ボンジョヴィのNFLチーム購入を阻止するためのグループの裏にドナルド・トランプの存在

Marcus Dinitto

ボンジョヴィのNFLチーム購入を阻止するためのグループの裏にドナルド・トランプの存在 image

2014年にジョン・ボンジョヴィがNFLバッファロー・ビルズを購入しようとする動きを阻止するために発生した草の根活動の裏には、ドナルド・トランプの存在があったと反対グループに関わるふたりの人物が『AP通信社』に明かした。

 

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ビルズの購入でボンジョヴィと競合していたトランプは、ボンジョヴィがチームをカナダに移そうとしていることを利用しようと企てた。ボンジョヴィのグループにはスポーツ界・メディア業界で力を持つカナダ人役員が多く在籍し、トロントにスタジアムを作れるかどうか検討していたのだ。

それに反発するように『12th Man Thunder』という反対グループが結成された。彼らは他のビルズファンに対して、もしチームがカナダに移されればビルズとボンジョヴィの音楽をボイコットするよう促した。

バッファロー市出身の広報コンサルタントで、のちにトランプの大統領選挙活動にも関わったマイケル・カプトによると『12th Man Thunder』はトランプのアイディアだったそうだ。「ミスター・トランプは、地域の人がチームの移転は許さないと信じていた」と彼は『AP社』に語った。

「だから彼は私に何か地元のファンの間で動きを生み出し、流れに乗せるよう指示をしたのだ」。

カプトがグループのリーダーのひとりとして任命したチャールズ・ペリエン氏は「当時、周りに人にどれだけ話したかったことか。『裏ではドナルド・トランプが操っている!』って大声で言いたかったよ」と話した。

最終的にはNHLのバッファロー・セイバーズのオーナーであるテリーとキム・ペグラが14億ドルでビルズを購入し、トランプもボンジョヴィも負ける形となった。

ボンジョヴィは2016年の大統領選挙活動でもヒラリー・クリントンをサポートし、トランプとは対立している。

現在もペリエン氏がリーダーを務める当時の反ボンジョヴィグループは『Bills Fan Thunder』に改名し、恵まれない子供が初めてビルズの試合を観戦するために活動するチャリティグループへと変貌している。

原文:3 years later, Donald Trump identified as person behind effort to kibosh Bon Jovi’s bid for Bills

翻訳:大西玲央

Marcus Dinitto