NFLのドラフトをシミュレーションしても、特にフリーエージェント選手の獲得が決まる前には、十分に現実的なものにはならないだろう。NFLスカウティングコンバインの結果や噂から、2018年のドラフト内容が、わずかながらも明らかになったものの、3月には各チームが必要応じた大幅な方針変更を決めている、これにより、4月後半に向けて各チームの方針をわずかに知ることができる。
フリーエージェント同様、NFLドラフトの状況というものは、何チームがクォーターバックを指名するかによって変わってくる。最初のモックドラフト以降、すでに2度トレードが行われた。ビルズとベンガルズ、そしてジェッツとコルツだ。このトレードは上位指名に影響を与えることになりそうだ。
今後行われるトレードを検討には入れていないものの、現時点での各チームの1巡指名の予想を見ていきたい。
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18.シアトル・シーホークス:マイク・マクグリンチェイ、OT、ノートルダム大学
ディフェンスを刷新したシーホークスは、さらにラッセル・ウィルソンの負担を支えるためのオフェンスラインの増強が必要だ。マクグリンチェイはサウスベンドでネルソンとともに、圧倒的な力を見せつけ、すぐにでもデュエイン・ブラウンに匹敵するシアトルのライトタックルになるはずだ。これにより、ジャーメイン・アイフディを彼にとっての最適なポジションであるガードへとスライドバックさせることができる。
19.ダラス・カウボーイズ:カルバン・リドリー、WR、アラバマ大学
カウボーイズはデズ・ブライアントが残留しているものの、ポゼッションレシーバーとしてすべてを網羅するアウトサイドのNo.2 選手を欠いている。リドリーはテレンス・ウイリアムスをさらに進化させたような、そしてダック・プレスコットにとって頼りになる新たな選手になるだろう。
20.デトロイト・ライオンズ:デリアス・ギス、RB、ルイジアナ州立大学
ライオンズは、2018年には、もっと合理的な試合をすると名言してきた。彼らは今回のドラフトでオフェンシブラインの更なる強化を検討していると意味だろう。ギスが今回のドラフトで指名されるとすれば、驚くべきことではない。彼の獲得で、デトロイトはアミール・アブドゥラーを外し、新たなベテランバックアップのレガレット・ブラントとレシーバーのテオ・リディックの前に立つ主力選手持つことになる。
21.シンシナティ・ベンガルズ(ビルズとトレード):コナー・ウィリアムズ、G/OT テキサス大学
ベンガルズは昨年、アンドリュー・ウィットワースとケビン・ゼイットラーをフリーエージェントとしたことで、その代償を払うことになった。オフェンスラインにレフトタックルとしてコーディ・グレンを迎えた後も、更なる強化を必要としている。ウィリアムズはインサイドブロッカーとして十分であり、ガードポジションでも即戦力となりうるはずだ。
22.バッファロー・ビルズ(チーフスとトレード):レイトン・バンダー・エッシュ、ILB、ボイシ州立大学
ビルズはハイズマン賞受賞のクォーターバックを獲得した後、今回のドラフトでもパンサーズに似た戦略を続ける可能性がある。コナー・マクダーモットは、5月には35歳になる、チーム最高のラインバッカ―、ロレンゾ・アレクサンダーの代わりにルーク・クエッチリーやトーマス・デイビスのようなボールに向かって飛び込むような選手を求めている。
23.ニューイングランド・ペイトリオッツ(ラムズとトレード):コルトン・ミラー、OT、カリフォルニア大学ロサンゼルス校
ペイトリオッツはオフェンスラインの4つのポジションを求めている。しかし、最も重要なポジションにいる、現在レフトタックルのネイト・ソルダーを変更するための良い選択肢がない。7年前、ペイトリオッツはマット・ライトの代わりとして一巡目にソルダーを指名している。少し前に実行した衝撃的なブランディン・クックスのトレードによって、今回のドラフトでのミラー獲得は現実的な解決策になった。
24.カロライナ・パンサーズ:アイザイア・ウィン、G、ジョージア大学
パンサーズはダリル・ワーリーのトレードと、バショード・ブリーランドのフリーエージェントの穴を埋めるコーナーバックが今すぐに必要だ。しかし、ウィン、もしくはテキサス大学エル・パソのウィル・ヘルナンデスは、ジャガーズへと移籍したレフトガードのアンドリュー・ノーウェルに代わる選手になる必要はある。ウィンが全体的に見て、最適な候補となるだろう。
25.テネシー・タイタンズ:サム・ハバード、DE/OLB、オハイオ州立大学
タイタンズはNFLのフリーエージェントでは動きが多かったチームであり、ランニングバックのディオン・ルイスとコーナーバックのマルコム・バトラーを獲得している。今までのところ、新任となるコーディネーターのディーン・ピーズに3-4ディフェンスを託した他のチームのように、テネシーは29歳のダーリック・モーガンと31歳のブライアン・オラックポの後方でパスラッシュを重ねるチャンスがある。モーガンとオラクッポはいずれも、2019年にフリーエージェントとなる。ハバードには位置に関係なく、QBからのパスを受ける勘が備わっている。
26.アトランタ・ファルコンズ:タベン・ブライアン、DT/DE、フロリダ大学
ドンタリ・ポーがチームを去り、アティーバ・ルビンとートニー・アップショウは再契約を行わなかった。そのため、ファルコンズにはディフェンスラインのローテーションで万能に働き、爆発力をもたらし、さらにタックルのグレーディ・ジャレットを支える選手が必要だ。ペインがアトランタにとって最適の選手だが、ブライアンは次点だとしても、素晴らしい活躍を見せる選手になるはずだ。
27.ニューオーリンス・セインツ:アーデン・キー、DE/OLB、ルイジアナ州立大学
セインツは昨シーズン、サック42と素晴らしいパスラッシュを見せた。しかしキャメロン・ジョーダンの圧倒的な統制により成し遂げたものだった。セインツは新たなエッジでのパスラッシュができる選手を求めており、チームに合うのは万能選手のキーがこれに近いと見ている。キーを獲得できれば、彼はタイトエンドで活躍する選手になるはずだ。
28.ビッツバーグ・スティーラーズ:ラッシャン・エバンス、LB、アラバマ大学
スティーラーズは以前コルツとベアーズに所属していたラインバッカ―のジョン・ボスティックをライアン・シャジャーの代替と考えている。しかしエバンスはこのチームのシステムに最適な選手だ。シャジャーのように、エバンスは生まれながらにしてリーダーであり、記録上も素晴らしい選手なのだ。
29.ジャクソンビル・ジャガーズ:ラマー・ジャクソン、QB、ルイビル大学
ジャクソンという文字なしにジャクソンビルという言葉は成り立たない。少なくとも今回のモックドラフトにおいても同様だ。ジャガーズはブレイク・ボートルスと延長した今回の注目の契約ですら、2020年までのものなのだ。ジャクソンがルーキーとしてそのランニング能力持ってオフェンスに加われば、NFLトップのラッシュと確立されたパスゲームを持つチームで幸先の良い最高のスタートになるだろう。
30.ミネソタ・バイキングス:ダラス・ゴーダート、TE、サウスダコタ州立大学
カイル・ルドルフは契約上2年のプレー期間が残っている、しかし足首の手術が予定されており、11月には29歳を迎える。ミネソタには彼以外にパスキャッチを得意とする選手が不足している。さらに新任のオフェンスコーディネーターのジョン・ディファイリッポは、昨シーズンのフィラデルフィアにおける、ザック・アーツとトレイ・バートンのコンビネーションについて熟知している。カーク・カズンズは既に新チームの目標を定めている。しかしワシントンでは、彼は2人のタイトエンド(ジョーダン・リードとバーノン・デービス)という危険な存在を持ちつつ、結果を残していた。
31.ニューイングランド・ペイトリオッツ:メイソン・ルドルフ、QB、オクラホマ州立大学
クックがトレードとなった後、ペイトリオッツは、更なる大きなトレードとしてオデル・ベッカムJr.の獲得に動くと予想されている。しかし、必要応じて、1位指名選手をクォーターバックとすることで、ジェッツやビルズといったクォーターバックを求めるライバルチームを押さえて、チームが求めるトム・ブレイディの後継者を定めることになるだろう。
32.フィラデルフィア・イーグルス:D・J・ムーア、WR、メリーランド
ムーアは一巡目の指名選手として話題を集めてきた。さらに彼の株が高騰するチャンスもある。ムーアはキャッチ前後の彼の素晴らしいプレー能力により、フィラデルフィアはトーリー・スミスとの入れ替えを行うかもしれないのだ。
原文:NFL Mock Draft 2018: Patriots, Bills, Jaguars land right QBs
翻訳:Ayako Hayashi