【NFL】スーパーボウル歴代優勝チーム一覧:通算優勝・敗退・出場回数ランク・最多優勝を誇るのは?

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TomBrady - Cropped
QBブレイディ時代のペイトリオッツはスーパーボウルの代名詞だった

2022-23年シーズンで57回目を迎えたNFLの頂上決戦スーパーボウルが2023年2月13日(現地12日)、アリゾナ州のステートファーム・スタジアムにて行われ、カンザスシティ・チーフス(AFC)が38-35でフィラデルフィア・イーグルス(NFC)を下し、3年ぶり通算3度目の優勝を飾った。チーフスはスーパーボウル5度の出場で通算3勝2敗、イーグルスは4度の出場で通算1勝3敗となった。

歴史を振り返ると、スーパーボウル最多優勝チームは、ピッツバーグ・スティーラーズ(1970年代に4回、2000年代に2回)とニューイングランド・ペイトリオッツ(2002年以降)の6回だ。ペイトリオッツはスーパーボウル出場回数(11)、敗戦数(5)でも歴代最多で、先日、引退を表明した史上最高のクォーターバック(QB)トム・ブレイディ在籍時には6勝3敗という戦績を残している。

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一方のスティーラーズはスーパーボウルでは6勝2敗で、4勝は『スティールカーテン』(鉄のカーテン)と呼ばれた鉄壁のディフェンスとQBテリー・ブラッドショー率いるオフェンス陣がリーグを席巻した1970年代に、QBベン・ロスリスバーガーやセーフティ(S)トロイ・ポラマルを軸とした2000年代に2勝をあげている。

もっとも、これまでスーパーボウル2連覇を成し遂げたのは延べ8チームあるが、3連覇(スリーピート)は未踏の領域のままとなっている。

2回以上スーパーボウルに進出しながら栄冠に辿り着いてないのは5チームある。なかでも、ミネソタ・バイキングスとバッファロー・ビルズは0勝4敗と勝利の女神から見放されている。

スーパーボウルに進出するだけでも賞賛されるべきことだが、未勝利というのは、フランチャイズのファンにとっては払拭したい事実でもある。特にビルズは1990-1991年シーズンから4年連続でスーパーボウルに進出しながら4連敗という、今後2度と破られることはないであろう、屈辱の戦績も残している。また、シンシナティ・ベンガルズも3回出場して一度も勝利を収めることができていない。

ビルズ、ベンガルズともに今季は敗れたものの、AFCでは優勝候補に名を連ねる戦力を揃えているだけに、来季以降にはチーム史を塗り替えるべく、挑戦は続いていく。

以下、スーパーボウルの開催年別の歴代優勝チーム、通算優勝回数・敗戦回数・出場回数のランキングを紹介する。

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スーパーボウル 開催年別歴代優勝チーム

最新の優勝チームは、2023年(2022-2023年シーズン)の第57回スーパーボウルを制したチーフスだ。チーフスの優勝は2020年(2019-2020年シーズン)の第54回大会以来3年ぶり、通算3回目。初優勝は第4回大会(1969-1970年シーズン)だった。

1966-1967年シーズンに始まったスーパーボウルの初代王者はグリーンベイ・パッカーズ。以来、通算57回のスーパーボウルから延べ20チームがNFLの頂点に立っている。

※チーム名後ろのカッコ内:N=NFC所属、A=AFC所属。*レッドスキンズの現名称はコマンダース

第1回(1967年) グリーンベイ・パッカーズ(N)
第2回(1968年) グリーンベイ・パッカーズ(N)
第3回(1969年) ニューヨーク・ジェッツ(A)
第4回(1970年) カンザスシティ・チーフス(A)
第5回(1971年) ボルティモア・コルツ(A)
第6回(1972年) ダラス・カウボーイズ(N)
第7回(1973年) マイアミ・ドルフィンズ(A)
第8回(1974年) マイアミ・ドルフィンズ(A)
第9回(1975年) ピッツバーグ・スティーラーズ(A)
第10回(1976年) ピッツバーグ・スティーラーズ(A)
第11回(1977年) オークランド・レイダース(A)
第12回(1978年) ダラス・カウボーイズ(N)
第13回(1979年) ピッツバーグ・スティーラーズ(A)
第14回(1980年) ピッツバーグ・スティーラーズ(A)
第15回(1981年) オークランド・レイダース(A)
第16回(1982年) サンフランシスコ・49ers(N)
第17回(1983年) ワシントン・レッドスキンズ(N) *
第18回(1984年) ロサンゼルス・レイダース(A)
第19回(1985年) サンフランシスコ・49ers(N)
第20回(1986年) シカゴ・ベアーズ(N)
第21回(1987年) ニューヨーク・ジャイアンツ(N)
第22回(1988年) ワシントン・レッドスキンズ(N) *
第23回(1989年) サンフランシスコ・49ers(N)
第24回(1990年) サンフランシスコ・49ers(N)
第25回(1991年) ニューヨーク・ジャイアンツ(N)
第26回(1992年) ワシントン・レッドスキンズ(N) *
第27回(1993年) ダラス・カウボーイズ(N)
第28回(1994年) ダラス・カウボーイズ(N)
第29回(1995年) サンフランシスコ・49ers(N)
第30回(1996年) ダラス・カウボーイズ(N)
第31回(1997年) グリーンベイ・パッカーズ(N)
第32回(1998年) デンバー・ブロンコス(A)
第33回(1999年) デンバー・ブロンコス(A)
第34回(2000年) セントルイス・ラムズ(N)
第35回(2001年) ボルティモア・レイブンズ(A)
第36回(2002年) ニューイングランド・ペイトリオッツ(A)
第37回(2003年) タンパベイ・バッカニアーズ(N)
第38回(2004年) ニューイングランド・ペイトリオッツ(A)
第39回(2005年) ニューイングランド・ペイトリオッツ(A)
第40回(2006年) ピッツバーグ・スティーラーズ(A)
第41回(2007年) インディアナポリス・コルツ(A)
第42回(2008年) ニューヨーク・ジャイアンツ(N)
第43回(2009年) ピッツバーグ・スティーラーズ(A)
第44回(2010年) ニューオリンズ・セインツ(N)
第45回(2011年) グリーンベイ・パッカーズ(N)
第46回(2012年) ニューヨーク・ジャイアンツ(N)
第47回(2013年) ボルティモア・レイブンズ(A)
第48回(2014年) シアトル・シーホークス(N)
第49回(2015年) ニューイングランド・ペイトリオッツ(A)
第50回(2016年) デンバー・ブロンコス(A)
第51回(2017年) ニューイングランド・ペイトリオッツ(A)
第52回(2018年) フィラデルフィア・イーグルス(N)
第53回(2019年) ニューイングランド・ペイトリオッツ(A)
第54回(2020年) カンザスシティ・チーフス(A)
第55回(2021年) タンパベイ・バッカニアーズ(N)
第56回(2022年) ロサンゼルス・ラムズ(N)
第57回(2023年) カンザスシティ・チーフス(A)


スーパーボウル 通算優勝回数ランキング

スティーラーズとペイトリオッツがリーグ最多に並ぶ通算6度の優勝を誇っている。通算5度の優勝で両チームを追うのは49ersとカウボーイズの2チーム。続いて通算4度の優勝経験を持つのが、初代王者パッカーズとジャイアンツだ。

2023年の王者チーフスはこれで通算3度目の優勝となり、レイダース、コマンダース、ブロンコスと並んだ。

※カッコ内は(開催年)。本拠地と名称は現在のものに統一。以下同。

6 ピッツバーグ・スティーラーズ(1975, 76, 79, 80, 2006, 09)
6 ニューイングランド・ペイトリオッツ(2002, 04, 05, 15, 17, 19)
5 サンフランシスコ・49ers(1982, 85, 89, 90, 95)
5 ダラス・カウボーイズ(1972, 78, 93, 94, 96)
4 グリーンベイ・パッカーズ(1967, 68, 97, 2011)
4 ニューヨーク・ジャイアンツ(1987, 91, 2008, 12)
3 ラスベガス・レイダース(1977, 81, 84)
3 ワシントン・コマンダース(1983, 88, 92)
3 デンバー・ブロンコス(1998, 99, 2016)
3 カンザスシティ・チーフス(1970, 2020, 23)
2 マイアミ・ドルフィンズ(1973, 74)
2 インディアナポリス・コルツ(1971, 2007)
2 ボルティモア・レイブンズ(2001, 13)
2 タンパベイ・バッカニアーズ(2003, 21)
2 ロサンゼルス・ラムズ(2000, 22)
1 ニューヨーク・ジェッツ(1969)
1 シカゴ・ベアーズ(1986)
1 ニューオリンズ・セインツ(2010)
1 シアトル・シーホークス(2014)
1 フィラデルフィア・イーグルス(2018)


スーパーボウル 通算敗退回数ランキング

スーパーボウルに出場しながら敗れ去った回数が一番多いのはブロンコスとペイトリオッツの5回。両チームのスーパーボウル通算戦績は、ブロンコスが3勝5敗、ペイトリオッツが6勝5敗だ。ブロンコスは1987~1990年の4年間で3度スーパーボウルで敗れている。

スーパーボウルで4敗しているバイキングスはすべて1970年代に出場し、いずれも敗戦。特に1974、1975年は2年連続で敗れる苦杯をなめた。同じく4敗のビルズは、1991年から4年連続でスーパーボウル敗退という屈辱を味わっている。

5 デンバー・ブロンコス(1978, 87, 88, 90, 2014)
5 ニューイングランド・ペイトリオッツ(1986, 97, 2008, 12, 18)
4 ミネソタ・バイキングス(1970, 74, 75, 77)
4 バッファロー・ビルズ(1991, 92, 93, 94)
3 マイアミ・ドルフィンズ(1972, 83, 85)
3 ダラス・カウボーイズ(1971, 76, 79)
3 ロサンゼルス・ラムズ(1980, 2002, 19)
3 シンシナティ・ベンガルズ(1982, 89, 2022)
3 フィラデルフィア・イーグルス(1981, 2005, 23)
2 ワシントン・コマンダース(1973, 84)
2 ラスベガス・レイダース(1968, 2003)
2 インディアナポリス・コルツ(1969, 2010)
2 ピッツバーグ・スティーラーズ(1996, 2011)
2 シアトル・シーホークス(2006, 15)
2 カロライナ・パンサーズ(2004, 16)
2 アトランタ・ファルコンズ(1999, 2017)
2 サンフランシスコ・49ers(2013, 20)
2 カンザスシティ・チーフス(1967, 2021)
1 ロサンゼルス・チャージャーズ(1995)
1 グリーンベイ・パッカーズ(1998)
1 テネシー・タイタンズ(2000)
1 ニューヨーク・ジャイアンツ(2001)
1 アリゾナ・カーディナルズ(2009)
1 シカゴ・ベアーズ(2007)


スーパーボウル 通算出場回数ランキング

通算11度のスーパーボウル出場を果たしているペイトリオッツは、6回優勝している。優勝時は常にQBトム・ブレイディが在籍していた。

スティーラーズ、カウボーイズ、ブロンコスは8度のスーパーボウル出場経験を持つ。スティーラーズは6勝2敗の高勝率を残している一方、ブロンコスは3勝5敗と負け越している。

スーパーボウルに複数回出場しながら無敗のチームは、レイブンズとバッカニアーズ(いずれも2勝0敗)。逆に複数回出場しながら一度も優勝経験がないのは、バイキングス、ビルズ、ベンガルズ、パンサーズ、ファルコンズの5チームだ。

※カッコ内はスーパーボウルにおける通算勝敗。

11(6勝5敗) ニューイングランド・ペイトリオッツ
8(6勝2敗) ピッツバーグ・スティーラーズ
8(5勝3敗) ダラス・カウボーイズ
8(3勝5敗) デンバー・ブロンコス
7(5勝2敗) サンフランシスコ・49ers
5(4勝1敗) グリーンベイ・パッカーズ
5(4勝1敗) ニューヨーク・ジャイアンツ
5(3勝2敗) ラスベガス・レイダース
5(3勝2敗) ワシントン・コマンダース
5(3勝2敗) カンザスシティ・チーフス
5(2勝3敗) マイアミ・ドルフィンズ
5(2勝3敗) ロサンゼルス・ラムズ
4(2勝2敗) インディアナポリス・コルツ
4(1勝3敗) フィラデルフィア・イーグルス
4(0勝4敗) ミネソタ・バイキングス
4(0勝4敗) バッファロー・ビルズ
3(1勝2敗) シアトル・シーホークス
3(0勝3敗) シンシナティ・ベンガルズ
2(2勝0敗) ボルティモア・レイブンズ
2(2勝0敗) タンパベイ・バッカニアーズ
2(1勝1敗) シカゴ・ベアーズ
2(0勝2敗) カロライナ・パンサーズ
2(0勝2敗) アトランタ・ファルコンズ
1(1勝0敗) ニューヨーク・ジェッツ
1(1勝0敗) ニューオリンズ・セインツ
1(0勝1敗) ロサンゼルス・チャージャーズ
1(0勝1敗) テネシー・タイタンズ
1(0勝1敗) アリゾナ・カーディナルス


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著者
牧野豊 Yutaka Makino Photo

東京・神田生まれの神田育ち。上智大学卒。1993年から約30年間、スポーツ専門出版社で雑誌・書籍・ウェブ媒体の取材・原稿執筆・編集全般に携わる。その間、バスケットボール(NBA含む)、アメフト(NFL含む)のムック、水泳競技、陸上競技の月刊定期誌の編集長を歴任。各競技の国内主要大会をはじめ、アジア大会、世界選手権、オリンピック等、国際大会の現地取材を経験。