4月21日(日本時間22日)、アムネスティ・インターナショナルは積極的な行動と勇気を見せた人物に毎年送られる『Ambassador of Conscience Award』を、元NFLクォーターバックのコリン・キャパニックに与えた。
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We are honored to present this year’s #AmbassadorOfConscience Award to Colin Kaepernick (@Kaepernick7). Colin embodies the true spirit of activism. Thank you, Colin, for refusing to accept racial discrimination and injustice. pic.twitter.com/T9x6MP9unA
— AmnestyInternational (@amnestyusa) 2018年4月21日
社会的な不平等を訴えるために、NFLの試合で国歌斉唱中にひざをつくムーブメントを始めたキャパニックは、アムステルダムで行なわれた式典でプレゼンターを務めた元サンフランシスコ・49ersチームメイトのエリック・リードから同賞を受け取った。
2016年以降リーグでプレイしていないキャパニックは受賞スピーチで、アフリカ系アメリカ人やラテン系アメリカ人が警官によって殺されることを「法的なリンチ」であると表現した。
「特定人種への迫害や非人間化はこの国の一部になっている。黒い肌や茶色い肌をした人間を警察が法的にリンチしていることや、投獄されている大勢の黒人や褐色人からもそれがわかる。
『万民のための自由と正義』を掲げながら不当な扱いを受ける住民だらけである国の国歌斉唱のために立ち上がることはできない」。
キャパニックは世間の意識を高めるためにもチャリティに100万ドル寄付することを誓い、30以上の組織と連絡を取り合っている。NFLはこれらの抗議を受けて、7年間に渡って9000万ドルを社会正義のために使用することを約束していると『AP通信』は指摘している。
2011年から2016年まで49ersでプレイしていたキャパニックが受賞したこの賞は、過去に南アフリカのネルソン・マンデラ大統領なども受賞している。
キャパニックは「この賞は、世界中で警察から不当な人種差別からくる暴力を受けている無数の人たちとともに受賞したものだ」と述べた。
原文:Colin Kaepernick honored with Amnesty International award for inequality protests
翻訳:Reo Onishi