城所龍磨、古野正人、塚田貴之のNPBにおけるキャリアまとめ

Sporting News Japan Staff

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プロ野球の世界には毎年100人前後の選手が、ドラフト指名を経て入団する。その一方でユニフォームを脱ぐ選手を同じく100人前後存在する。華々しい結果を残し、限界までやりきって引退する選手もいれば、「まだまだやれる」と現役続行の道を模索する選手も存在する。

★:「城所待機中」でお馴染みの城所龍磨

2003年ドラフト2巡目で中京高校からダイエーへ入団した城所龍磨。2006年から試合に出場するようになるが、守備固め、代走での出場が多く目立った実績はなかった。途中出場が多かったこともあり、「城所待機中」と描かれたグッズが制作されていた。

その後2016年のセ・パ交流戦で大ブレイク。打率.415(53打数22安打)、5本塁打、12打点の成績を残し交流戦MVPを受賞する。レギュラー争いに加わることを期待されたが、翌2017年の出場試合数はわずかに「2」。今シーズンは41試合に出場したものの、結果を残すことはできなかった。そして、日本シリーズの翌日となる11月4日に戦力外通告を受け、「12球団合同トライアウト」を受験する。しかし、希望するオファーがなく引退を決意。15年間の現役生活に別れを告げている。

<成績>

城所龍磨(ソフトバンク)
(2018年)41試合/打率.167(24打数4安打)/1本塁打/2打点/3盗塁
(通算)716試合/打率.196(465打数91安打)/8本塁打/42打点/65盗塁

★:今季、故障から復帰も古野正人に吉報は届かず

古野正人は2011年ドラフト6位で三菱重工神戸からヤクルトに入団する。即戦力として期待されていたが、ルーキーイヤーは故障もあり登板がなかった。翌2年目の2013年には一軍デビューを果たし初勝利。2015年には27試合に登板し4勝(3敗)を挙げ、リーグ優勝に貢献している。

しかし、2016年シーズン半ばに守備時のアクシデントで右肩を負傷してしまい、自由契約を経て育成契約となってしまう。翌2017年はリハビリに費やし、ようやく2018年シーズン途中に支配下復帰を勝ち取った。2試合の登板で1勝1敗、防御率5.00と思うような投球はできず、オフに戦力外通告を受けることになる。12球団合同トライアウトを受験し、オファーを待つも吉報届かずに現役引退を表明している。

2019年シーズンからは阪神の打撃投手となる。

<成績>

古野正人(ヤクルト)
(2018年)2試合/1勝1敗/9回/奪三振4/与四球1/防御率5.00
(通算)62試合/9勝12敗2H/192回/奪三振113/与四球72/5.30

★:独立リーグから参戦した塚田貴之

2015年育成ドラフト1位で白鴎大からオリックスへと入団した塚田貴之。育成契約選手の第一目標でもある支配下登録を勝ち取るのは早かった。なんと、ルーキーイヤーの2016年4月半ばに早くも支配下登録されたのである。まさに順風満帆だったが、一軍での登板は「0」。翌2017年も一軍昇格はなかった。そして、そのまま戦力外通告を受けオリックスを退団。ルートインBCリーグの福井ミラクルエレファンツへと入団する。

今シーズンは26試合に登板し2勝1敗、防御率5.82と今一つではあったがNPBへの復帰を目指し、12球団合同トライアウトを受験する。しかし、ここまでオファーはなく、現時点でのNPB復帰は叶わなかった。

<成績>

塚田貴之(BC・福井)
(2018年)26試合/1勝2敗/38.2回/奪三振35/与四球27/防御率5.82
(NPB通算)一軍登板なし


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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。