国歌斉唱中にサイドライン上でヒザをついた選手と、その所属チームに罰則を科すというNFLの新たなポリシーに関して、全米の人権団体が、NFLと、コミッショナーのロジャー・グッデルに対し連名で全面撤回を求めたとUSAトゥデイ紙が報じた。
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この人権団体のグループは、元サンフランシスコ・49ersのクォーターバック、コリン・キャパニックがきっかけとなって広がった平和的抗議は、まさにアメリカ国旗が表しているものだ、とグッデルへ向けた手紙の中で述べた。
「丸腰のアフリカ系アメリカ人や、その他の有色人種への警官の暴力に対する破壊行動を伴わない平和的抗議を、このポリシーは抑制しています」。今月18日のUSAトゥデイの記事に載せられた手紙の文面には、このように記されていた。「気概と競争力の上に成り立つリーグが、基本的な平等と公正を求める声を許す政体を欠いていることは残念でなりません」。
ポリシーの撤回を求めた人権団体には、以下の団体が含まれる。NAACP(全米黒人地位向上協会)、ACLU(アメリカ自由人権協会)、法に基づく市民権のための弁護士委員会、MALDEF(メキシコ系アメリカ人の法的防衛と教育基金)、NCBCP(黒人市民参加国民連合)、全米移民法センター、全米アクションネットワーク、アドバンスメント・プロジェクト、アラブ系アメリカ人協会。
「私たちの考えでは、このポリシーによってNFLは歴史の流れに逆行する立場に立っています」。弁護士委員会の会長兼専務取締役のクリステン・クラーク氏はそう話した。
人権団体のグループは、新しいポリシーを取り消すようリーグ側を説得したいと考えており、今後数週間以内のグッデルとの面会を要求している。
このポリシーは先月オーナー陣の承認を得て改定された。これによって、選手やコーチを含めたフィールド上の全関係者が国歌斉唱中の起立を求められることとなった。また、国歌斉唱中にフィールド上から去るという選択肢も与えられた。
ドナルド・トランプ大統領を筆頭に、これまで幾度となくあおり立てられてきたこの問題だが、NFLはこのポリシーの制定によって論争が収まることを期待していた。
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原文:Civil rights groups ask NFL to reverse new anthem policy
翻訳:日本映像翻訳アカデミー