世代の主役を取り戻せ! 復活にかける2007年『高校生ビッグ3』

Satoshi Katsuta

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2007年の高校生ドラフト会議において『高校生ビッグ3』と称されていた大阪桐蔭高の中田翔(現・北海道日本ハムファイターズ)、成田高の唐川侑己(現・千葉ロッテマリーンズ)、そして、仙台育英高の佐藤由規(現・東京ヤクルトスワローズ)。今シーズン11年目のシーズンに臨むことになるが、近年は不振が続いている。

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清宮に主役は譲れない中田

2010年シーズン後半からレギュラーに定着した中田は、2014年から3年連続100打点以上をマークし2度の打点王(2014、2016年)を獲得する活躍。そして、2017年は第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表にも選出され、球界を代表する長距離砲へと成長した。しかし、シーズンに入ると4番から外れるほどの不振にあえぎ、レギュラー定着後ワーストとなる打率.216、16本塁打、67打点の成績に終わってしまう。そのため、昨シーズン中に国内FA権を取得したが、行使することなく残留を選択する。

このオフには栗山英樹監督から主将に任命されており、チームのまとめ役としても期待されている。オープン戦では4試合の出場だが打率.333(9打数3安打)、1本塁打、2打点と出足は好調。今シーズンは復活を果たし、主将としてチームを引っ張っていきたいところだ。ドラフト1位で入団した清宮幸太郎と一塁のポジションを争うことになるが、高校時代から脚光を浴びてきた先輩として負けるわけにはいかない。

唐川・由規はローテーション入りを目指す

この3人の中で最も早く結果を出したのが唐川だった。1年目となる2008年中盤からローテーションへと定着して5勝(4敗)をマークすると、2011年には初の2桁勝利となる12勝(6敗)の成績を残している。翌2012年も故障がありながら8勝2敗とチームを代表する投手へと成長した。しかし、それ以降は伸び悩み、成績は下降してしまう。昨シーズンは21試合に登板し5勝10敗、防御率4.49と先発投手としての結果を残せなかった。

井口資仁新監督の元、今シーズンは先発ローテーション入りを目指して奮闘中だ。3月2日の二軍練習試合(社会人・JX-ENEOS戦)において先発を果たすと先頭打者本塁打を浴びたものの、以降は安打を許さず2回1失点(被安打1)でまとめてみせた。3月7日時点でオープン戦の登板はないが、一軍昇格を果たしたいところである。

150キロを超える速球が魅力だったが、肩の故障もあり育成契約の期間もあった由規。2016年シーズンに支配下復帰を果たすと、昨シーズンは間隔を空けながらも10試合に登板し3勝5敗の成績を残した。今シーズンは通常の先発投手と同じように、中6日で1年間シーズンを戦うことを目指している。

春季キャンプでは故障もなく順調に調整を行い、3月2日には二軍の教育リーグに登板。4回無失点、被安打2、7奪三振と結果を残した。小川泰弘、星知弥といった主力先発投手陣が故障明けということもあり、開幕ローテーション入りは確実な状況となっている。自身7年ぶりとなる開幕ローテーションに入りたい。

高校時代から時代を引っ張ってきた3人だが、1989年生まれ世代の主役は菅野智之(読売ジャイアンツ)、菊池涼介(広島東洋カープ)らに変わってしまった。再び、脚光を浴びるためにも今シーズン復活を果たしたい。

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Satoshi Katsuta

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かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。