一足早い来オフの移籍市場チェック。大物の移籍が相次いだ今オフの流れは継続?

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今オフは有力選手の国内移籍が数多く発生した。丸佳浩、浅村栄斗という優勝チームの主軸がFA移籍し、人的補償で内海哲也、長野久義といった有名選手もチームを変えた。MLBを思わせる“出入り”の激しいオフは今後日本でも定着するのか。少し気が早いが次のオフの選手の動きをシミュレートしてみよう。

 

 

目立つMLB志向。大物選手の国内移籍の可能性は低め

移籍市場をリードするのはやはりFA選手だ。2019年にFA権を取得し移籍を検討する可能性のある選手を見ておく。FA権は一軍在籍日数を積み重ねることで発生し、日数の計算には確認が難しい細かなルールがある。そのためあくまで予想となるが以下の選手が候補となる。

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■表1 2019年にFA権取得が見込まれる主な選手   

  選手 球団 年齢 位置 見込みFA権種
  菅野 智之 巨人 29 先発 国内
  野村 祐輔 広島 29 先発 国内
  則本 昂大 楽天 28 先発 国内
  秋山 翔吾 西武 30 海外
  會澤 翼 広島 30 国内
  鈴木 大地 ロッテ 29 二三遊 国内
  菊池 涼介 広島 28 国内
  中島 卓也 日本ハム 27 二遊 国内

※年齢は2018年終了時点

実力派選手の名前が並び、もし権利取得、移籍実現となればこのオフのような盛り上がりを見せそうではある。ただし菅野智之、則本昂大、秋山翔吾、菊池涼介は海外、MLB移籍を目指す姿勢だと伝えられている。丸や浅村のように国内球団間で争奪戦が起こる可能性は高くない。

次のオフの移籍市場を賑わせるとすれば野村祐輔、會澤翼(ともに広島)、鈴木大地(ロッテ)、中島卓也(日本ハム)といった国内FA権を取得するとみられる選手。そして海外組では牧田和久(元西武)や、活躍を見せているため可能性は薄いものの2年契約の2年目を迎えている平野佳寿(元オリックス)も挙げられる。ただ、海外志向と伝えられている選手が国内球団にまで選択肢を広げる可能性もゼロではない。実現すれば人的補償が誰になるかも含め盛り上がるだろう。

 

 

會澤の移籍叶えば、「捕手の打力」レースで逆転も?

海外志向を明言しておらず、2019年に国内FA権を取得見込みの選手たちの中で、注目が集まりそうなのは広島の會澤だ。「打てる捕手」のニーズはやはり高いとみる。

 

 

■表2 捕手のOPS(2018年)

  パ・リーグ   セ・リーグ  
  西武 .779 広島 .756
  日本ハム .612 阪神 .692
  ロッテ .607 巨人 .594
  ソフトバンク .576 中日 .580
  オリックス .531 ヤクルト .527
  楽天 .522 DeNA .506

表2は昨シーズン、各球団で捕手を務めた選手が記録した打撃成績から算出したOPS(On-base Plus Slugging/出塁率と長打率を足して算出し打撃による総合的な貢献状況を示す数字)の一覧だ。オリックス、楽天、ヤクルト、DeNAは上位に差をつけられていることがわかるだろう。

會澤はこの3年間、OPSを.682→.729→.895と順調にアップ。もし會澤が昨シーズンレベルの打撃で年間通じての出場が叶えば、下位の4球団であっても一気に球界トップレベルの「捕手の打力」を得ることになる。ベテラン・嶋基宏の後継者を求め、ソフトバンクから山下斐紹を獲得し、外野手の岡島豪郎に捕手再挑戦を促すなど動いている楽天などは魅力的に見ているのではないだろうか。

 

 

鈴木大地はオリックス内野陣の立て直しを実現する?

もう一人各球団からのニーズが高まりそうなのが、シュアな打撃と二塁、三塁、遊撃を守れるユーティリティを武器に活躍してきた鈴木だ。ロッテでは中村奨吾、藤岡裕大が台頭し、日本ハムからブランドン・レアードも加入した。鈴木が今後も出場機会が得られるかは不透明だ。だが鈴木を必要としているチームはきっとある。

 

 

■表3 二塁手+三塁手+遊撃手のOPS(2018年/合算)

パ・リーグ   主な選手
西武 .810 浅村・外崎・中村剛・源田 ほか
ソフトバンク .723 牧原・川島・松田・今宮・高田 ほか
ロッテ .701 中村・鈴木・藤岡裕 ほか
日本ハム .672 渡邉・レアード・中島 ほか
楽天 .651 藤田・銀次・ウィーラー・今江・内田・茂木 ほか
オリックス .617 福田・大城・西野・小谷野・安達 ほか

 

セ・リーグ   主な選手
巨人 .800 吉川尚・田中俊・マギー・坂本 ほか
ヤクルト .789 山田・川端・大引・西浦 ほか
広島 .720 菊池・西川・安部・田中 ほか
DeNA .716 倉本・柴田・宮﨑・大和 ほか
阪神 .699 糸原・大山・鳥谷・北條・植田 ほか
中日 .659 高橋・亀澤・福田・京田 ほか

表3は、各チームで二塁、三塁、遊撃を守った選手が記録した打撃成績から算出したOPSだ。太字の選手は退団した選手。鈴木のこの3年間のOPSは.745→.748→.744。リーグ平均レベルを越える数字を維持している。

内野陣の顔ぶれとOPSを見たとき鈴木がフィットすると思われるのはオリックスだ。二塁、三塁、遊撃を守った選手のOPSは12球団で最も低く、三塁を守った小谷野栄一が引退し、中島宏之はFAで巨人に移籍した。成長の可能性を秘めた若手選手はそれなりにいるが層は薄い。成績が計算できる鈴木を加えれば、これはという選手に出場機会を与える余裕が生まれるだろう。會澤と鈴木は広島とロッテという熱いファンが支えるチームの選手。移籍となれば、次のオフも悲喜交々の声がファンの間で飛び交いそうである。

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