【2022年シーズン開幕】中日ドラゴンズ開幕戦の放送予定とシーズン展望

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【2022年シーズン開幕】中日ドラゴンズ開幕戦の放送予定とシーズン展望

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今シーズンから立浪和義新監督体制となった中日ドラゴンズ。立浪監督は現役を引退してからNPB球団での監督やコーチの経験はなく、どのような指導、采配を行っていくのかは未知な部分が多い。中日には大きな変化が起きるかもしれない。

将来のエース候補・高橋宏斗のブレイクに期待

昨シーズンの中日はリーグトップのチーム防御率3.22と投手力に優れていた。今年も先発投手陣は大きく変わらない。開幕投手の大野雄大、昨シーズン最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得した柳裕也、そして小笠原慎之介の3人が軸となる。

立浪監督は開幕投手に昨季2冠の柳ではなく大野を指名。信頼度の高さがうかがえる。昨シーズンの大野は7勝11敗と負け越したものの、防御率2.95はリーグ3位。まずは貯金を作ることが求められる。小笠原は6年目の昨シーズン初めて規定投球回に到達した。2年連続の規定投球回到達、そして自身初となる2桁勝利を目指す。

3人に続くのは勝野昌慶、松葉貴大のふたり。勝野はオープン戦唯一の登板となった3月19日の楽天戦で5回無失点、被安打1と安定感を見せ、開幕ローテーション入りを果たした。移籍4年目のシーズンを迎える松葉はオープン戦で2試合に登板し9回を投げわずか1失点。順調に仕上がっている。

そして6番目の枠には2020年ドラフト1位の高橋宏斗が滑り込んだ。春季キャンプ中の練習試合から好投を続けていた高橋は、オープン戦でも2試合で防御率2.89と結果を出した。とくに3月21日のロッテ戦では5回3分の1を投げ1失点。奪った三振は11個と堂々のピッチングを見せている。これでオープン戦の奪三振率は13.50と圧巻の数字となった。高卒2年目ということもあり、中6日で先発ローテーションを回るのかはまだわからないが、右のエース候補が一軍でベールを脱ぐことは間違いなさそうだ。

その他では先発に転向した鈴木博志や岡野祐一郎に福谷浩司、左の笠原祥太郎らが控える。もっとも実績のある福谷は春季キャンプで左足首を痛め出遅れ、オープン戦での登板はなかった。ただしすでに実戦登板は終えており、状態が上がってくれば一軍に上がってくるはずだ。

一方でこれまで先発として起用されてきたロドリゲスは中継ぎで開幕を迎えることとなった。また先発候補だった梅津晃大はトミー・ジョン手術を受けたことで今シーズンはリハビリに務める。

又吉克樹がFA権を行使し福岡ソフトバンクホークスへ移籍したため、勝ちパターンは再編。8回は又吉の人的補償として新たに加わった岩嵜翔が任されることになった。オープン戦でも5試合の登板で無失点。与四球もなく安定した投球を見せた。7回は先発から転向したロドリゲスが務める。一方で昨シーズン19ホールドを挙げた祖父江大輔は右肩痛で出遅れ。すでに実戦復帰はしているものの開幕は二軍で迎えることになった。もちろん守護神のR.マルティネスは不変。オープン戦でも3試合の登板で無失点。走者を許す場面はあったものの得点は許さなかった。

その他では藤嶋健人、谷元圭介、マルク、山本拓実、福敬登、ルーキーの石森大誠らが控えている。又吉が抜けた穴を岩嵜が埋め、祖父江の出遅れをロドリゲスでカバーできるかがポイントとなりそうだ。

石川昂弥を三塁で起用

昨シーズンの中日は打撃面では大きく苦しんだ。405得点、69本塁打はともにリーグワースト。得点はリーグトップの東京ヤクルトスワローズ(625得点)と220点も差があった。その差を埋めるべくドラフト1位でブライト健太、同2位で鵜飼航丞と右の外野手を指名したが、オープン戦では両選手とも際立った成績を残すことができていない。ブライトは5試合の出場でノーヒット。鵜飼も15試合に出場したが、打率.205、1本塁打に終わっている。

そのため外野は大島洋平、岡林勇希を軸にベテランの福留孝介、外野手登録となった根尾昂、復活を期する平田良介、そしてブライト、鵜飼らルーキーのポジション争いとなる。

内野は2019年ドラフト1位の長距離砲候補・石川昂弥が三塁で起用される。昨シーズン三塁を守った高橋周平は二塁に周り、本来は二塁の阿部寿樹は二塁だけでなく左翼でも起用される可能性がありそう。実績のある選手をコンバートしてでも石川を起用していく方針だ。

その石川はオープン戦17試合で打率.224、1本塁打、4打点の成績と目立っていないが、4試合連続安打で締めくくっており状態は上がってきた。大砲候補として結果を残すことができるか試金石の一年となる。遊撃の京田陽太、一塁のビシエドは昨シーズンから変わらない。

正捕手を任されるのは木下拓哉が任されるのは。オープン戦では打率.353、2本塁打、10打点と気を吐いた。今シーズンは自身初の規定打席到達を目指す。

選手の軸は固まっているものの開幕直前に大島、岡林、そして高橋周らが相次いで負傷した。そのアクシデントをどのように乗り越えていくのかも立浪監督の腕の見せ所となる。

また今シーズンは投手では高橋宏、野手では石川のドラフト1位選手たちがチャンスを与えられる。彼らが期待通りに結果を残すことができるかどうか。それが今シーズンだけでなく、来シーズン以降のチームを大きく左右することになる。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。