【2022年シーズン開幕】東京ヤクルトスワローズ開幕戦の放送予定とシーズン展望
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2022シーズン ヤクルトスワローズの展望
2021年の日本シリーズ覇者ヤクルトの今季目標は球団史上初となる日本一連覇。昨シーズンと比べてメンバーに大きな変更はない。主力選手らを脅かすような若手選手の台頭が望まれる。
小川泰弘と奥川恭伸が先発ローテーションの軸に
開幕投手は自身6度目の大役となる小川泰弘に決まった。奥川恭伸が2カード目の初戦に先発することも明らかとなっている。昨年は中9日以上で起用されてきた奥川の登板間隔はわからない。それでも高津臣吾監督がすでに登板日を明らかにしている小川と奥川を軸に先発ローテーションを組んでいるのは間違いない。
その他の先発ローテーションを見ると、石川雅規、原樹理、高橋奎二、金久保優斗、サイスニード、高梨裕稔、そして先発に転向した梅野雄吾らの名前が挙がってくる。本来であれば原・高橋・サイスニードは確定だが、いずれの投手も新型コロナウイルスの陽性判定を受けた影響で調整が遅れ、開幕ローテーションに入ることができるかは不透明。遅くとも4月上旬には先発のマウンドに立つだろう。
対外試合の登板がまだない新加入のスアレスとコールも先発起用が既定路線となっている。サイスニードを含めた3人で2つの外国人枠を回していくことになりそうだ。
また、故障からの復帰を目指す大卒2年目の山野太一とドラフト1位ルーキーの山下輝も二軍で結果を残すことができればチャンスは巡ってくるだろう。両左腕”が新戦力”として一軍で活躍できれば、先発投手陣の層はぐっと厚くなる。
昨年は規定投球回に到達した投手がひとりもいなかったヤクルト。それでも多くの先発投手のコンディションを整えながらローテーションを回し、優勝を勝ち取った。今年も先発投手の頭数は多い。昨年同様に無理をせず、ゆとりのあるローテーションで序盤は戦っていくことも十分にありえそうだ。
中継ぎ投手を見ていくと守護神はマクガフが決定的。新型コロナウイルスに罹患したことで出遅れたものの、すでにオープン戦にも登板しており不安はない。2年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した清水昇が8回、今野龍太や石山泰稚らが7回を任されることになりそうだ。
その他には大西広樹、大下佑馬、星知弥、坂本光士郎、田口麗斗、そして大卒2年目の木澤尚文と次々に名前は挙がってくる。梅野が先発転向で中継ぎからは抜けるものの、メンバー構成は大きく変わらない。既存メンバーに大きな故障などはなく、蓄積された疲労やコンディション管理が鍵となりそうだ。
なお、昨シーズン序盤で離脱した近藤弘樹はここまで対外試合での登板がなく、開幕は二軍スタートとなる。
青木宣親の後継者と中村悠平の不在を埋める若手が鍵
野手陣は村上宗隆、山田哲人の両輪が健在で、昨シーズンブレイクした塩見泰隆もオープン戦で絶好調。なによりも大きいのがオスナとサンタナの残留だろう。昨シーズンは新型コロナウイルスの影響で合流が遅れたふたりは、今シーズンは春季キャンプに参加した。万全な状態で開幕からオーダーに名を連ねるのは心強い。
シーズンを通してポジション争いが起こりそうなのは遊撃と左翼の2つ。今年の遊撃は西浦直亨と元山飛優がスタメンを争うと見られていたが、元山が新型コロナウイルスに罹患し、ここまでオープン戦での出場はなく出遅れている。
その元山に代わって一軍で頭角を現してきたのが、高卒3年目の長岡秀樹だ。長岡は通算11試合の出場のみとまだ実績はないものの、オープン戦で結果を出しており開幕スタメンの可能性も出てきた。「右の西浦」、「左の長岡」を相手投手に応じて使い分けていく可能性は十分にある。少なくとも元山が復帰するまでは一軍で西浦と争うことになりそうだ。
左翼は青木宣親がレギュラー筆頭だが今年で40歳となった。この年齢になると年間を通じてフル出場を望むのは少し厳しい。次世代の選手を起用しながら休養日を作っていくことになる。もちろん将来のことを考えても、若い選手を試していかなければならない。
青木不在時に代役を務めることになりそうなのが、高卒4年目の濱田太貴と現在は故障で二軍調整している宮本丈のふたり。右の大砲候補となる濱田、左のアベレージヒッタータイプの宮本とタイプは異なるため、どちらを起用するかで攻撃の戦略が変わってくるかもしれない。
心配なのは正捕手の中村悠平だ。3月上旬から下半身の張りの影響でオープン戦を欠場しており開幕戦には間に合わない。昨年の中村は中盤戦から両外国人選手の間となる6番打者を務めた。これは状況に応じた打撃ができる中村だからこその起用だった。
捕手のポジションには古賀優大か高卒2年目の内山壮真がスタメンに入ってくるわけだが、その場合は打順の入れ替えもありそうだ。攻守に渡ってチームを引っ張った中村の不在期間が長引くと苦しくなることは明らか。中村の復帰時期がチームの順位に大きな影響を与えることになりそうだ。逆に言うと古賀と内山が好守でどれだけ踏ん張ることができるかが鍵となる。
控えは代打の切り札・川端慎吾や、内外野を守れる荒木貴裕らベテラン勢。その他ではドラフト2位ルーキーの丸山和郁に俊足が売りの並木秀尊、現在は新型コロナウイルスの影響で離脱した山崎晃大朗らが外野の控え枠を争う。
主力メンバーに昨シーズンから大きな変更はない。そこに内山、長岡、濱田といった若い選手たちが主力不在の穴を埋め、さらにはレギュラーを脅かすような活躍ができるかが今年、ひいては来年以降のチームに大きな影響を与えることになる。
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