ドラフト3位・伊藤翔(西武)にかかる大きな期待

Satoshi Katsuta

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2017年は福岡ソフトバンクホークスには及ばなかったものの、2013年以来4年ぶりとなるAクラス入りを果たした埼玉西武ライオンズ。今シーズンは球団40周年と記念すべき年でもあり、2008年以来10年ぶりのリーグ優勝を目指したいところだ。

昨シーズンの陣容を見ると打撃陣は秋山翔吾、浅村栄斗、中村剛也らが強力打線を形成。一方の投手陣は菊池雄星が大車輪の活躍を見せたものの、他球団に比べると物足りない。そんな西武投手陣だが、このオフにどのような動きがあったのだろうか。

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主力3投手の戦力流出

2016年オフに当時のエースであった岸孝之がFA宣言をし、東北楽天ゴールデンイーグルスへと移籍したのと同様に、このオフも先発ローテーションの一角である野上亮磨がFA宣言の末に読売ジャイアンツへと移籍した。その他には中継ぎとしてフル回転した牧田和久がポスティングの末にサンディエゴ・パドレスへ入団。また、セットアッパーとして活躍したブライアン・シュリッターも退団し、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結ぶなど主力投手が3人も流出した。

一方の補強を見ると野上の人的補償として高木勇人を巨人から獲得。新外国人投手としてファビオ・カスティーヨ、ニール・ワグナーの両投手を補強している。またドラフト1位で齊藤大将、3位で伊藤翔と即戦力を期待される投手を指名。そのなかで注目を浴びているのが19歳の伊藤である。

セットアッパーを狙う伊藤翔

四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスからドラフト3位で入団した伊藤。横芝敬愛高から大学を経由せず徳島に入団し、1年目から8勝4敗、防御率2.18と結果を残し、リーグMVPも受賞している。また、リーグチャンピオンシップでは香川オリーブガイナーズ相手に2試合に登板し、2完投勝利を挙げ防御率0.50と圧巻の数字を残した。この活躍があり伊藤はわずか1年でプロ野球の世界へたどりついた。

このように高卒から独立リーグで腕を磨き結果を残すことができれば、大学(4年)、社会人野球(3年)を経験するよりも早くプロ入りを果たすことができる。

過去には角中勝也(ロッテ)がこのパターンでプロ入りを果たしており、首位打者を2度獲得するなどプロの世界でも結果を残した。投手では伊藤が初めてのケースとなり、西武において結果を残すことができれば、高校球児の進路にも影響を与える可能性があると言える。

プロ入り後の伊藤は、新人ながら今春のキャンプで一軍に相当するA班スタートを勝ち取るなど期待の高さをうかがわせてくれる。そのキャンプでも結果を残すとオープン戦でも出場機会を与えられ、3試合連続無失点と好投を見せた。開幕一軍へ向けて辻発彦監督ら首脳陣にアピールを続けている。

オープン戦では中継ぎでの起用ということもあり、投球回数は4回とまだ少ないものの、5三振を奪っておりプロでも奪三振を奪うことができている。辻監督は起用法を明言していないものの、現時点では中継ぎとしての起用が濃厚だ。この活躍を続ければ、牧田、シュリッターの抜けたセットアッパーに1年目から収まる可能性もありそうだ。

※数字は2018年3月13日終了時点

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Satoshi Katsuta

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かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。