将来的なMLB挑戦を表明した筒香。DeNAの現戦力から主砲後継者は現れるか

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昨年の契約更改でDeNAの筒香嘉智が、将来的なMLB挑戦を表明した。FAでの移籍なのかポスティングシステムを利用するのか、時期についても具体的なことはまだ何も決まっていないようだが、球団としては筒香の将来的な退団を覚悟する必要がある。それに伴う問題は明確だ。

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飛ばす能力が非常に高い細川は、未来の主砲候補筆頭

細川成也, DeNA, デルタ

言うまでもなく筒香は、DeNAで最も優れた打者である。筒香がMLBへ挑戦するとなると、チームは筒香の退団に備えて、後継者となるような選手を育成する必要がでてくる。しかもそれは“長打力”のある打者が望ましい。DeNAの若手にそのようなポテンシャルを備えた若手はいるのだろうか。

その“長打力”という点で非常に大きな期待を集めているのが3年目の20歳、細川成也である。細川はルーキーイヤーの2017年にプロ初打席に本塁打を放ったほか、その年のクライマックスシリーズや日本シリーズでも活躍を見せた。アレックス・ラミレス監督や、田代富雄コーチによる細川のポテンシャルを称賛するコメントが報道されるなど、長距離打者としての才能は素晴らしいものがあるようだ。

 

年度 打席 打率 本塁打 出塁率 長打率 コンタクト率 三振割合
2017 435 .201 10 .275 .325 55.2% 41.8%
2018 328 .231 8 .326 .364 58.8% 37.2%

だが、現実的には細川を戦力として計算することはまだ難しいだろう。数少ない一軍の出場機会で目立つ活躍を見せてはいるものの、二軍の成績はまだ十分ではない。昨季二軍での打率は.231と低いうえ、本塁打も8本と持ち味の長打力も十分に発揮できていない。おそらく打撃練習で見せるような、打球の飛距離を試合の中で出す実戦力が伴っていないのだろう。

また、コンタクト率の低さも大きな問題である。コンタクト率はスイングしたうち、投球にバットを当てた割合を表した指標だ。細川の昨季二軍でのコンタクト率は58.8%。これはスイングした場合、4割強の確率で空振りになることを示している。昨季一軍で300打席以上立った打者の中で最も低かったのは、カルロス・ペゲーロ(楽天)の64.2%。細川は二軍の環境でこれよりもはるかに低い値を記録してしまっているのだ。

おそらく育成方針として、試合においても強くスイングすることを意識しているのだろう。しかしながら、さすがにもう少しコンタクト率が上がってこない限り一軍で安定した成績を残すのは難しそうだ。とはいえ、コンタクトを重視するような打撃になってしまっては、細川の持ち味が失われる。強いスイングを続けながらコンタクトスキルを向上させていく必要があるだろう。

その中でもポジティブな要素もある。1年目から2年目の間でもコンタクト率はわずかに上昇しており、三振の頻度も下がっている。二軍の成績からは小さいながらレベルアップを果たしている様子がうかがえる。

 

筒香が担っていた役割は長打を放つことだけではない

筒香, 16-9

年度 筒香 DeNA リーグ平均
2014 .373 .317 .329
2015 .400 .306 .314
2016 .430 .309 .319
2017 .396 .311 .318
2018 .393 .307 .331

筒香の打者としての強みは長打力だけではない。筒香は、出塁能力にも優れた完成度の高い打者である。DeNA打線はかねてより長打力には優れているが、出塁力に欠ける傾向があり、これが思ったほどに得点を伸ばせない原因となっていた。昨季はリーグ平均の出塁率が.331であったのに対し、DeNAの平均は.307。リーグ最多の181本塁打を放ったにもかかわらず、広島に149もの得点差をつけられたのは、出塁率の低さによる部分が大きい。

筒香はここ数年、そのようなDeNA打線の中にあって一人、4割前後の高出塁率を記録し続けている。もし筒香がいなければDeNA打線は本塁打が出ても、大量得点が期待できない、より淡白な打線となっていただろう。

細川を筒香に代わる主砲候補として紹介したが、筒香が担っていた役割はただ長打を放つだけではない。これほどの打者になるには、長打力と同時に後ろの打者に出塁を供給する役割を担わなければならず、そのハードルは非常に高い。

筒香が将来的に退団することを考えると、候補に挙げた細川に限らず、新世代のスラッガーの台頭が待ち望まれる。もし今季そのような打者が現れることがあれば、DeNAが優勝争いに食い込む可能性も出てくるだろう。

 

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※記事はIOC公式サイト『 Olympic Channel 』提供

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