NFLが実用テスト中の新型コロナウイルス対策用マウス・シールドを公開

Tadd Haislop

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いまだに新型コロナウイルス感染拡大に収束の見通しが立たないなか、NFL機構と選手会は2020年シーズンを開幕するために健康と安全対策についての議論を続けていることが報じられている。そして、リーグの医療専門家らが同意した場合、今シーズン選手たちはフィールド上でマウス・シールドを着用することになる。

7月13日(日本時間14日)、スポーツ専門局『ESPN』はマウス・シールドの写真を公開した。さらにテストを行い、認可が下りると、選手たちは2020年シーズンにこのマウス・シールドを着用することになる。ESPNが報じたところによれば、このマウス・シールドはヘルメットの前面にあるフェイスガードに装着するもので、今週中には全32チームに配布され、選手たちは実際に試すことができるようになる。

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このマウス・シールドを開発したのは、日よけ帽子(visor)のNFL公式パートナーであるスポーツ用品メーカー『オークリー』(Oakley)だ。マウス・シールドの着用は現段階では必須ではない。

以下はESPNによるマウス・シールドの説明:

「このオークリー社のマウス・シールドはNFL機構と選手会の医師とエンジニアたちによって、フィールド上でのプレイ中におけるコロナウイルスの拡散を緩和することを目的に設計された。オークリー社が持つプリズム・レンズの技術を用いた製品は多くのスキーヤー、軍関係者、そして最近ではNFL選手たちの間で広く使われており、日よけ帽子用に強化された色とコントラストが新デザインに活かされている」

「プラスチックのシートがフェイスガードに取り付けられ、下に伸びる。マウス・シールドには気道と開口部があるが、飛沫がそれらを直接通過することはない」

NFL選手会の医師であるトム・メイヤー博士は、より多くの選手たちがテストを始めると、視界と呼吸のしやすさが2つの大きな懸案になるだろう、とESPNに述べた。だがESPNは「今のデザインはその多くの部分を選手たちからの意見を反映するためのプロセスを何回も反復した結果であり、防護性と同時に快適さと機能が追及されたものだ」としている。

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NFL機構の最高医療責任者であるアレン・シル博士は、「私たちは皆が着用したいと思えるような製品デザインを採用したいと考えている。なぜなら、選手たちはパフォーマンスを妨げることがなく、かつ防護性に優れた製品を求めているからだ」と述べた。

NFL機構はすべてのチームが7月28日までにトレーニング・キャンプを開始することを望んでいるが、選手会とは健康と安全対策についての最終合意には至っていない。そのため、キャンプ開始日の決定も遅れている。

現在のところ、NFL2020年シーズンは9月10日(木)にカンザスシティ・チーフスがヒューストン・テキサンズを迎えて開幕する予定だ。

(翻訳:角谷剛)

Tadd Haislop

Tadd Haislop is the Associate NFL Editor at SportingNews.com.