【2022年シーズン開幕】日本ハムファイターズ開幕戦の放送予定とシーズン展望

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【2022年シーズン開幕】日本ハムファイターズ開幕戦の放送予定とシーズン展望

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2022シーズン 日本ハムファイターズの展望

このオフシーズンにもっとも多くの話題があったのは新庄剛志新監督が就任した日本ハムだろう。賛否両論はありながらも、今までの常識に因われない新しい試みを多く取り入れている。

上沢直之、伊藤大海、加藤貴之の3人が先発の軸

昨季の日本ハムは5位に終わったものの、チーム防御率3.32は2位オリックス(3.31)と僅差の3位で投手陣は安定していた。今シーズンのオープン戦でもチーム防御率2.37は12球団で2位と好成績だった。

開幕投手を務めるのはまさかのドラフト8位ルーキー・北山亘基。オープン戦5試合で防御率0.00と結果を残した北山に新庄監督が白羽の矢を立てた。

らしさあふれる新庄采配がいきなり炸裂したが、先発投手陣の基本軸となるのは上沢直之と伊藤大海、加藤貴之の3人だろう。3人全員が昨シーズン規定投球回に到達しており、そのなかで上沢と伊藤は2桁勝利も達成した。加藤は6勝7敗と負け越したものの、防御率は3.42と悪くはない。オープン戦でも2試合の登板で9回を投げ防御率0.00と安定していた。上沢は3試合の登板で防御率1.00、伊藤も2試合の登板で防御率2.00とオープン戦では3人全員が好投を見せた。

そこに続くのが河野竜生と立野和明の2019年ドラフト1位・2位コンビ、そして高卒2年目の根本悠楓だ。とくに立野は昨シーズン途中から先発ローテーションに定着し、11試合(中継ぎ1試合)の登板で防御率2.45、このオープン戦でも2試合で8回を投げ無失点と奮闘している。上沢、伊藤に次ぐ右の柱になる可能性は十分ある。

そして新外国人投手のガント。オープン戦での登板はなく。二軍戦などを経て4月には一軍に加わってくると予想される。

守護神候補は杉浦稔大。左腕は宮西尚生と堀瑞輝にルーキーの長谷川威展が加わり3人体制。右では井口和朋が控える。また、2018年ドラフト1位の吉田輝星は開幕1軍入りとはならなかったが、今季は中継ぎとして起用されそうだ。

新外国人選手のポンセは先発、中継ぎ両役割をこなせるタイプ。二軍で調整してから役割が決まってくることになりそうだ。ドラフト1位ルーキーの達孝太は高卒ということもあり、当面は二軍で実戦経験を積んでいく。

万波中正、今川優馬の覚醒に期待

野手は昨シーズンと比べてスタメンで出場する顔ぶれが大きく変わる。不動の主力と言えるのは、侍ジャパンの一員として東京オリンピックにも参戦した近藤健介のみ。その他のメンバーを見ていくと長距離砲候補の今川優馬と万波中正の成長が著しい。オープン戦で万波は打率.233、5本塁打、今川は打率.194、3本塁打と確実性を欠きながらも、一発の魅力が光った。

もうひとりの長距離砲候補、野村佑希は故障で離脱しオープン戦の出場はなかった。二軍戦では復帰しており、早い段階で一軍に戻ってくることが見込まれる。

新外国人選手のヌニエスとアルカンタラはオープン戦の終盤で一軍に合流し、試合にも出場した。とくにヌニエスは7試合で打率.538(13打数7安打)、1本塁打、4打点の活躍。アルカンタラも4試合に出場し3安打を記録した。そのうち2本が二塁打であり長打の期待がかかる。

昨シーズンは近藤の11本塁打がチーム最多本塁打であり長打力不足は否めなかった。今川、万波、野村、ヌニエス、アルカンタラで打撃力不足解消が求められる。

その他に目を向けると二遊間が本職の石井一成やルーキーの水野達稀が出場機会を多く与えられた。とくに水野は打率.323、OPS.931と存在感を見せている。中堅や三塁を守る淺間大基も打率3割を超えた。

また昨シーズン途中に西武から加入した佐藤龍世は新庄監督から「ペッパー師匠」と呼ばれチーム最多タイとなる16試合に出場し、打率.267とまずまずの成績を残した。

一方で苦しんでいるのが清宮幸太郎だ。オフに新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことで調整が遅れたが、それでもオープン戦では打率.200で本塁打なしは物足りない。また来日4年目の王柏融も打率.120と不振にあえいでいる。調子の上がらない選手をどう起用するかもポイントのひとつだ。

新庄監督は春季キャンプから守備位置を頻繁に入れ替えており、誰がどのポジションでレギュラーを掴むかわからない。オープン戦でもその方針は変わらなかった。スタメンや打順もファン投票やガラポンで決める試合もあり、選手自身も予想ができない。また、全選手をシーズン中に一軍に一度は呼ぶとも明言していた。

こういった前例に因われない采配で若手選手たちのモチベーションは上がったが、これが勝利に結びつくかどうかは始まってみないとわからない。勢いに乗っていくのか、それとも歯車が回らないのか──新庄日本ハムの1年目から目が離せない。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。