2ヶ月ほど怪我で離脱している。ドラフトされた翌年の2010年には肩の負傷でシーズン全休となった。2013年にも肩の痛みで登録抹消となった。怪我の歴史があるだけに、MLBの球団が躊躇してしまう可能性はある。
菊池のメジャー行き願望は強く、彼の球団もそれは理解している。ライオンズは、もし2017年と2018年に二桁勝利を挙げることができるのであれば、ポスティングすることを約束している。2017年はすでに16勝挙げており、数字が示すとおりNPBではトップレベルの投手として活躍した。
来年も同じパフォーマンスを見せることができれば、28歳になっている2019年にはメジャーで彼を見ることができるかもしれない。そうなれば、菊池は脂ののった全盛期にメジャー入りすることとなる。いい先発投手は常に需要があるだけに、もし2018年にポスティングされればライオンズは大金を手にすることとなるだろう。
原文: Japanese pitching star Yusei Kikuchi could have high ceiling in MLB
翻訳:大西玲央