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■最下位から巻き返すためのキーマン・浅村をFAで獲得
今季最下位に沈んだ楽天は、チームを改革すべく石井一久氏がゼネラルマネージャー(GM)に就任。このオフは大きな血の入れ替えが起こった。中継ぎにはアラン・ブニセッツ、主軸候補のジャバリ・ブラッシュと2名の外国人を獲得。トレードで広島から福井優也、巨人からは橋本到を獲得している。
そして、もっとも大きい補強が浅村栄斗(西武→楽天)の加入だろう。今シーズンは西武で主将・3番打者として打率.310、32本塁打、127打点の成績を残しチームを牽引。まだ28歳と若い浅村には、来シーズンも同等の活躍が期待されている。
なお、楽天はFA移籍で浅村を獲得したため、西武に対して補償が発生する。つまり、人的補償に備えたプロテクト名簿を作成せねばならない。
■投手中心の28名を選出
西武の渡辺久信シニアディレクター(SD)は12月7日の時点で楽天が作成したプロテクトリストが届いていると公表。いつ届いたのかは明かしていないため、公表の前日である12月6日に支配下登録された福井を人的補償の対象選手と仮定し、28名の独自予想を行った。
まず投手では岸孝之、則本昂大、塩見貴洋、美馬学、古川侑利、辛島航、藤平尚真、近藤弘樹と来シーズンのローテーション候補をプロテクト。中継ぎは日本代表にも選ばれた高梨雄平に福山博之、松井裕樹といった実力者たちを選んだ。さらには移籍でやってきた福井優也、若手有望株として小野郁を守っている。最後に功労者でもある青山浩二。ここまでで14名となる。
そして捕手は嶋基宏と堀内謙伍のふたり。西武は森友哉、岡田雅利のふたりが一軍当確。炭谷銀仁朗(西武→巨人)が移籍したことでベテラン、もしくは三番手捕手を欲しがる可能性はある。しかし、山下斐紹や岡島豪郎までプロテクトするのはむずかしそうだ。
ここまでプロテクトは16名となった。
内野手は茂木栄五郎、藤田一也、銀次といった中堅からベテランと、西巻賢二、内田靖人、山﨑剛の若手。最後に今江年晶をリストに加えた。渡辺直人も守りたいところだが、前年に西武を戦力外となっていることからプロテクト外としている。
外野手は田中和基、島内宏明といった主力にスラッガー候補の岩見雅紀、新戦力の橋本到、そしてオコエ瑠偉を名簿に入れている。
<楽天プロテクト予想>
【投手:14名】
岸孝之、則本昂大、塩見貴洋、美馬学、古川侑利、辛島航、藤平尚真、近藤弘樹、高梨雄平、福山博之、松井裕樹、福井優也、小野郁、青山浩二
【捕手:2名】
嶋基宏、堀内謙伍
【内野手:7名】
茂木栄五郎、藤田一也、銀次、西巻賢二、内田靖人、山﨑剛、今江年晶
【外野手:5名】
田中和基、島内宏明、岩見雅紀、橋本到、オコエ瑠偉
■巨人との兼ね合いもあり、極めて難しい選択
プロテクト予想から漏れた選手にも有望な選手は多い。安樂智大、釜田佳直、森原康平らは故障もあり、プロテクトから外す決断をした。若手有望株の渡邊佑樹、森原康平、西口直人の3人をプロテクトすることもむずかしい。選ばれるのはひとりしかいないため、思い切って全員を外した。
捕手では山下斐紹、岡島豪郎も一軍実績はあるが、その他の選手を優先する。
西武は浅村、炭谷、そしてMLB移籍が確実な菊池雄星の穴を埋めたいはず。彼らと同等の選手を補強とはいかないが、有望な選手がいれば獲得するだろう。
また、西武の場合は楽天だけでなく、巨人からもプロテクト名簿を受け取ることとなるため、両方を見たうえでの判断となりそうだ。
<プロテクト漏れ予想>
【投手:14名】
安樂智大、釜田佳直、戸村健次、池田隆英、西宮悠介、森雄大、菅原秀、濱矢廣大、渡邊佑樹、森原康平、西口直人、久保裕也、石橋良太、今野龍太
【捕手:4名】
山下斐紹、足立祐一、石原彪、岡島豪郎
【内野手:3名】
三好匠、渡辺直人、村林一輝
【外野手:3名】
島井寛仁、耀飛、八百板卓丸
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