NFLではプレイオフが始まったばかりだが、予想に反してファンの関心は下がる一方だ。ワイルドカードの1週間、NFLが心配していたテレビ視聴率は悪化が進んでいる。
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土日に行われたワイルドカード4試合の視聴率は、昨年比で11.5%も下がった。その下がり方は、レギュラーシーズンの9.7%よりひどい状況だ。
更に目立ったのは、ジャガーズ対ビルズ戦の粗末なクオーターバックと、タイタンズ対チーフスの劣悪な審判だ。視聴率調査会社ニールセンの集計結果は目に余るもので、全試合が昨年と比べて2桁の視聴率低下を記録している。
・セインツ 対 パンサーズ(Fox Sports):昨年のジャイアンツ×パッカーズ戦と比べて15%低下
・タイタンズ 対 チーフス(ESPN/ABC):昨年のテキサンズ×レイダーズ戦と比べて11%低下
・ファルコンズ 対 ラムズ(NBC Sports):昨年のシーホークス×ライオンズ戦と比べて10%低下
・ジャガーズ 対 ビルズ(CBS Sports):昨年のスティーラーズ×ドルフィンズ戦と比べて10%低下
NFL Wild Card overnight ratings:
— Sports Media Watch (@paulsen_smw) 2018年1月8日
-- Panthers-Saints and Bills-Jags lowest in respective windows since 2009
-- Falcons-Rams lowest in Sat. night window ever (began in 2002)
-- Wild Card overnights down across board for first time since ... 2015.https://t.co/XtwgYElxc1
(Sports Media Watchの公式ツイッター)
NFLワイルドカードの視聴率
・セインツ×パンサーズとジャガーズ×ビルズ、同枠では2009年以来の最悪な視聴率
・ファルコンズ×ラムズ、土曜夜枠で最低視聴率(2002年以来)
・ワイルドカード全試合の視聴率が低下するのは…2015年以来だ。
アメリカで最も人気のあるスポーツの低迷にはいくつかの原因が考えられる。国歌斉唱中の抗議運動に幻滅した#BoycottNFL側のアメフトファンの中には、あまりに気分を害してしまい、テレビでの中継も見ない、スタジアムにも行かない、グッズも買わないと決めた人もいる程だ。一方で、抗議運動のリーダー、コリン・キャパニックの再契約が決まるまでは観戦を拒否すると署名した#NoKaepernickNoNFL側のファンも20万人を超える。
さらに、若いアメフトファンはケーブルテレビよりも違法なストリーミングを通じて観戦する傾向が強まっている。カウボーイズ、ジャイアンツ、パッカーズ、レイダーズといったファンの多いチームがプレイオフに進出しなかったことも原因のひとつに違いない。
ファンが多いチームとしては、スティーラーズとペイトリオッツが残っている。今週末のディビジョナルプレイオフで彼らが視聴率を獲得しなければ、テレビ局員たちは更なる原因究明に頭を悩ませるだろう。
原文:After lousy regular season, NFL's TV ratings worsen in wild-card playoffs
翻訳:渡邉剛