NFLが新型コロナウイルス関連の新たなルールを発表…ワクチン接種をしないチームに制裁の可能性

Joe Rivera

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NFLが2021年シーズンに向けて新たなルールを策定した。ワクチンを接種するか、不利になるか、どちらかを選べというものだ。

NFLは2020年シーズンにおいて新型コロナウイルスによるいくつかの問題に直面した。数試合が日程変更されたが、中止になった試合はなかった。今年、同リーグ機構は2021年シーズンを前に、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否する選手たちに、より多くの責任を負わせる意向だ。

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7月22日(日本時間23日)、NFLはワクチン未接種の選手がクラスター感染を引き起こした場合、チームにペナルティを課すと発表した。もし18週間のシーズン期間中に試合の日程変更が不可能になった場合、感染者を出したチームは試合を放棄したとみなし、さらには対戦チームも含めた両チームにペナルティが発生する。

要約すると、もしワクチン未接種の選手がウイルス感染拡大を引き起こし、そのために試合が中止となった場合はこのようになる。

・感染したチームは棄権と見なされ、不戦敗。プレーオフのシード順が下がる。もし感染予防対策に違反していた場合は、罰金とさらなる制裁措置が科せられる可能性もある
・両チームの選手たちには報酬が支払われない

NFLが公開したメモには「我々は現行のレギュラーシーズン18週間の期間内に日程変更が不可能な試合を行うために第19週目を追加する予定はありません」とある。

特筆すべき点は、試合が中止になった場合、クラスター感染を引き起こしたチームだけではなく、対戦チームの選手も報酬を受け取れないということである。感染を起こしたチームは棄権負けが宣告され、相手チームには勝利が与えられる。その勝利はプレーオフ進出を決める点数に加算される。

新型コロナウイルス(特にデルタ株)が今も米国内で猛威を振るうなか、NFLは2021年シーズンに向けて、選手たちのワクチン接種に対するリーグの確固たる姿勢を明らかにしたと言えよう。

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NFLは米国疾病予防管理センター(CDC)のワクチンに関するデータを国内におけるワクチン効果を証明するものとして引用した。ワクチン接種を済ませた人々の入院率と死亡者数が劇的に減っているのだ。

NFLチームのワクチン接種率

NFL32チームごとのワクチン接種率は公表されていない。だが、インディアナポリス・コルツとワシントン・フットボール・チームの2チームが50%未満の接種率でリーグ最低だと報じられている。

ワシントンはワクチン専門家をチームに招待し、選手たちにワクチンを接種することの効果を説明した。だが、ディフェンシブ・ラインマンのモンテス・スウェットはこの数カ月間にわたってワクチンに反対する考えを公言している。

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ワクチン接種率が85%以上のチームには施設内での行動制限が緩和されるなど、多くの優遇処置が与えられる。

(翻訳:角谷剛)

Joe Rivera