中日入団が決定! プロ20年目を迎える松坂大輔の軌跡

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昨年限りで福岡ソフトバンクホークスを退団した松坂大輔が、中日ドラゴンズに入団することが決まった。1月23日、同球団が発表した。

かつて「平成の怪物」と言われた男は、奇しくも「平成」最後の1年となる今年、節目のプロ20年目を迎える。

 

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1980年生まれの松坂は、横浜高校時代に高校屈指の豪腕として活躍。高校3年時の98年には、夏の甲子園決勝でノーヒットノーランの快挙を達成するなど、春夏甲子園連覇を成し遂げた。18歳にして「平成の怪物」の異名を得た松坂は、同年のドラフトで3球団から1位指名を受け、西武ライオンズに入団した。

西武では1年目から3年連続で最多勝に輝くなど、プロ野球屈指の投手として活躍。西武在籍8年で108勝を挙げた。その間に、2000年シドニー五輪、04年アテネ五輪にも出場し、06年第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では大会3勝を挙げて日本を優勝に導き、初代MVPに輝いた。同年オフ、ポスティングシステムを利用して米メジャーリーグのボストン・レッドソックスに移籍した際、5111万1111ドル(当時のレートで約60億円)という破格の交渉権落札金額が話題となった。

 

 

鳴り物入りで入団したレッドソックスでは、1年目の2007年に15勝を挙げ、チームのワールドシリーズ制覇に貢献。翌08年に挙げた18勝は、現在も日本人投手のシーズン最多記録となっている。09年3月には自身2度目のWBCに出場し、2大会連続MVPに輝く活躍で日本の連覇に貢献した。

メジャー3年目以降は故障と不振に苦しみ、2011年にはトミー・ジョン手術も受けた。12年オフにレッドソックス退団後、ニューヨーク・メッツ、クリーブランド・インディアンス(マイナー契約)を経て、15年よりソフトバンクで日本球界に復帰。メジャーでは通算8年で56勝を挙げた。

 

 

ソフトバンクでも故障に苦しんだ松坂は、在籍3年で一軍登板が僅か1試合に終わった。昨年11月に同球団を退団し、現役続行に向けて新たな所属球団を探していた。

高校時代からプロ生活前半にかけての華々しい活躍から一転、プロ生活後半は度重なる故障に泣き、紆余曲折を経ながらも現役を続けている松坂。かつては時代の寵児だった男も、今年9月で38歳になる。「松坂世代」の本家は果たして、もう一花咲かせることができるだろうか。